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Contraception

抗菌薬を飲むとピルが効かなくなる?

ふつうの抗菌薬(抗生物質)は、ピルの避妊効果にほとんど影響しない。ただし結核などの薬(リファンピシン・リファブチン)、一部のてんかんの薬、セイヨウオトギリソウには注意

2026年10月10日

「抗生物質を飲むとピルが効かなくなる」と聞いたことはありませんか。米国CDCの避妊法の基準(2024年)によると、多くの一般的な抗菌薬(広域抗菌薬)は、ピルなどの避妊効果に影響しないとされ、抗真菌薬や抗寄生虫薬も、意味のある相互作用はないとされています。一方、結核などに使うリファンピシンやリファブチン、一部のてんかんの薬は、ピルの効果を下げる可能性が高く、英国NHSもリファンピシンなどを飲むときはコンドームなどの併用が必要な場合があるとしています。セイヨウオトギリソウを含む食品にも注意が必要です。

目次
  1. ふつうの抗菌薬は、ほとんど影響しない
  2. 注意が必要な薬
  3. 吐いたり下痢をしたりしたとき
  4. 薬をもらうときのポイント
  5. まとめ

メル美膀胱炎で抗生物質を出してもらったんだけど、ピルを飲んでるの。「抗生物質でピルが効かなくなる」って聞いたことがあって心配……。

プレ男どの薬なら大丈夫で、どの薬だと気をつけたほうがいいんだろう。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、抗菌薬(抗生物質)とピルの飲み合わせの話です。米国CDCの避妊法の基準(U.S. Medical Eligibility Criteria for Contraceptive Use, 2024)と英国NHSの資料をもとにまとめました。ピルの基本は、低用量ピルの記事を見てください。

ふつうの抗菌薬は、ほとんど影響しない

米国CDCの基準では、エストロゲンとプロゲスチンを含むピル(混合ピル)などとの飲み合わせについて、次のように分類しています。

メル美膀胱炎のふつうの抗生物質なら、ピルの効果はほとんど変わらないんだね。

(更新)日本の経口避妊薬(レボノルゲストレル・エチニルエストラジオール錠)の添付文書(2026年8月改訂)では、「併用注意」として、リファンピシンなどのほかに、テトラサイクリン系とペニシリン系の抗生物質があげられ、「本剤の効果の減弱化及び不正性器出血の発現率が増大するおそれがある」(腸内細菌叢を変化させ、本剤の腸肝循環による再吸収を抑えると考えられる)と書かれています。この記事の出典(CDC・NHS)の「リファンピシンなど以外の抗菌薬では効果はふつう落ちない」という説明とは、書き方がちがいます。ほかのピルの添付文書や、個々の抗菌薬の添付文書は確認していません。

注意が必要な薬

リファンピシン・リファブチン(結核などの薬)

一部のてんかんの薬

セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)

ふつうの抗菌薬なら、ピルの避妊効果はほとんど変わりません。でも、結核の薬や一部のてんかんの薬、セイヨウオトギリソウには注意。薬をもらうときは、ピルを飲んでいると必ず伝えて。

吐いたり下痢をしたりしたとき

薬をもらうときのポイント

まとめ


参考文献

  1. Centers for Disease Control and Prevention. U.S. Medical Eligibility Criteria for Contraceptive Use, 2024: Combined Hormonal Contraceptives(Drug Interactions). https://www.cdc.gov/contraception/hcp/usmec/combined-hormonal-contraceptives.html (閲覧日:2026年10月10日)
  2. NHS. Antibiotics: Interactions(Page last reviewed: 11 November 2022). https://www.nhs.uk/medicines/antibiotics/interactions/ (閲覧日:2026年10月10日)
  3. レボノルゲストレル・エチニルエストラジオール錠 添付文書(2026年8月改訂). KEGG MEDICUS. https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00072141 (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。