
メル美WHOが避妊の新しい指針を出したって聞いたの。ピルの飲み方も変わるの?

プレ男男性が使える避妊法がふえるかもって話も気になる!
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、WHOの避妊の新しい指針の話です。世界保健機関(WHO)の発表「WHO expands safe options for contraception」(2026年9月23日)をもとにまとめました。世界向けの指針なので、日本で使えるかどうかは別に確かめる必要があります。
なぜ選択肢を広げるのか
WHOによると、
- 妊娠を遅らせたい・避けたいのに避妊をしていない女性は、推計1億6,400万人います
- 新しい指針「WHO guidelines on expanding contraceptive options」で、根拠のある方法の選択肢を広げ、一人ひとりが、使うかどうか、どの方法にするか、いつ変えるか・やめるかを、情報にもとづいて決められるようにすることをめざしています
新しい指針の主な内容
WHOによると、
- 低用量ピル(混合型経口避妊薬)は、休薬期間をはさむ飲み方のかわりに、最長6か月続けて、または最長1年連続して飲むこともできる
- 皮下インプラントは、最長5年使える(入れかえの処置や通院、費用をへらせる可能性)
- 緊急避妊の選択肢として、避妊なしの性交のあとできるだけ早く、5日以内に飲むミフェプリストン(10〜50mg)を推奨。ほかの緊急避妊法と同じくらい安全で効果がある可能性が高いとしています
- 一方で、安全性の根拠が足りないオルメロキシフェンはさらに研究が必要、重い副作用の報告があるキネストロールをふくむピルは国の避妊プログラムに入れないようすすめています

WHOの指針は世界向けのものです。日本で承認されている薬や使い方とはちがうことがあるので、ピルの飲み方や緊急避妊は、医師に相談して選んでください。
男性の新しい避妊法
WHOによると、
- いま男性が自分で使える方法は、主にコンドーム、膣外射精、精管切除に限られていますが、それでも約30%のカップルが男性の方法を使っています
- 調査では、75%以上のカップルが新しい男性用の避妊法を使ってもよいと答え、85%以上の女性が、パートナーの男性に避妊をまかせられると答えました
- WHOは、将来の男性用の避妊法がめざすべき条件(安全性、効果、受け入れやすさ、手ごろな価格)をまとめた初めての指標をつくりました
- ホルモンを使う・使わない男性用の方法の研究が進んでいて、5〜10年以内に新しい方法が出てくる可能性があるとしています

プレ男男性用の避妊法ができたら、ふたりで選べる方法がふえるね。いまはコンドームで、性感染症も防がなきゃ。
日本では
日本でのピルの飲み方は低用量ピルのよくある疑問、日本の緊急避妊はアフターピル(緊急避妊薬)とは?、皮下インプラントはIUD・皮下インプラントとは?、世界の避妊の数字は世界の避妊(WHO、2025年)を見てください。
(更新)KEGG MEDICUSの医療用医薬品の検索(2026年10月12日)では、海外で腟リングや皮下インプラントに使われるエトノゲストレル、貼り薬(パッチ)に使われるノルエルゲストロミンをふくむ薬は見つかりませんでした。避妊の注射に使われるメドロキシプロゲステロン酢酸エステルは、日本では飲み薬(錠剤)だけが見つかりました。日本で承認されていないと考えられますが、承認の有無を公的な一覧で確かめたものではありません。
まとめ
- WHOは2026年9月、避妊の選択肢を広げる指針を発表
- ピルは最長6か月続けて・最長1年連続でも、インプラントは最長5年
- 緊急避妊にミフェプリストン(5日以内)も推奨。ただし日本の承認とはちがう
- 根拠の足りない薬はすすめない
- 男性用の新しい避妊法は5〜10年以内に出てくる可能性
参考文献
- World Health Organization. WHO expands safe options for contraception(News release, 23 September 2026). https://www.who.int/news/item/23-09-2026-who-expands-safe-options-for-contraception (閲覧日:2026年10月12日)
- KEGG MEDICUS 医療用医薬品の検索(エトノゲストレル、ノルエルゲストロミン、メドロキシプロゲステロン). https://www.kegg.jp/medicus-bin/search_drug (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。