
メル美なかなか赤ちゃんができなくて…。私の体に原因があるのかな。

プレ男待って。オレも一緒に検査を受けるよ。男の側に原因があることもあるんだよね?
こんにちは、Dr. Taro です。 「しあわせ家族計画」から、男性不妊の話です。こども家庭庁の「みんなで知ろう、不妊症不育症のこと」と、WHO(世界保健機関)の報告をもとにまとめました。
不妊は「6人に1人」、約半分は男性にも原因
- WHOの報告(2023年)によると、大人の約17.5%、およそ6人に1人が、人生のどこかで不妊を経験しています
- WHOの調査では、不妊に悩むカップルのうち、男性だけに原因があるのが24%、男女どちらにも原因があるのが24%でした
- つまり、約半数のカップルで、男性にも原因があることになります

メル美女性だけの問題じゃないんだ。
男性不妊の3つの原因
こども家庭庁のサイトでは、男性不妊の原因を次のように紹介しています。
| 原因 | 割合 | どんな状態? |
|---|---|---|
| 造精機能障害 | 約82.4% | 精子をつくる働きが弱い。原因の一つに、精巣のまわりの静脈がふくらむ精索静脈瘤があり、手術で治療することがある |
| 性機能障害 | 約13.5% | 勃起や射精がうまくいかない。カウンセリングや飲み薬で治療する |
| 精路通過障害 | 約3.9% | 精子の通り道が、つまったり狭くなったりしている |
- 勃起のトラブルについては、EDと生活習慣もご覧ください
精液検査を受けてみよう
- 男性不妊を調べる基本は、精液検査です。精子の数や動きなどを調べます
- WHOのマニュアル(2021年)では、2〜7日射精を控えてから検査することがすすめられています
- 精液の検査結果は、日によってばらつきが大きいため、何回か受けることが大切です。1回の結果に、一喜一憂しなくて大丈夫です
- 泌尿器科(男性不妊を扱うところ)や、不妊治療をしている医療機関で受けられます

不妊に悩むカップルの約半数は、男性にも原因があります。女性だけが検査を受けるのではなく、ふたりで検査を始めましょう。
生活の中でできること
こども家庭庁のサイトでは、次のことがすすめられています。
- 栄養バランスのよい食事、十分な睡眠、適度な運動
- たばこやストレスをさける
- 精子は熱に弱いので、サウナや長風呂はほどほどに
また、次のことにも注意しましょう。
- テストステロン(男性ホルモン)の補充や、筋肉をつけるための男性ホルモンの使用は、精子がつくられにくくなることがあります(テストステロン補充療法)
保険が使える治療も
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2022年4月から、不妊治療は広く保険の対象になりました。男性不妊の手術なども対象になるものがあります。くわしくは不妊治療の保険適用をご覧ください
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2022年4月からは、精子を精巣から直接とり出す精巣内精子採取術なども、男性の保険で受けられる対象になりました(厚生労働省の通知)。精索静脈瘤の手術などの「原因の治療」は、それ以前から保険の対象です
男性の妊娠前の健康づくりについては、男性のプレコンセプションケアにまとめています。
まとめ
- 不妊は、大人の6人に1人が経験する(WHO)
- 不妊に悩むカップルの約半数は、男性にも原因がある
- 男性不妊の原因でいちばん多いのは、精子をつくる働きの低下(約8割)
- 精液検査は、2〜7日控えてから。結果はばらつくので、何回か受ける
- ふたりで一緒に検査を始めよう
参考文献
- こども家庭庁. 男性不妊について(みんなで知ろう、不妊症不育症のこと). https://funin-fuiku.cfa.go.jp/dictionary/theme06/ (閲覧日:2026年9月28日)
- World Health Organization. 1 in 6 people globally affected by infertility: WHO(2023年4月4日). https://www.who.int/news/item/04-04-2023-1-in-6-people-globally-affected-by-infertility/ (閲覧日:2026年9月28日)
- World Health Organization. WHO laboratory manual for the examination and processing of human semen, sixth edition(2021年). https://www.who.int/publications/i/item/9789240030787 (閲覧日:2026年9月28日)
- 厚生労働省. 不妊治療の保険適用について(令和3年8月5日). https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/000929827.pdf (閲覧日:2026年9月28日)
- 厚生労働省. 令和4年4月から、不妊治療が保険適用されます(リーフレット・疑義解釈、日本病院薬剤師会掲載). https://www.jshp.or.jp/content/2022/0317-5.pdf (閲覧日:2026年9月28日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。