
メル美母が「更年期になってから、デリケートゾーンがかわいてヒリヒリする」って。だれにも相談できなかったみたい。

プレ男更年期だけじゃなくて、若い人でも起こることなのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、腟の乾燥の話です。英国NHSによると、腟の乾燥は多くの女性が一生のどこかで経験する、よくある悩みで、楽にする方法があります。はずかしがらずに知っておきましょう。
こんな症状があったら
NHSは、次のような症状があるときは、腟の乾燥かもしれないとしています。
- いつもとちがうおりもの、少量の出血
- 腟やそのまわりのヒリヒリ、かゆみ
- 痛みや違和感(セックスのときも)
- トイレが近い
- 膀胱炎をくり返す(膀胱炎)

プレ男膀胱炎をくり返すのも、サインのことがあるんだ。
原因
NHSによると、ホルモン(とくにエストロゲン)の変化で、腟の分泌液が減ることが大きな原因です。
- 更年期(女性の更年期)
- 妊娠中・授乳中(産後の避妊とセックスの再開)
- 薬:ホルモンの避妊薬(ピルなど)、抗うつ薬
- 子宮の摘出手術(とくに卵巣もとった場合)
- がんの治療:抗がん剤、放射線、ホルモン療法、手術
ほかにも、次のような原因があります。
- セックスのときに十分に気持ちが高まっていない
- 腟やそのまわりに香料入りの石けんや洗浄剤を使う、腟の中を洗う
- 糖尿病やシェーグレン症候群などの病気
自分でできること
NHSは、受診の前に、次のことを試せるとしています。多くは処方せんなしで手に入ります。
すること
- セックスの前に水性の潤滑剤を使う(腟やそのまわり、パートナーの性器や指などに)。コンドームを使うときも水性のものを(コンドーム)
- 腟用の保湿剤を使う(腟の中に入れて、うるおいを保つもの)
- 腟のまわりは、香料なしの石けんで洗う
- 前戯の時間を長くするなど、気持ちが高まる方法を2人で探す
しないこと
- 腟やそのまわりに、香料入りの石けん・洗浄剤、腟の洗浄を使わない(おりものの基本)
- 腟用ではないクリームやローション、保湿剤を使わない(刺激や感染の原因になることがある)

腟の乾燥は、よくある悩みです。水性の潤滑剤や腟用の保湿剤で楽になることも多く、つらいときは婦人科で相談できます。
受診の目安と治療
NHSは、次のようなときは受診するようすすめています。
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自分でできることを試しても、数週間よくならない
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乾燥が生活に支障をきたしている
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いつもとちがうおりものがある
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セックスのあと、生理と生理の間、閉経のあとに出血がある(不正出血)
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ホルモンの変化による乾燥には、エストロゲンを補うクリーム、ジェル、貼り薬、飲み薬など(ホルモン補充療法、HRT)が処方されることがあります
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ただし、すべての人に向くわけではありません。ホルモンの治療が合うかどうかは、医師と相談してください
-
日本でどのような腟の乾燥の治療薬が使えるか(保険の扱いを含む)は、婦人科で相談してください
セックスの痛みがあるときは
- 乾燥による痛みは、がまんしなくていいものです。痛いときは、パートナーに伝えて、無理をしないでください
- 痛みの原因は乾燥だけとは限りません。子宮内膜症や性感染症などのこともあるので、続くときは受診を(性交痛)
パートナーにできること
- 痛みや乾燥は、気持ちの問題ではなく、体の変化であることが多いです。責めない、無理をしない
- 潤滑剤を一緒に準備する、前戯に時間をかけるなど、2人でできる工夫を
- 「痛い」と言いやすい雰囲気をつくることが、いちばんの支えです
閉経のころからの腟の不調にトイレの悩みが重なる「GSM」については、閉経のころからの「デリケートゾーンと尿」の不調(GSM)にまとめています。
まとめ
- 腟の乾燥は、多くの女性が経験するよくある悩み
- 原因は、更年期、妊娠・授乳、ピルや抗うつ薬、手術やがんの治療などのホルモンの変化、香料入りの石けんや腟の洗浄、病気など
- 水性の潤滑剤、腟用の保湿剤、香料なしの石けんで楽になることが多い
- 数週間よくならない、生活に支障がある、出血があるときは受診を。ホルモン治療が使えることも
参考文献
- NHS. Vaginal dryness(Page last reviewed: 24 July 2025). https://www.nhs.uk/symptoms/vaginal-dryness/ (閲覧日:2026年10月4日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。