基礎知識2026年10月10日

トランスジェンダー・ノンバイナリーの人の性感染症の検査:検査は「性別」ではなく、いまの体のつくりと性行為に合わせて選ぶ。子宮頸部がある人は子宮頸がん検診も。受診しにくさが検査の遅れにつながらないように

米国CDCの性感染症治療ガイドライン(2021年)には、トランスジェンダー・ジェンダー多様な人の節があります。手術やホルモン療法、性行為のかたちは人によってちがうので、性感染症の検査は「性別」ではなく、いまの体のつくりと性行為に合わせて選ぶことがすすめられています。HIV検査はすべての人に、子宮頸部がある人には年齢に応じたクラミジア・淋菌の検査と子宮頸がん検診を。医療機関での差別への不安から受診が遅れやすいことも指摘されています。

目次
  1. 受診しにくさが、検査の遅れにつながる
  2. 検査は「体のつくり」と「性行為」で選ぶ
  3. トランスジェンダー女性の場合
  4. トランスジェンダー男性・ノンバイナリーの人の場合
  5. 予防のこと
  6. 受診するときのヒント
  7. まとめ

メル美トランスジェンダーの友だちが、「性感染症の検査を受けたいけど、どの検査を受ければいいのか、窓口でどう説明したらいいのかわからない」って。

プレ男検査って、男性用・女性用で分かれているイメージがあったけど、どう考えればいいんだろう。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、トランスジェンダー・ノンバイナリーの人の性感染症の検査の話です。米国CDCの性感染症治療ガイドライン(2021年)の「トランスジェンダー・ジェンダー多様な人」の節をもとにまとめました。検査を受けようと考えていること自体が、とても大切な一歩です。

受診しにくさが、検査の遅れにつながる

CDCのガイドラインによると、

検査は「性別」ではなく、いまの体のつくりと、どんな性行為をしているかで選びます。話せる範囲で伝えてもらえると、必要な検査をもれなく選べます。

検査は「体のつくり」と「性行為」で選ぶ

CDCのガイドラインによると、

トランスジェンダー女性の場合

CDCのガイドラインによると、

トランスジェンダー男性・ノンバイナリーの人の場合

CDCのガイドラインによると、

予防のこと

受診するときのヒント

がん検診については、トランスジェンダーの人のがん検診にまとめています。

まとめ


参考文献

  1. Workowski KA, et al. Sexually Transmitted Infections Treatment Guidelines, 2021. MMWR Recomm Rep 2021;70(No. RR-4)(Special Populations: Transgender and Gender Diverse Persons). https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/70/rr/rr7004a1.htm (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。