
メル美ピルを飲みはじめたら、少し気持ち悪くて、変なタイミングで出血もあって。これって大丈夫なのかな。

プレ男ピルって避妊だけじゃなくて、生理痛にも使うって聞いたよ。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、低用量ピルのよくある疑問です。日本産婦人科医会の「女性の健康Q&A」をもとにまとめました。ピルの基本(種類、飲み方、血栓症のリスクなど)は、低用量ピルの記事にまとめています。
ピルってどんな薬?
日本産婦人科医会によると、
- ピル(Pill)は、本来は丸薬という意味ですが、一般的には経口避妊薬(飲む避妊薬)のことをいいます
- 1960年から、世界中の多くの女性に広く使われている、信頼性の高い避妊法です
- 生理痛などの治療に使うものもあります(低用量ピル)
どうやって手に入れるの?
- 日本産婦人科医会によると、ピルを手に入れるには医師の処方箋が必要です。必ず医療機関で、飲んで問題がないかのチェックを受けてから処方してもらいます
- ピルは、血栓症などのリスクがあるため、飲めない人もいます。だからこそ、医師のチェックが大切です(低用量ピル)
副作用と「副効用」
日本産婦人科医会によると、
- 低用量ピルの副作用は、ほとんどが飲み始めのころのマイナートラブルで、吐き気や性器からの出血などです
- ピルを飲むと、生理の量が少なくなり、生理痛が軽くなるという副効用もあります(生理痛、生理の量が多い)

メル美飲み始めの吐き気や出血は、よくあるマイナートラブルなんだね。
(更新)英国NHSで確認しました。「Side effects and risks of the combined pill」(2024年2月更新)では、飲み始めの副作用が3か月たっても続いて困るときは、薬剤師や医師に相談するようにとしています(ピルの種類や飲み方を変えると楽になることがある)。また、NHSの「DVT(深部静脈血栓症)」(2026年4月更新)では、片方の足(ふくらはぎや太もも)のズキズキする痛みや腫れ、痛む部分の皮膚の色の変化、血管が浮き出るなどが深部静脈血栓症のサインで、息苦しさや胸の痛みもあるときは、肺に血栓が飛んでいる(肺塞栓症)おそれがあり、すぐに救急を受診するようにとしています。リスクを高めるもののひとつに、エストロゲンをふくむピルがあげられています。日本での受診の目安は確認していません
生理を毎月こないようにしてもいい?
- 日本産婦人科医会によると、必要に応じて、生理を止めても大丈夫です
- 生理にともなう症状が強く、毎月来てほしくないときなどは、医師と相談したうえで、連続して飲んで生理の回数を減らし、症状を避けることができます
- 大事な予定に合わせて生理の時期をずらすこともできます(月経移動、部活・スポーツと生理)

ピルの飲み方は、医師と相談して決めましょう。休薬期間に出血がないときは、まず妊娠していないかの確認を。妊娠でなければ、特に問題はないとされています。
休薬期間に出血がない
日本産婦人科医会によると、
- まずは、妊娠していないかの確認が必要です(妊娠検査薬)
- 妊娠が確実に否定されれば、休薬期間の出血(消退出血)がなくても、特に問題にはなりません
抗菌薬とピル
- 「抗生物質でピルが効かなくなる?」という疑問は、抗菌薬を飲むとピルが効かなくなる?の記事にまとめています
性感染症は防げない
- ピルは、性感染症を防ぐことはできません。性感染症の予防には、コンドームも一緒に使いましょう(コンドーム)
40歳を過ぎてからのピルについては、40歳を過ぎても低用量ピル(LEP・OC)は続けられる?にまとめています。
まとめ
- ピルは、1960年から世界中で使われている信頼性の高い避妊法。入手には医師の処方が必要
- 副作用の多くは飲み始めの吐き気や出血などのマイナートラブル
- 生理の量が減り、生理痛が軽くなる副効用も
- 医師と相談すれば、連続して飲んで生理の回数を減らすこともできる
- 休薬期間に出血がなければ、まず妊娠の確認。妊娠でなければ問題はない
- 性感染症は防げないので、コンドームも
参考文献
- 日本産婦人科医会. ピルって何ですか?(2018年6月6日作成). https://www.jaog.or.jp/qa/youth/jyosei180606/ (閲覧日:2026年10月10日)
- 日本産婦人科医会. ピルの入手方法はどうしたらよいですか?(2018年6月13日作成). https://www.jaog.or.jp/qa/youth/jyosei180613/ (閲覧日:2026年10月10日)
- 日本産婦人科医会. ピルの副作用と副効用を教えてください。(2018年6月20日作成). https://www.jaog.or.jp/qa/youth/jyosei180620/ (閲覧日:2026年10月10日)
- 日本産婦人科医会. ピルを飲んで、毎月の月経をこないようにしてもよいですか?(2018年6月27日作成). https://www.jaog.or.jp/qa/youth/jyosei180627/ (閲覧日:2026年10月10日)
- 日本産婦人科医会. ピルを内服していますが、最近、休薬期間に出血がありません。大丈夫でしょうか。(2020年4月22日作成). https://www.jaog.or.jp/qa/youth/jyosei200422/ (閲覧日:2026年10月10日)
- NHS. Side effects and risks of the combined pill(Page last reviewed: 15 February 2024). https://www.nhs.uk/contraception/methods-of-contraception/combined-pill/side-effects/ (閲覧日:2026年10月10日)
- NHS. DVT (deep vein thrombosis)(Page last reviewed: 30 April 2026). https://www.nhs.uk/conditions/deep-vein-thrombosis-dvt/ (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。