
プレ男できる男は、朝に冷水シャワーを浴びるらしい。オレも始めようかな!

メル美冬に冷たい水なんて、体に悪くないの?
こんにちは、Dr. Taro です。 「男磨き」から、コールドシャワー(冷水シャワー)の話です。査読のある論文(ランダム化比較試験と、その後の研究のまとめ)をもとにまとめました。
3,018人の試験:病欠が29%減った
オランダで行われた試験(2016年)の内容です。
- 18〜65歳の、重い持病のない3,018人が参加しました
- ふだんの温かいシャワーの最後に、30秒・60秒・90秒のどれかの冷水を浴びるグループと、浴びないグループに分けて、30日間続けました
- その結果、冷水を浴びたグループは、病気で仕事を休むことが29%少なくなりました
- 一方で、かぜなどで具合が悪かった日数そのものは減りませんでした。研究者は、症状の「長さ」ではなく「重さ」が軽くなった可能性を指摘しています
- 冷水を浴びた人は、「元気が出た」と感じる人が多く、30日間続けられた人は79%、その後も続けた人は64%でした
- 30秒・60秒・90秒のグループの間で、病欠の減り方に差はありませんでした

プレ男最後の30秒だけでいいなら、できそうだ!
研究のまとめ(2025年):ストレスと睡眠に効果の可能性
- 冷水(15℃以下、30秒以上)をシャワーや水風呂で浴びた11の研究(合計3,177人)をまとめた解析では、浴びた12時間後にストレスが下がること、睡眠の質や生活の質が少しよくなることが示されました
- 一方で、免疫の働きがはっきりよくなるという結果は出ませんでした。また、浴びた直後には体の中の炎症の指標がいったん上がることも示されています
- 研究の数が少なく、参加者も限られているため、効果はまだはっきりしない部分が多いとされています
注意:冷水は血圧を急に上げる
- 冷たい水を浴びると、体がびっくりして、心拍数と血圧が急に上がり、呼吸が乱れることがあります(寒冷ショック反応)
- 高血圧、心臓の病気、脳卒中の経験がある人、高齢の人は、始める前にかかりつけの医師に相談してください
- お酒を飲んだあとや、体調が悪い日はやめましょう
- 寒い脱衣所から、いきなり冷水を浴びるのはさけましょう

冷水は、心拍数と血圧を急に上げます。高血圧や心臓の持病がある人は、始める前に医師に相談してください。
- 英国の研究者による総説(2017年)は、冷たい水につかることが、溺水や心停止のきっかけにもなりうる一方で、健康によいとされる効果の多くは、根拠がまだ十分でないと整理しています
安全な始め方
- いつもどおり、温かいシャワーを浴びる
- 最後に、30秒だけ、冷たい水に切りかえる(はじめは、手足から少しずつ)
- 慣れてきたら、60〜90秒までのばしてもよい
- 気分が悪くなったら、すぐにやめる
ほかの流行りの習慣も、研究で確かめています:サウナで「ととのう」は体にいい?、オナ禁でテストステロンは上がる?
まとめ
- 温かいシャワーの最後に30〜90秒の冷水を浴びた人は、病欠が29%減った(3,018人の試験)
- ただし、かぜの日数は減らなかった。免疫がはっきり強くなるという証拠もまだない
- ストレスや睡眠によい可能性があるが、研究はまだ少ない
- 冷水は血圧を急に上げる。持病のある人は医師に相談してから
参考文献
- Buijze GA, Sierevelt IN, van der Heijden BCJM, Dijkgraaf MG, Frings-Dresen MHW. The Effect of Cold Showering on Health and Work: A Randomized Controlled Trial. PLoS One. 2016. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0161749 (閲覧日:2026年9月28日)
- Cain T, Brinsley J, Bennett H, Nelson M, Maher C, Singh B. Effects of cold-water immersion on health and wellbeing: A systematic review and meta-analysis. PLoS One. 2025. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0317615 (閲覧日:2026年9月28日)
- Tipton MJ, et al. Cold water immersion: kill or cure? Exp Physiol. 2017. https://doi.org/10.1113/ep086283 (閲覧日:2026年9月28日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。