
メル美子宮頸がんの治療を終えた友だちが、これからの生活やパートナーとのことを心配しているの。

プレ男パートナーとしても、どうささえたらいいか知りたいな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、子宮頸がんの治療を終えたあとの生活の話です。国立がん研究センターの解説「子宮頸がんの療養」(2025年7月29日更新)をもとにまとめました。子宮頸がんそのものは子宮頸がんを見てください。
治療後の通院
国立がん研究センターによると、治療後は、再発や転移がないか、手術の合併症や後遺症がないかを確かめるため、定期的に通院して検査を受けます。標準的な間隔は、
- 治療が終わってから1〜2年目は3〜6か月ごと
- その後5年目までは6〜12か月ごと
がすすめられています。検査の頻度は、がんの進み方や治療法によってちがいます。
再発のサイン
再発のときによくみられる症状は、腰から背中にかけての痛み、足の痛みやむくみ、不正出血やおりものの増加などです。こうした症状があれば、次の検査の日を待たずに早めに受診します。
治療のあとに起こりうること
国立がん研究センターによると、
- リンパ浮腫:手術でリンパ節をとったり、放射線治療を受けたりすると、足や下腹部がむくみやすくなります。手術の直後に起こることも、10年以上たってから起こることもあり、生涯にわたって注意が必要です。スキンケアや体重の管理を続けることが予防によいとされています
- 排尿障害・便秘:子宮のまわりを広くとる手術(広汎子宮全摘出術)のあとに起こりやすくなります。尿をためすぎず、一定の間隔でトイレに行くことなどが大切です
- 卵巣欠落症状:閉経前に卵巣をとったり、放射線で卵巣の働きがなくなったりすると、ほてり、発汗、だるさ、イライラ、不眠、腟の分泌液がへるなど、更年期のような症状が出ることがあります。つらいときは薬で軽くできることもあるので、担当医に相談します
- 放射線治療の晩期合併症:治療から数か月〜数年たって、腸や尿の通り道、腟などに影響が出ることがあります
足のむくみは婦人科がんの手術のあとの足のむくみ(リンパ浮腫)を見てください。
性生活のこと
国立がん研究センターによると、
- 性生活が、がんの進行に悪い影響をあたえることはありません
- 子宮や腟の一部をとった手術のあとは、性交渉のときに出血しやすく、感染のリスクが高まることがあります。再開の時期は担当医と相談します
- 放射線治療のあとは、腟の粘膜が乾燥したり、弾力が下がったりして、痛みや不快感が出ることがあります。違和感があればがまんせず、パートナーに伝えましょう
- 抗がん剤の治療中は、出血しやすく感染症にかかりやすいため、白血球や血小板が少ない時期は性交渉を避けます。腟の分泌物に薬の成分がふくまれることもあり、コンドームを使うなどの対応が必要なこともあります

性生活が、がんの進行に悪い影響をあたえることはありません。ただ、治療によっては出血や痛みが出ることもあるので、再開の時期は担当医と相談しましょう。
パートナーと話し合う
国立がん研究センターは、
- 一人で無理をしたりがまんしたりせず、心配なこと、つらい気持ち、できることとできないことを、パートナーとよく話し合うことが大切だとしています
- 手をつなぐ、抱きしめる、キスをする、添い寝をするなどのふれあいや、気持ちをすなおに話し合うことも、大切な愛情の表現です
- いきなり性交を試みるのではなく、パートナーと相談しながら、新しい性生活の形を見つけていくことをすすめています
がんそのものが性交渉でうつることはありません。

プレ男あせらせないで、話を聞くことからだね。ふれあいの形はいろいろあるんだな。
妊娠のこと
国立がん研究センターによると、
- 前がん病変や初期の子宮頸がんでは、子宮の一部をとる治療で、妊娠・出産ができることがあります
- 子宮の入り口の一部をとる円錐切除術のあとの妊娠では、早産が起こりやすいといわれていて、妊婦健診をきちんと受けることが大切です。子宮の入り口がせまくなって、妊娠しにくくなることもあります
- ある程度進んだ子宮頸がんでは、子宮をとる手術や放射線治療の影響で、妊娠・出産はむずかしくなります
- 将来妊娠を希望するなら、治療の前に担当医とよく話し合って治療法を選びます
治療の前に考えておきたいことはがん治療の前に知っておきたい「妊孕性温存」を見てください。
国立がん研究センターのがん情報サービスによると、全国の「がん診療連携拠点病院」などには「がん相談支援センター」があり、がんや治療、生活の工夫など、困ったときにはどのようなことでも相談できます。
がん全般の治療と性生活については、がんの治療と性生活を見てください。
まとめ
- 治療後の通院は、1〜2年目は3〜6か月ごと、5年目までは6〜12か月ごと
- 腰や背中の痛み、足のむくみ、不正出血・おりものの増加は早めに受診
- リンパ浮腫は10年以上たってから出ることも
- 性生活ががんを悪くすることはない。再開の時期は担当医と、気持ちはパートナーと話し合う
- 妊娠の希望は治療の前に相談
参考文献
- 国立がん研究センター. がんの解説 子宮頸がん「子宮頸がんの療養」(2025年7月29日更新). https://www.ncc.go.jp/jp/information/knowledge/cervical/060/index.html (閲覧日:2026年10月12日)
- 国立がん研究センター がん情報サービス. 胚細胞腫瘍〈成人〉「2.相談先・病院を探す」(がん相談支援センターの案内、2026年3月13日更新). https://ganjoho.jp/public/cancer/germ_cell_tumor/index.html (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。