
プレ男明日は健診なのに、今夜は飲み会…。1杯だけならセーフ?あと、朝のコーヒーもダメ?

メル美わたしは午後の健診なんだけど、朝ごはんは食べていいのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、健診の前日と当日に気をつけることの話です。厚生労働省の「標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)」にある「健診の検査実施方法及び留意事項」と「健診検査項目の判定値」をもとにまとめました。これは40〜74歳の特定健診(メタボ健診)のためのきまりです。実際の健診では、会社の健診などもふくめ、健診機関からの案内に従ってください。
特定健診を受ける人に、前もって知らせること
プログラムは、特定健診の前に、受ける人に次のことを知らせるよう定めています。
| いつ | 気をつけること |
|---|---|
| 前日 | アルコールの摂取や激しい運動はひかえる |
| 午前の健診 | 空腹時血糖・空腹時中性脂肪などの結果に影響するため、健診の10時間以上前から、水以外の飲食物をとらない |
| 午後の健診 | HbA1c検査をする場合でも、朝食は軽めにし、ほかの検査への影響を減らすため、健診まで水以外の飲食物をとらないことが望ましい |
| やむを得ず空腹でないとき | 採血は食後3.5時間以降に行う |
(厚生労働省「標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)」別紙4より)
- あわせて、特定健診は自分の健康状態を知る機会であり、ふだんの生活習慣が結果にあらわれるものだということも伝えるよう書かれています

プレ男「水以外」だから、朝のコーヒーもダメなのか…。前日の飲み会もひかえめにしよう。
「空腹時」と「随時」のちがい
採血したタイミングで、血糖や中性脂肪の呼び方と判定が変わります。
| 採血のタイミング | |
|---|---|
| 空腹時 | 10時間以上食事をしていない |
| 随時 | 食事を始めてから3.5時間以上、10時間未満 |
| 食直後 | 食事を始めてから3.5時間未満 |
- 血糖は、空腹時血糖かHbA1cで調べるのが基本です。やむを得ず空腹時以外に採血し、HbA1cも測らない場合は、食直後を除いて随時血糖で調べることができます
- HbA1cは、過去1〜2か月の血糖を反映する指標です。プログラムは、空腹で来なかった人がいても対応できるよう、空腹時血糖とHbA1cの両方を測ることが望ましいとしています
- 中性脂肪も、10時間以上食べていなければ「空腹時中性脂肪」、それ以外は「随時中性脂肪」です
- 中性脂肪が400mg/dL以上のときや食後に採血したときは、LDLコレステロールのかわりにNon-HDLコレステロール(総コレステロールからHDLコレステロールを引いたもの)で評価できます
判定の基準(保健指導判定値と受診勧奨判定値)
| 項目 | 保健指導判定値 | 受診勧奨判定値 |
|---|---|---|
| 空腹時血糖 | 100mg/dL以上 | 126mg/dL以上 |
| 随時血糖 | 100mg/dL以上 | 126mg/dL以上 |
| HbA1c | 5.6%以上 | 6.5%以上 |
| 空腹時中性脂肪 | 150mg/dL以上 | 300mg/dL以上 |
| 随時中性脂肪 | 175mg/dL以上 | 300mg/dL以上 |
(厚生労働省「標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)」別紙5より)
- 中性脂肪は、空腹時と随時で保健指導判定値がちがいます(空腹時150、随時175)
- 受診勧奨判定値を超えるレベルでは、再検査や生活習慣の改善指導などをふくめ、医療機関での管理が必要な場合があるとされています
- 結果の見方と受診の目安は、血糖は糖尿病は「症状が出たときには進んでいる」、脂質は健診のコレステロール・中性脂肪、いくつから受診?の記事へ

食後に採血すると、血糖や中性脂肪は「随時」の基準で判定されます。午前の健診なら、10時間以上は水以外を口にしないのが基本です。迷ったら健診機関の案内を確認してください。
当日の測り方も知っておこう
- 腹囲:立った姿勢で、軽く息をはいたときに、おへその高さで測ります。脂肪が多くおへそが下にずれている場合は、肋骨のいちばん下と、骨盤の前の出っぱり(上前腸骨棘)の中間の高さで測ります
- 血圧:原則2回測って、その平均を使います(状況によって1回も可)
- 尿:原則として中間尿をとります

メル美午後の健診なら、朝ごはんは軽めにして、そのあとは水だけにするね。
- 腹囲の基準はメタボの基準は「おへその高さで男性85cm」、血圧は健診の血圧、いくつから受診?、会社の健診の項目は会社の健康診断、20〜30代は何を調べる?の記事もどうぞ
まとめ
- 特定健診の前日は、お酒と激しい運動をひかえる
- 午前の健診は、10時間以上前から水以外とらない。午後の健診は軽めの朝食にして、そのあとは水以外とらないのが望ましい
- 10時間以上食べていない採血が「空腹時」、食事を始めて3.5〜10時間未満が「随時」
- 中性脂肪の保健指導判定値は空腹時150・随時175。血糖は空腹時・随時とも100、HbA1cは5.6%
- 実際の健診では、健診機関の案内に従う
参考文献
- 厚生労働省. 標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版). 第2章「健診の内容」、別紙4「健診の検査実施方法及び留意事項」、別紙5「健診検査項目の保健指導判定値及び受診勧奨判定値」. https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001231390.pdf (閲覧日:2026年10月22日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。