
メル美お産のことを考えると、こわくて夜も眠れなくなっちゃう……。こんなにこわがってるの、わたしだけなのかな。

プレ男無痛分娩にすれば、こわくなくなるのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、お産がこわくてたまらないとき(出産恐怖症)の話です。日本産婦人科医会の研修ノート「No111 合併症妊娠」の「不安症/不安障害、強迫症/強迫性障害、適応障害」(医師向け)をもとにまとめました。
出産恐怖症(トコフォビア)とは
研修ノートによると、出産恐怖症は、
- 陣痛への恐怖
- 医療処置への恐怖
- 赤ちゃんの仮死や大量出血など、お産にともなうリスクへの恐怖
- お産のときに自分が取り乱してしまうことへの恐怖
- ひとりでいるときに何か起こってしまうのではないかという恐怖
などによって、不眠など日常生活に支障が出たり、赤ちゃんとの絆(ボンディング)や育児のむずかしさ、こころの病気につながったりする状態です。

お産への恐怖が強くて眠れないなど、生活に支障が出ているときは、ひとりでかかえずに、妊婦健診で助産師や医師に話してください。
無痛分娩だけでは、恐怖は消えないことも
研修ノートによると、
- 出産恐怖症の女性は無痛分娩を希望することが多いものの、陣痛の痛みがやわらいでも、恐怖そのものは軽くならないことが多く、お産がトラウマにつながってしまうこともあります
- そのため、妊婦さんが信頼できるスタッフによる、寄り添った支援が大切だとしています
お産の痛みをやわらげる方法は、お産の痛みをやわらげる方法を見てください。

プレ男痛みをとるだけじゃなくて、こわい気持ちそのものに寄り添ってもらうことが大事なんだね。
妊娠中・産後の不安
研修ノートによると、
- 妊娠中や産後の不安や恐怖の対象には、お産のほかに、以前のお産でのつらい体験、赤ちゃんが汚れることへの恐怖や、赤ちゃんを傷つけてしまうのではという恐怖などもあります
- 治療は、不安の原因を理解し、話をよく聴いて共感したうえでの精神療法が中心で、薬が必要になることもあります
- 日常生活に支障が出ている可能性があれば、精神科の受診がすすめられています
- 精神科の通院や薬を中断していた場合は、再受診を考えます
妊娠中の気分の落ちこみについては、妊娠中のうつ(妊娠中のこころの不調)を見てください。
パートナーや家族にできること
- 「こわい」という気持ちを、否定せずに聴く(「みんな産んでるんだから大丈夫」と片づけない)
- 妊婦健診や両親学級にいっしょに行き、お産の流れや病院の体制を一緒に知る
- 眠れない、食べられないなど生活に支障が出ているようなら、受診をすすめる
世界の帝王切開の割合やWHOの考え方は、世界の帝王切開(WHO)を見てください。
出産のあとに長く続く不調については、出産のあと、何か月・何年も続く体とこころの不調を見てください。
まとめ
- お産への恐怖が強く、生活に支障が出る状態が出産恐怖症(トコフォビア)
- 赤ちゃんとの絆や育児のむずかしさにつながることも
- 無痛分娩で痛みがやわらいでも、恐怖そのものは残ることが多い
- 大切なのは、信頼できるスタッフの寄り添った支援
- ひとりでかかえずに、妊婦健診で話して
参考文献
- 公益社団法人日本産婦人科医会. 研修ノート No111 合併症妊娠「(4)不安症/不安障害、強迫症/強迫性障害、適応障害」. https://www.jaog.or.jp/notes/note20015/ (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。