性教育Sex Education

Your Body

トランスジェンダーの人のがん検診

子宮や乳房が残っているトランス男性は、子宮頸がん・乳がんの検診を。エストロゲン療法を受けているトランス女性は、乳がん検診も考えて。受けやすい環境づくりも大切

2026年10月10日

トランスジェンダーの人のがん検診について、日本産婦人科医会の研修ノート(医師向け、2026年)をもとにまとめました。性別適合手術を受けていないトランスジェンダー男性で、乳房や子宮が残っている人は、シスジェンダー女性と同じように乳がん・子宮頸がんの検診を受ける必要があるとされています。受診しにくさから受診率が低く、見つかったときに進んでいることが多いとされ、受けやすい環境づくりが求められています。エストロゲン療法を受けているトランスジェンダー女性は、乳がんにかかる率がシスジェンダー男性より高いと報告されていて、50歳以上で5〜10年の療法を受けている場合は、2年ごとのマンモグラフィが提案されています。

目次
  1. トランスジェンダー男性:残っている臓器の検診を
  2. 医療機関の側の課題
  3. トランスジェンダー女性:乳がん検診も考える
  4. エストロゲン療法中の定期的な検査
  5. まとめ

メル美トランスジェンダーの友だちが、「がん検診って、自分はどれを受ければいいのかわからない」って言ってたの。

プレ男ホルモン療法や手術を受けているかどうかでも、ちがいそうだね。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、トランスジェンダーの人のがん検診の話です。日本産婦人科医会の研修ノート「No116 産婦人科診療 こんなときどうする?」(医師向け、2026年)の「性別適合手術を行っていないトランスジェンダー男性へのがん検診は?」「ホルモン補充を行っているトランスジェンダー女性に対する乳がん検診は?」などをもとにまとめました。

トランスジェンダー男性:残っている臓器の検診を

研修ノートによると、

子宮頸がん検診については子宮頸がん検診は20歳からを見てください。

トランスジェンダー男性で、子宮や乳房が残っている人は、子宮頸がんや乳がんの検診を受ける必要があるとされています。受診しにくさがあれば、それも含めて医療機関に相談してください。

医療機関の側の課題

研修ノートでは、トランスジェンダーの人が受診しやすいように、医療環境の改善や職員の研修が求められるとしています。

トランスジェンダー女性:乳がん検診も考える

研修ノートによると、

乳がん検診全般については、乳がんは女性でいちばん多いがんを見てください。

プレ男エストロゲン療法を受けているトランス女性も、乳がん検診を考えたほうがいいんだね。

エストロゲン療法中の定期的な検査

研修ノートによると、エストロゲン療法を始める前には、血液・尿の検査や心電図などで、血栓症や心臓・血管の病気のリスクを確かめます。始めたあとは、原則として1年間は3か月ごと、その後は6か月ごとに血液検査を行い、血圧や体重を測るとされています。

性感染症の検査については、トランスジェンダー・ノンバイナリーの人の性感染症の検査を見てください。

まとめ


参考文献

  1. 公益社団法人日本産婦人科医会. 研修ノート No116 産婦人科診療 こんなときどうする?「40.性別適合手術を行っていないトランスジェンダー男性へのがん検診は?」. https://www.jaog.or.jp/note/no116_3_40/ (閲覧日:2026年10月10日)
  2. 公益社団法人日本産婦人科医会. 研修ノート No116 産婦人科診療 こんなときどうする?「41.ホルモン補充を行っているトランスジェンダー女性に対する乳がん検診は?」. https://www.jaog.or.jp/note/no116_3_41/ (閲覧日:2026年10月10日)
  3. 公益社団法人日本産婦人科医会. 研修ノート No116 産婦人科診療 こんなときどうする?「42.エストロゲン補充を行っているトランスジェンダー女性への検査(がん検診以外)のタイミングは?」. https://www.jaog.or.jp/note/no116_3_42/ (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。