
プレ男フリーランスになってから、健診ってずっと行ってないや。区から何か届いてた気がするけど…。

メル美うちの母は父の会社の保険の「家族」だけど、健診は受けてないって。みんなどのくらい受けてるの?
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、特定健診(メタボ健診)をどのくらいの人が受けているかの話です。厚生労働省の「2023年度 特定健康診査・特定保健指導の実施状況について」をもとにまとめました。
特定健診ってなに?
- 「高齢者の医療の確保に関する法律」にもとづき、健康保険(保険者)が行う健診です。保険者は毎年度の実施状況を社会保険診療報酬支払基金に報告します
- 対象は、その年度に40〜74歳になる加入者です(妊産婦などは除く)
- 調べる基本の項目は、質問票、身長・体重・BMI・腹囲、診察、血圧、脂質(中性脂肪・HDL・LDLコレステロールなど)、肝機能(AST・ALT・γ-GT)、血糖(空腹時血糖またはHbA1c)、尿(尿糖・尿たんぱく)です。医師が必要と判断した人には、心電図・眼底・貧血・血清クレアチニン(eGFR)の検査も行います
- 結果から、メタボの人や予備群には特定保健指導が行われます
受けたのは59.9%(2023年度)
| 2008年度 | 2023年度 | |
|---|---|---|
| 対象者 | 約5,192万人 | 約5,210万人 |
| 受けた人 | 約2,019万人 | 約3,123万人 |
| 実施率 | 38.9% | 59.9% |
(厚生労働省「2023年度特定健康診査・特定保健指導の実施状況について」より)
- 2022年度(58.1%)から1.8ポイント上がりました
- 男性64.6%、女性55.2%で、男性のほうが高い結果です
- 年代別では45〜49歳(65.5%)がいちばん高く、男女とも60歳以上で低くなる傾向でした
入っている保険で、大きな差
| 保険の種類 | 実施率(2023年度) |
|---|---|
| 健康保険組合 | 82.9% |
| 共済組合 | 82.6% |
| 全国健康保険協会(協会けんぽ) | 58.7% |
| 船員保険 | 52.8% |
| 国民健康保険組合 | 51.9% |
| 市町村国保 | 38.2% |
- 健保組合・共済組合は約8割、協会けんぽは約6割、市町村国保は約4割です
- 市町村国保では、40〜44歳の男性が19.2%、女性も24.9%でした

プレ男国保の40代前半の男性は、5人に1人しか受けてないのか…。オレも国保だから、40歳になったら忘れずに受けよう。
家族(被扶養者)は4割に届かない
| 本人(被保険者) | 家族(被扶養者) | |
|---|---|---|
| 会社員などの保険(被用者保険)全体 | 78.7% | 39.2% |
| 協会けんぽ | 66.1% | 27.4% |
| 健康保険組合 | 93.6% | 50.8% |
| 共済組合 | 92.6% | 44.5% |
- 会社員などの保険では、家族(被扶養者)の実施率が低くなっています
- 健保組合・共済組合・協会けんぽでは、男性より女性の実施率が低い結果でした

国民健康保険の人や、会社員の家族(被扶養者)は、特定健診を受けている割合が低くなっています。40歳になったら、届いた案内を確認してみてください。
メタボの人・予備群と、特定保健指導
- 受けた人のうち、特定保健指導の対象になったのは16.6%(約519万人)。そのうち保健指導を最後まで受けたのは約143万人で、実施率は27.6%でした
- 特定保健指導の対象は、腹囲(男性85cm以上・女性90cm以上)またはBMI25以上で、血糖(空腹時血糖100mg/dL以上またはHbA1c 5.6%以上)、脂質(中性脂肪150mg/dL以上またはHDLコレステロール40mg/dL未満)、血圧(上130mmHg以上または下85mmHg以上)、喫煙の数で決まります。糖尿病・高血圧・脂質異常症の薬を飲んでいる人は対象外です
- メタボの人と予備群は、2008年度にくらべて17.2%減ったと推計されています
- 受けた人の30.9%が、高血圧・糖尿病・脂質異常症のいずれかの薬を飲んでいました

メル美母にも、保険から届く健診の案内を見てもらうように伝えてみる。
- メタボの基準はメタボの基準は「おへその高さで男性85cm」、会社の健診の項目は会社の健康診断、20〜30代は何を調べる?、健診の前日・当日の注意は健診の前日はお酒と激しい運動をひかえるの記事もどうぞ
まとめ
- 特定健診(40〜74歳)の実施率は59.9%(2023年度)。2008年度の38.9%から上がってきた
- 健保組合82.9%・共済組合82.6%に対し、市町村国保は38.2%。国保の40〜44歳男性は19.2%
- 会社員などの保険の家族(被扶養者)は39.2%
- 特定保健指導の実施率は27.6%
参考文献
- 厚生労働省. 2023年度 特定健康診査・特定保健指導の実施状況について. https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001492019.pdf (閲覧日:2026年10月22日)
- 厚生労働省. 標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版). https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001231390.pdf (閲覧日:2026年10月22日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。