
メル美40代の叔母が、生理痛がひどくて量もすごく多いって。病院で「子宮腺筋症」って言われたらしいの。子宮筋腫とはちがうのかな?

プレ男名前が似てる病気が多くて、ややこしいね。ちがいを整理しよう。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、子宮腺筋症の話です。日本内分泌学会の一般向け情報(2026年9月更新)をもとにまとめました。
どんな病気?
- 子宮の内側をおおう子宮内膜に似た組織が、子宮の筋肉(子宮筋層)の中にできる病気です
- その部分の筋肉が厚くなり、病変が子宮全体にあると、子宮全体が大きくなることもあります
- 女性ホルモンのエストロゲンが病気を進めるため、生理がある限り進んでいきます
- 子宮筋腫や子宮内膜が厚くなることをしばしば合併します
似た病気とのちがい
| 病気 | どんな病気? |
|---|---|
| 子宮腺筋症 | 内膜に似た組織が子宮の筋肉の中にでき、筋肉全体が厚く硬くなる |
| 子宮筋腫 | 子宮の筋肉が増えてできるしこり(良性の腫瘍) |
| 子宮内膜症 | 内膜の組織が子宮の外(卵巣など)で育つ |

プレ男筋腫は「しこり」、腺筋症は「筋肉全体が厚くなる」なんだね。
どれくらい?どんな人に多い?
- 正確な数はわかっていませんが、手術でとった子宮をくわしく調べると、20〜60%程度にみられるとされます
- 性成熟期から更年期にかけて起こり、40代にピークがあります。出産経験のある人に多いとされます
- 子宮内の手術(掻爬手術、帝王切開、筋腫の手術など)を経験した人に多いという報告もあります
- 原因はまだわかっていません。遺伝はしないと考えられています
症状
- 生理痛が強い、生理の量が多い
- 不正出血、生理のとき以外の腹痛・腰痛
- 不妊症や、流産・早産になることもあります
治療
- 症状に合わせて、痛み止め、けいれんをおさえる薬、止血剤
- 足りなければ、ホルモン剤(黄体ホルモンの薬、黄体ホルモンを出す子宮内の器具、低用量ピル、GnRHアゴニストなど)(低用量ピル、IUD)
- 根本的な治療は子宮をとる手術です。子どもを望む場合は、病変部分だけをとる手術が選ばれることもありますが、その有用性は十分に証明されていません
閉経まで、長くつきあう
- エストロゲンに左右されるため、生理がある間は悪化し、症状が自然に良くなることは通常ありません
- 閉経すれば進行は止まり、症状は消える・良くなるとされています
- 生理痛や出血がつらいときは、がまんせずに婦人科へ。量が多いと貧血にもつながります(生理痛)

メル美閉経までの付き合い方を、叔母と一緒に考えてみる。

子宮腺筋症は、生理がある間は進みやすい病気です。薬やホルモン治療で症状をやわらげられるので、つらい生理痛や多い出血はがまんせずに相談しましょう。
まとめ
- 子宮腺筋症は、内膜に似た組織が子宮の筋肉の中にでき、子宮が厚く硬くなる病気
- 40代がピーク、出産経験のある人に多い
- 症状は強い生理痛、多い出血、不正出血、腹痛・腰痛、不妊・流産・早産も
- 治療は痛み止め・止血剤・ホルモン剤、根本的には子宮をとる手術
- 閉経すれば進行は止まる
参考文献
- 一般社団法人日本内分泌学会. 子宮腺筋症(一般の皆様へ)(2026年9月8日更新). https://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=78 (閲覧日:2026年9月29日)
- 公益社団法人日本産科婦人科学会. 子宮内膜症(2025年1月30日更新). https://www.jsog.or.jp/citizen/5712/ (閲覧日:2026年9月29日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。