腟の入り口の片側に、やわらかいしこり:「バルトリン腺のう胞」のことも。多くは自然に治るが、赤く腫れて強く痛むときは膿(のう瘍)に。淋菌やクラミジアが関わることも
腟の入り口の片側に、豆粒〜ゴルフボールくらいのしこりができた——英国NHSによると、バルトリン腺のう胞は20〜50歳の女性に多く、小さく痛みのないことも多い一方、感染すると膿がたまり(のう瘍)、強い痛みや熱が出ます。のう瘍の原因には淋菌やクラミジアなどの性感染症も。自分でつぶさないこと、受診の目安をまとめました。

メル美腟の入り口の片側に、ぷくっとしたしこりができたの…。座ると少し痛い。性病だったらどうしよう。

プレ男しこりって、いろいろな原因がありそう。まずは何が考えられるか見てみよう。
こんにちは、Dr. Taro です。 「性病と間違えやすいもの」、今回はバルトリン腺のう胞です。英国の公的医療サービスNHSの一般向け情報をもとにまとめました。
どんなもの?
- 腟の入り口の近くにある小さな分泌腺(バルトリン腺)がつまって、液がたまってできるしこりです。なぜつまるのかは、多くの場合わかりません
- 20〜50歳の女性に多いとされます
症状
- 腟の入り口の片側に、やわらかいしこりができます。小さくて痛みがなく、症状がないことも
- 大きさは豆粒くらいからゴルフボールくらいまで
- 歩く、座る、セックスのときに、外陰部に違和感や痛みが出ることも(セックスのときの痛み)
- 片側の陰唇が大きく・腫れて見えることもあります
- 子宮頸がん検診などのときに見つかることもあります

メル美性病じゃなくて、分泌腺がつまってできることがあるんだ。
感染すると「のう瘍」に
のう胞に感染が起きると、膿がたまった「のう瘍」になることがあります。
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のう瘍からにおいのある分泌物
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体調が悪い、熱が出る
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のう瘍のまわりの強い痛み
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日本皮膚科学会も、淋菌感染症でバルトリン腺炎が起こることがあるとしています
受診の目安
- 腟やそのまわりにしこりがあれば、一度は受診して確かめてもらいましょう(産婦人科)
- 次のようなときは早めに受診を
- しこりが数時間〜数日で大きく、痛くなる
- しこりに膿がある
- 体調が悪い、熱がある
- しこりが押すと痛い、腫れて熱く赤い
自分でできること・しないこと
- 多くは、治療しなくても自然に治るとされています
- 痛みをやわらげるには、1日に数回、3〜4日、温かいお湯につかる(座浴)、温かい布をあてる、痛み止めを使う
- 自分でつぶしたり、液を出そうとしたりしない(感染の原因になります)
- 自然に破れた場合は、痛みがやわらぐことが多く、清潔に乾いた状態に保ちましょう
治療
- 感染している場合は抗菌薬
- 効かない、くり返すときは、切開して液を出す処置(局所麻酔または全身麻酔)。細い管を入れて、4週間ほどそのままにすることもあります
- 性感染症が心配なときは、パートナーも一緒に検査を(検査の受け方)

プレ男もし性感染症が原因なら、オレも一緒に検査を受けるよ。

腟の入り口のしこりは、バルトリン腺のう胞のことがあります。多くは自然に治りますが、赤く腫れて痛むときや熱があるときは、早めに受診しましょう。
まとめ
- バルトリン腺のう胞は、腟の入り口の分泌腺がつまってできるしこり。20〜50歳に多い
- 片側のやわらかいしこり。痛みがないことも
- 感染するとのう瘍に。淋菌・クラミジアなどが関わることも
- つぶさない。座浴や温めでやわらげる。大きく痛くなる・膿・熱は早めに受診
参考文献
- NHS. Bartholin’s cyst(2025年4月23日レビュー). https://www.nhs.uk/conditions/bartholins-cyst/ (閲覧日:2026年9月29日)
- 公益社団法人日本皮膚科学会. 皮膚科Q&A 性感染症(Q7 どんな症状で、始まりますか?). https://qa.dermatol.or.jp/qa24/q07.html (閲覧日:2026年9月29日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。