予防2026年10月12日

WHOが初めて出した不妊の指針(2025年11月):不妊は生涯で6人に1人が経験。大きな危険因子として「治療していない性感染症」と「たばこ」をあげ、予防にとりくむようよびかけた

世界保健機関(WHO)は2025年11月28日、不妊の予防・診断・治療についての初めての世界的な指針を出しました。WHOによると、不妊は、妊娠できる年代の人の6人に1人が生涯のどこかで経験すると推計されています。指針では、不妊の大きな危険因子として、治療していない性感染症とたばこへの対策が必要だとし、妊娠を考えている人には、健康的な食事、運動、禁煙などの生活習慣の改善をすすめています。また、学校や身近な医療機関で、年齢などもふくめた妊娠・不妊についての情報を早くから伝えることが大切だとしています。

目次
  1. 不妊は6人に1人
  2. 予防:治療していない性感染症とたばこ
  3. 診断と治療、こころの支え
  4. まとめ

プレ男WHOが不妊の指針を出したって聞いたんだけど、性感染症とも関係があるの?

メル美クラミジアを放っておくと、妊娠しにくくなることがあるって聞いたことがあるよ。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、WHOが初めて出した不妊の指針の話です。世界保健機関(WHO)の発表「WHO issues first global guideline on infertility」(2025年11月28日)をもとにまとめました。

不妊は6人に1人

WHOによると、

予防:治療していない性感染症とたばこ

WHOによると、指針では、

WHOは、治療していない性感染症とたばこを、不妊の大きな危険因子としてあげています。将来の妊娠のためにも、性感染症は早く見つけて治療することが大切です。

性感染症と不妊の関係については、骨盤内炎症性疾患(PID)とは?や妊娠を考えたら、ふたりで性感染症の確認をを見てください。

プレ男性感染症の治療は、将来の妊娠を守ることにもつながるんだね。

診断と治療、こころの支え

WHOによると、指針では、

男性の不妊については、不妊の約半分は男性にも原因があるを見てください。

(更新)WHOの「Guideline for the prevention, diagnosis and treatment of infertility: summary of recommendations」(推奨のまとめ)では、たとえば次のような推奨・よい実践が示されています。妊娠を考えている・望んでいる人には、医療機関を受診したときにいつも、性感染症と、治療しないと不妊のリスクになることを伝え、症状があればすぐに受診・治療をうながす(よい実践)。たばこを吸う人には、受診のたびに短い禁煙の助言をする(強い推奨)。原因不明の不妊のカップルには、刺激なしの人工授精よりも、経過をみる(待機)ことを提案する(条件付き推奨)。多嚢胞性卵巣症候群による排卵障害には、クロミフェンやメトホルミンよりもレトロゾールを提案する(条件付き推奨)。いずれも世界向けの推奨で、日本で承認されている使い方とちがうことがあります。

日本で体外受精などで生まれた赤ちゃんの数は、体外受精などで生まれた赤ちゃんは2024年に8万6,473人を見てください。

まとめ


参考文献

  1. World Health Organization. WHO issues first global guideline on infertility(News, 28 November 2025). https://www.who.int/news/item/28-11-2025-who-issues-first-global-guideline-on-infertility (閲覧日:2026年10月12日)
  2. World Health Organization. Guideline for the prevention, diagnosis and treatment of infertility: summary of recommendations(IRIS). https://iris.who.int/items/aee65904-822c-4138-8ff1-2444ab76e0b8 (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。