
メル美友だちが帝王切開で産んだの。世界では、帝王切開ってどのくらいあるのかな。

プレ男国によって、ずいぶんちがいそうだね。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、世界の帝王切開の話です。世界保健機関(WHO)のニュースリリース「Caesarean section rates continue to rise, amid growing inequalities in access」(2021年6月16日)をもとにまとめました。帝王切開そのものについては、帝王切開を見てください。
お産の5回に1回以上が帝王切開
WHOの研究によると、
- 帝王切開は、世界のお産の21%(5回に1回以上)をしめています
- 1990年の約7%から増えていて、2030年には29%(約3割)になる見通しです
- 2030年に割合が最も高くなりそうなのは、東アジア(63%)、中南米・カリブ(54%)、西アジア(50%)などです
帝王切開は命を救う。でも、不要な手術にはリスクも
WHOによると、
- 帝王切開は、お産が長引く・進まない、赤ちゃんの状態が悪い、赤ちゃんの向きが正常でないなどのときに、欠かせない、命を救う手術です
- 一方で、ほかの手術と同じようにリスクがあります。大量の出血や感染症、産後の回復が遅くなること、母乳や肌と肌のふれあいを始めるのが遅れること、次の妊娠での合併症がふえることなどです
- 医学的に必要でないときに行うと、お母さんと赤ちゃんに不要なリスクをもたらすことがあるとしています

帝王切開は、命を救う大切な手術です。WHOは、目標の割合を決めるのではなく、一人ひとりのニーズに目を向け、女性がお産の決定に参加できることが大切だとしています。
受けられない国と、多すぎる国
WHOによると、
- 最も開発の遅れた国々では、帝王切開でのお産は約8%、サハラ以南のアフリカでは5%で、この命を救う手術を受けられていないことが心配されています
- 反対に、中南米・カリブでは43%で、5つの国(ドミニカ共和国、ブラジル、キプロス、エジプト、トルコ)では、帝王切開が経腟分娩より多くなっています
- 帝王切開が多い理由は、医療の制度やお金のしくみ、文化、考え方、早産の多さ、医療の質など、国によってさまざまです
WHOのすすめ
WHOは、医学的に必要でない帝王切開をへらすために、質の高い、尊重されるケアのなかで、次のような取り組みをすすめています。
- お産の準備教室、リラックスのプログラム、痛みや不安がある人へのこころの支えなど、女性が自分のお産の計画に参加できるようにする教育
- 根拠にもとづく診療ガイドラインを使い、医療機関の帝王切開を定期的にふり返る
- できる場合は、帝王切開を決めるときにほかの医師の意見を求める
また、すべての女性が医療者と話し、リスクと利点の説明を受けて、お産の決定に参加できること、妊娠中からお産まで気持ちの支えを受けられることが大切だとしています。

プレ男帝王切開がいい・悪いじゃなくて、必要な人がちゃんと受けられて、本人が納得して決められることが大事なんだね。
お産がこわいときのことはお産がこわくてたまらない(出産恐怖症)、お産の準備はお産の準備を見てください。日本のお産の場の数字は数字で見る日本のお産の場(2023年)を見てください。
(更新)厚生労働省の「令和5(2023)年医療施設(静態・動態)調査」によると、2023年9月中の分娩のうち帝王切開の割合は、一般病院で29.1%(32,691件中9,523件)、一般診療所で15.3%(26,335件中4,028件)で、どちらも増える傾向です(2011年は一般病院24.1%、一般診療所13.6%)。9月の1か月間の調査で、WHOの推計とは集め方がちがいます。
助産師が中心になるケアについては、助産師が中心になるお産のケア(WHO、2025年)を見てください。
まとめ
- 帝王切開は世界のお産の21%。1990年の約7%から増え、2030年には29%の見通し
- 命を救う大切な手術だが、医学的に必要でないときは不要なリスクも
- 最も開発の遅れた国では約8%と受けられていない一方、中南米・カリブでは43%
- WHOは、一人ひとりのニーズに目を向け、女性がお産の決定に参加できることを重視
参考文献
- World Health Organization. Caesarean section rates continue to rise, amid growing inequalities in access(News release, 16 June 2021). https://www.who.int/news/item/16-06-2021-caesarean-section-rates-continue-to-rise-amid-growing-inequalities-in-access (閲覧日:2026年10月12日)
- 厚生労働省. 令和5(2023)年医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況 医療施設調査(PDF). https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/23/dl/02sisetu05.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。