
メル美婦人科の健診で「子宮の形が少しちがう(双角子宮)」って言われたの。赤ちゃんは産めるのかな……。

プレ男子宮の形にも、いろいろあるんだね。生まれつきなのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、子宮の形のちがい(双角子宮・重複子宮・中隔子宮など)の話です。日本産婦人科医会の研修ノート「No106 思春期のケア」(医師向け)の「先天性女性器異常の問題点」をもとにまとめました。
生まれつきの子宮の形のちがい
研修ノートによると、
- 子宮の形のちがい(子宮奇形)は、胎児のときに子宮のもとになる左右の管(ミュラー管)がうまくくっつかないことで起こります
- 卵巣の働きや女性ホルモンには影響しないため、第二次性徴(胸のふくらみなど)は通常どおりみられます
どうやって見つかる?
研修ノートによると、
- 腟の中の仕切り(腟中隔)、双角子宮、重複子宮などは、婦人科の健診のときに偶然見つかることがあります。腟中隔は、性行為のときにパートナーから指摘されることもあります
- ふだん症状のない双角子宮や中隔子宮は、不妊症や不育症(流産をくり返す)の検査のなかで初めて見つかることがあります
- 生理の血が出ていく道がふさがっている場合は、思春期に周期的な腹痛で見つかります(15歳になっても生理が来ないとき)

子宮の形のちがいは生まれつきのもので、ふだんは症状がないことが多いです。妊娠を考えるときや、流産をくり返すときは、主治医に相談してください。
中隔子宮と妊娠
研修ノートによると、
- 子宮の形のちがいのなかで、中隔子宮がもっとも多く(約35%)、赤ちゃんが生まれる割合はもっとも低い(43%)とされています
- 手術の対象になるのは一部の中隔子宮に限られ、今は主に、体への負担が少ない子宮鏡の手術で行われます

プレ男子宮の形のちがいがあっても、すべてが手術の対象になるわけじゃないんだね。
流産をくり返すときのことは、流産を2回以上くり返したら「不育症」かもしれないを見てください。
重複子宮と腟の片側の閉鎖
研修ノートによると、重複子宮で、片方の腟がふさがっている場合(Wunderlich症候群)は、生理の血がたまって腹痛の原因になりますが、多くは麻酔をして腟からふさがった部分を開けることで、血が出ていくようになるとしています。
まとめ
- 子宮の形のちがいは、生まれつきのもの
- 健診や、不妊・流産をくり返すときの検査で見つかることが多い
- 中隔子宮がもっとも多く、赤ちゃんが生まれる割合がもっとも低い
- 手術の対象は一部の中隔子宮で、子宮鏡の手術
- 妊娠を考えるときは、主治医に相談
参考文献
- 公益社団法人日本産婦人科医会. 研修ノート No106 思春期のケア「先天性女性器異常の問題点」((2)症状(どのように見つかるか)、(4)治療・管理). https://www.jaog.or.jp/notes/note13259/ (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。