
メル美母が70歳になって、「もう子宮頸がん検診はいらないのかしら」って言ってたの。何歳まで受ければいいんだろう。

プレ男年齢で区切りがあるのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、子宮頸がん検診は何歳まで受けるかの話です。日本産婦人科医会の研修ノート「No116 産婦人科診療 こんなときどうする?」の「子宮頸がん検診が困難である高年女性の対応は?」(医師向け)をもとにまとめました。子宮頸がん検診そのものについては子宮頸がん検診は20歳からを見てください。
細胞診の検診:とくに20〜69歳に
研修ノートによると、
- 市町村の子宮頸がん検診は、国の指針にもとづいて細胞診で行われてきました。指針では、受診をとくにすすめる人を20歳以上69歳以下としています
- これは「70歳をこえると子宮頸がんにならない」という意味ではありません。20〜69歳まで定期的に検診を受け続けて異常がなかった場合、その後も一定期間、浸潤がんの罹患を減らす効果が続くとされているためです
- 69歳まで定期的に検診を受けて異常がなかった人は、そのあとに新しくHPVに感染する機会がなければ、浸潤がんになる割合は低いとされています

プレ男「69歳まで」は、それまでちゃんと受けてきた人の話なんだね。
長く受けていない人は、70歳をこえても
研修ノートによると、
- 69歳をこえていても、細胞診の検診を長いあいだ受けていない人には、検診が必要です
- 69歳までに長く検診を受けていない人には、受診の機会をつくる配慮が必要だとしています

69歳をこえていても、長いあいだ検診を受けていない人には検診が必要です。ご家族にも声をかけてみてください。
閉経後の出血については、閉経後の出血を見てください。
HPV検査単独法なら60歳まで
研修ノートによると、
- 2024年2月の国の指針の一部改正で、2024年度から、条件を満たした自治体では、2年に1回の細胞診か、30〜60歳の女性を対象にした5年に1回のHPV検査単独法のどちらかを選べるようになりました
- HPV検査は将来を予測する力が高く、60歳以上で新しくHPVに感染する割合は低いことから、HPV検査単独法では、60歳で検診を終えるのが妥当と考えられています
HPV検査で陽性と言われたときのことは、子宮頸がん検診で「HPV陽性」と言われたらを見てください。
(更新)厚生労働省の「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」では、市町村の子宮頸がん検診の対象は「20歳以上の女性」(HPV検査単独法は30歳以上)で、年齢の上限はありません。「受診を特に推奨する者」は、細胞診では20〜69歳、HPV検査単独法では30〜60歳とされていますが、「受診を特に推奨する者に該当しない者であっても、受診の機会を提供するよう留意すること」と書かれています。実際に70歳以上の人が受けられるか、どちらの方法か、費用は、市区町村ごとに確認が必要です。
まとめ
- 細胞診の検診は、とくに20〜69歳にすすめられている
- 69歳まで定期的に受けて異常がなければ、その後に新しい感染の機会がなければ、浸潤がんになる割合は低い
- 長く受けていない人は、70歳をこえても検診が必要
- HPV検査単独法(30〜60歳、5年に1回)は、60歳で終了が妥当
参考文献
- 公益社団法人日本産婦人科医会. 研修ノート No116 産婦人科診療 こんなときどうする?「11.子宮頸がん検診が困難である高年女性の対応は?」. https://www.jaog.or.jp/note/no116_3_11/ (閲覧日:2026年10月10日)
- 厚生労働省. がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針. https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001471911.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。