
メル美わたし、昔から生理の量が多くて、鼻血もよく出るし、すぐあざができるの。体質だからしかたないと思ってたんだけど……。

プレ男血が止まりにくい体質って、検査でわかるのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、生理の量が多い人に隠れていることがある「血が止まりにくい体質」の話です。日本産婦人科医会の研修ノート「No109 異常子宮出血(AUB)」(医師向け)の「Coagulopathy:血液凝固異常」をもとにまとめました。生理の量が多いこと全般については、生理の量が多い(過多月経)を見てください。
過多月経の12〜30%に止血の異常
研修ノートによると、
- 過多月経の女性の約12〜30%に、止血の異常の背景があるとされています
- 過多月経の13%がフォン・ヴィレブランド病(VWD)と診断されたという、研究のまとめ(システマティックレビュー)もあります
- 女性の生まれつきの止血の異常には、VWD、血友病の保因者、血小板の働きの異常などがありますが、約9割はVWDです。VWDは100人に1人ともいわれますが、出血の症状が出るのはその一部とされています
診断までに16年
研修ノートによると、
- 米国CDCの調査では、過多月経の症状が出てから、止血の異常と診断されるまでに約16年かかっていました
- 診断がつけば、けがや手術、お産のときなどの出血に備えることができるため、生理の量が多いことは、見のがしてはいけない診断のきっかけだとしています
- 血液検査(血算、凝固の検査、フォン・ヴィレブランド因子、第VIII因子など)で、約1週間で結果がそろうとしています
- 家族に出血しやすい人がいるかを聞くことは欠かせませんが、家族歴がなくても否定はできないとしています

生理の量が多い女性の一部には、生まれつき血が止まりにくい体質が隠れていることがあります。血液検査で調べることができるので、産婦人科で相談してください。

プレ男「体質だから」とあきらめずに検査すれば、手術やお産のときにも備えられるんだね。
治療
研修ノートによると、VWDの女性の過多月経には、出血をおさえる飲み薬(トラネキサム酸)が広く使われ、単独または他の治療と組み合わせて使われます。ほかに、止血を助ける注射の薬や、足りない因子をおぎなう製剤などがあり、妊娠の希望もふまえて治療を選びます。
10代の生理の量が多いときは、10代前半の生理の量が多いも見てください。
まとめ
- 過多月経の女性の約12〜30%に止血の異常の背景
- いちばん多いのはフォン・ヴィレブランド病(VWD)。100人に1人ともいわれる
- 症状から診断まで約16年かかったという米国の調査も
- 血液検査で約1週間で結果がそろう
- 生理の量が多いときは、産婦人科で相談を
参考文献
- 公益社団法人日本産婦人科医会. 研修ノート No109 異常子宮出血(AUB)―PALM-COEIN分類に基づいた原因検索と対応―「(1)Coagulopathy:血液凝固異常」. https://www.jaog.or.jp/notes/note18500/ (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。