「欠品なので〇〇ペイで返金します」は送金させる手口:スマホ決済の不正利用。返金でコード決済の操作を求められても応じない、支払い用のQRコードを人に見せない【消費者庁・IPA】
IPAの「情報セキュリティ10大脅威 2026」で、個人の脅威にスマホ決済の不正利用があげられています。通販サイトで注文したら「欠品なので〇〇ペイで返金します」と言われ、手続きをしたら逆に送金していた、という相談が寄せられ、消費者庁が2025年2月に注意喚起しました。悪意あるQRコードを読み取って送金してしまう「クイッシング」、支払い用のQRコードを盗み見されて勝手に決済される手口も。手口と、多要素認証・利用通知・履歴の確認などの対策をまとめました。

プレ男ネットで頼んだスニーカーが欠品だって。「スマホ決済で返金するので、アプリでこのコードを入力してください」ってメッセージが来た。

メル美ちょっと待って!返金なのに、なんでこっちがアプリを操作するの?
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、スマホ決済(QRコード決済・コード決済)の不正利用の話です。IPA(情報処理推進機構)の「情報セキュリティ10大脅威 2026 [個人編]」と、消費者庁の注意喚起(2025年2月28日)をもとにまとめました。
「返金します」で、逆に送金させられる
消費者庁によると、
- 令和5年(2023年)春以降、ある通販サイトで商品を注文した人が、販売業者から「欠品なので、コード決済で返金します」などと説明され、スマホで「返金手続き」をしたところ、返金されるはずが、いつのまにか相手に送金していた、という相談が、全国の消費生活センターなどに寄せられました
- 消費者庁が調べたところ、その業者がコード決済で返金するかのようにだまして、逆に送金させていたことを確認し、消費者安全法にもとづいて注意喚起しました
IPA のハンドブックでも、「決済アプリで返金すると連絡があり、注文コードや確認コードと称する処理を行うと、入力した数字が金額として相手に送金されてしまう」手口が紹介されています。

プレ男「確認コード」のつもりで入れた数字が、送金する金額になるのか…!
ほかにもある、スマホ決済の手口(IPA)
- 実在の企業・金融機関・行政機関などをかたるメールのリンクから、スマホ決済での送金に誘導する
- 悪意あるQRコードを読み取ると、意図しない相手に送金してしまう(クイッシング)
- 自分のアプリの支払い用のQRコードを他人に盗まれると、知らないところで勝手に決済される
- 盗まれたクレジットカード情報が、別の決済サービスに登録されて、スマホ決済を不正に使われる
クレジットカードの番号を盗まれる被害については、クレジットカードの不正利用にまとめています。

「返金するので、決済アプリでこのコードを入力して」と言われたら、送金させる手口かもしれません。安易に応じず、消費生活センター(188)に相談しましょう。
対策(IPA)
予防
- 多要素認証の設定を有効にする
- 本人認証(3Dセキュア)を採用しているクレジットカードをなるべく使う
- パスワードを適切に設定する(アカウントの守り方)
- 決済サービスを使うときは、必ず公式サイトか公式アプリからアクセスする。メールやSMSのリンクから開かない(不在通知のSMSは開かない)
- 決済アプリで返金すると言われて、コード決済の操作を求められても、安易に応じない
- スマホをなくしたときにそなえて、iPhoneの「探す」、Androidの「デバイスを探す」を設定しておく(スマホをなくした・盗まれたときにやること)
早く気づく
- スマホ決済の利用通知の機能を使い、利用履歴を定期的に確かめる
- スマホ決済にひもづけた銀行口座の出金履歴や、クレジットカードの利用明細も確かめる

メル美「支払い用のQRコード」を盗み見されるのもあるんだね。レジ以外では画面を出しっぱなしにしないようにしよう。
あやしい通販サイトにも注意
返金をよそおう手口は、偽の通販サイトや、実態のよくわからない通販サイトで起きています。「大幅値引き」「支払いは振込だけ」などのサインは、その通販サイト、本物?へ。
困ったときは
- 送金してしまった、だまされたかも、と思ったら、すぐに使っている決済サービスの窓口に連絡する
- 消費者ホットライン「188」(いやや)で、最寄りの消費生活センターに相談できます
- 警察の相談窓口は #9110 です

プレ男あぶなかった。コードは入れずに、188に電話してみる。

メル美決済アプリの利用通知、私もオンにしておこう。
コード決済に使う QR コードが日本でどう生まれたかは、QRコードは日本生まれへ。
災害に便乗して寄付をうたう手口は、「買えば被災地に寄付、しかも多めに返金」そのDM、詐欺かもへ。
まとめ
- 「欠品なのでコード決済で返金します」と言われ、操作したら逆に送金していた、という相談がある(消費者庁、2025年2月)
- 入力した「確認コード」が、送金する金額になる手口も
- 悪意あるQRコード(クイッシング)、支払い用QRコードの盗み見にも注意
- 決済サービスは公式サイト・公式アプリから。多要素認証、利用通知、履歴の確認
- 困ったら 188、#9110
参考文献
- 独立行政法人情報処理推進機構(IPA). 情報セキュリティ10大脅威 2026 [個人編] ハンドブック(スマホ決済の不正利用). https://www.ipa.go.jp/security/10threats/10threats2026.html (閲覧日:2026年10月4日)
- 消費者庁. 通信販売サイトの返金手続を装い、〇〇ペイといったコード決済サービスを利用して、返金ではなく逆に送金させる事業者に関する注意喚起(2025年2月28日). https://www.caa.go.jp/notice/entry/041215/ (閲覧日:2026年10月4日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。