
メル美母が、閉経して何年もたつのに少し出血したって。1回だけだから様子見でいいって言うんだけど…。

プレ男少しだけでも、病院に行ったほうがいいのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、閉経後の出血の話です。英国NHSは、閉経後に腟から出血したら、たとえ少量でも、1回だけでも、受診が必要としています。お母さんや家族のためにも、知っておいてください。
閉経後の出血とは?
- NHSによると、閉経後の出血は、閉経したあとに腟から出血することです
- 閉経は、ふつう、45歳以上で、1年以上生理が来ていないことで判断されます
- NHSは、閉経後の出血は多くの場合は深刻なものではないけれど、がんのサインのこともあるので、必ず受診して確かめることが大切だとしています。がんは早く見つけるほど治療しやすいからです

閉経後の出血は、少しでも、1回だけでも受診してください。多くは深刻なものではありませんが、子宮体がんのサインのこともあります。
主な原因
NHSは、よくある原因として次のものをあげています。
- 腟の内側や子宮の内膜がうすくなり、炎症を起こす(萎縮性腟炎・子宮内膜の萎縮):女性ホルモン(エストロゲン)が減るため(腟の乾燥)
- 子宮頸部や子宮のポリープ:ふつうはがんではないできもの
- 子宮内膜が厚くなる(子宮内膜増殖症):ホルモン補充療法(HRT)、エストロゲンが多い状態、肥満などが原因になり、子宮体がんにつながることがある
頻度は低いものの、子宮体がんや卵巣がんが原因のこともあります(子宮体がん、卵巣腫瘍)。

プレ男多くはがんではないけど、確かめないとわからないんだね。母さんにも伝えておこう。
どんな検査をする?
NHSによると、専門の医療機関で次のような検査をします。
- 経腟超音波検査:腟に小さな器具を入れて、子宮や卵巣を調べる
- 内診:腟鏡で腟の中と子宮の入り口を見る。おなかや腟の中から押して、しこりや痛み、腫れがないか調べる
- 子宮鏡検査:細いカメラを子宮の中に入れて調べ、組織をとって調べる(局所麻酔または全身麻酔)
NHSでは、閉経後の出血で紹介されたら、2週間以内に専門医の診察を受けられるようにするとしています(英国のしくみ)。日本では、婦人科(産婦人科)を受診してください。
治療は原因によって
NHSによると、治療は原因によってちがいます。
| 原因 | 治療の例 |
|---|---|
| 子宮頸部のポリープ | 専門医がとりのぞく |
| 腟や子宮内膜の萎縮 | 治療がいらないことも。エストロゲンのクリームや腟剤 |
| 子宮内膜増殖症 | タイプによって、経過観察、ホルモン剤(飲み薬や黄体ホルモンを出すIUD)、子宮をとる手術 |
| ホルモン補充療法(HRT)の副作用 | HRTを変える・やめる |
| 子宮体がん | 子宮をとる手術が多く、放射線・抗がん剤・ホルモン療法などを組み合わせる |
| 卵巣がん | 卵巣(と子宮)をとる手術、抗がん剤 |
出典:NHS「Postmenopausal bleeding」
家族にできること
- 「1回だけだから」「年のせいだから」と様子を見がちです。受診をすすめ、付きそうことが、何よりの支えになります
- 更年期のほかの悩みについては、女性の更年期、生理以外の出血全般は不正出血の記事も見てください
子宮内膜ポリープについては、子宮内膜ポリープにまとめています。
まとめ
- 閉経後の出血は、少しでも、1回だけでも受診
- 多くは、腟や子宮内膜の萎縮、ポリープ、子宮内膜増殖症など、深刻でないもの
- ただし子宮体がん・卵巣がんのサインのことも。早く見つけるほど治療しやすい
- 検査は超音波、内診、子宮鏡と組織の検査など。治療は原因によって
参考文献
- NHS. Postmenopausal bleeding(Page last reviewed: 24 September 2026). https://www.nhs.uk/symptoms/post-menopausal-bleeding/ (閲覧日:2026年10月4日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。