尿道炎の治療をしたのに、症状が続く・くり返す:まず、薬を最後まで飲めたか、治療していないパートナーからまたうつっていないかを確かめる。原因でいちばん多いのはマイコプラズマ・ジェニタリウム。炎症がないのに抗菌薬を長く続けても効果は示されていない
尿道炎の治療をしたのに、おしっこの痛みやうみが続く・くり返すことがあります。米国疾病予防管理センター(CDC)の性感染症治療ガイドライン(2021年)によると、まずは本当に尿道に炎症があるかを確かめてから、追加の抗菌薬を考えます。治療のあとも症状が続くのに尿道の炎症が見られない男性で、抗菌薬を長く続けることの効果は示されていません。くり返す・続く非淋菌性尿道炎の原因でもっとも多いのはマイコプラズマ・ジェニタリウムで、とくにドキシサイクリンの治療後に多いとされています。最初に、薬をきちんと飲めたか、治療していないパートナーとの性交がなかったかを確かめます。

プレ男尿道炎で薬をもらって飲んだのに、まだおしっこのときにヒリヒリするんだ……。薬が効いてないのかな。

メル美パートナーは治療したの?またうつっちゃったってこともあるんじゃない?
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、尿道炎の治療をしたのに、症状が続く・くり返すときの話です。米国疾病予防管理センター(CDC)の「性感染症治療ガイドライン2021」の「持続性・再発性の非淋菌性尿道炎」をもとにまとめました。尿道炎の基本は尿道炎とは?を見てください。
まず確かめること
CDCのガイドラインによると、
- 治療のあとも症状が続く・くり返すのは、治療がうまくいかなかった場合と、治ったあとにまたうつった(再感染)場合があります
- 最初に、薬を指示どおり最後まで飲めたか、治療していないパートナーとの性交がなかったかを確かめます。どちらかがあてはまる場合は、はじめと同じ治療をもう一度行うことが考えられます

尿道炎の治療のあとも症状が続くときは、薬を最後まで飲めたか、治療していないパートナーからまたうつっていないかを、まず確かめます。パートナーもいっしょに検査と治療を受けてください。
本当に炎症があるかを確かめる
CDCのガイドラインによると、
- 追加の抗菌薬を考える前に、本当に尿道に炎症があるか(尿やうみの検査などで客観的に)を確かめます
- 治療のあとも症状が続くのに、尿道の炎症がみられない男性では、抗菌薬を長く続ける効果は示されていません

プレ男なんとなく抗菌薬を飲み続ければいい、というわけじゃないんだね。
原因として多いもの
CDCのガイドラインによると、
- クラミジアの尿道炎の治療がうまくいかない割合は6〜12%と推定されています(クラミジアの薬を飲んだのに、治療後の検査でまた陽性)
- 続く・くり返す非淋菌性尿道炎の原因でもっとも多いのは、マイコプラズマ・ジェニタリウムで、とくにドキシサイクリンの治療のあとに多いとされています(マイコプラズマ・ジェニタリウムってどんな病気?)
- 女性と性交する男性では、トリコモナスも尿道炎の原因になります(トリコモナスってどんな病気?)
- 理想的には、淋菌、クラミジア、マイコプラズマ・ジェニタリウム、トリコモナスの検査をして、次の治療を決めます
まとめ
- 治療のあとも続く・くり返すのは、治療の失敗か再感染
- まず、薬を最後まで飲めたか、治療していないパートナーとの性交がなかったかを確認
- 追加の抗菌薬の前に、本当に炎症があるかを確かめる。炎症がないのに長く飲み続けても効果は示されていない
- 原因でいちばん多いのはマイコプラズマ・ジェニタリウム。トリコモナスのことも
- パートナーもいっしょに検査と治療を
参考文献
- Workowski KA, et al. Sexually Transmitted Infections Treatment Guidelines, 2021(Persistent or Recurrent Nongonococcal Urethritis). MMWR Recomm Rep. 2021;70(4):1–187. https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/70/rr/rr7004a1.htm (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。
