
メル美てんかんの薬を飲んでいる友だちが、妊娠したいけど薬が赤ちゃんに影響しないか心配だって。

プレ男お父さんが薬を飲んでいる場合も、関係あるのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、てんかんがある人の妊娠の話です。英国NHSの資料をもとにまとめました。
多くの人は、安全に出産できる
- NHSによると、てんかんがある人の多くは安全に妊娠・出産し、健康な赤ちゃんを産んでいます
- ただし、妊娠がてんかんの症状にどう影響するかは、前もってわかりません。妊娠中に発作がないこともあれば、いつもより増えることもあります。お産のときや産後に発作のリスクが上がることもあります
- 妊娠中は、ふつう健診や検査の回数を増やし、お母さんと赤ちゃんの健康を確かめます。ストレスを減らし、十分に眠ることも、発作を起こしにくくするのに役立ちます
抗てんかん薬と妊娠
NHSによると、
- 抗てんかん薬の中には、妊娠中に飲むと赤ちゃんの発達に影響するものがあります
- 妊娠するころに、お母さん、または赤ちゃんの父親が抗てんかん薬を飲んでいることにも、リスクがあるとされています
- てんかんの専門医と話すまでは、いつもの薬を自分の判断でやめないでください。専門医が、いちばん安全な治療を一緒に考えます。薬を変えることもあれば、今の薬を続けるようすすめられることもあります

メル美お父さんが飲んでいる場合も相談するんだね。でも、薬を勝手にやめるのはだめなんだ。

てんかんがあっても、多くの人は安全に出産できます。妊娠を考えたら専門医に相談し、それまでは避妊を。自己判断で薬をやめないでください。
妊娠を考えたら
- NHSは、妊娠を考えているときは、てんかんの専門医に、飲んでいる薬について相談することが大切だとしています。安全に薬を変えることもできます
- お母さんか赤ちゃんの父親が抗てんかん薬を飲んでいる場合は、専門医に相談するまで避妊を続けましょう(低用量ピル、IUD)。抗てんかん薬の中には、ピルの効果に影響するものもあるので、避妊法も医師と相談しましょう
- 一部の抗てんかん薬は、妊娠のしやすさに影響することもあります。気になることは専門医に
予定外に妊娠がわかったら
- NHSは、予定外に妊娠がわかったときは、急いで主治医や専門医に相談するようすすめています。薬についての助言をできるだけ早く受けることが大切です
- この場合も、自己判断で薬をやめないでください
急いで受診したいとき
NHSは、てんかんがあって、次のようなときは急いで医療機関に相談するようすすめています。
- 妊娠がわかったのに、まだ医師に相談していない
- 妊娠中に吐いている(薬の効きが悪くなることがある)(つわり)
- 妊娠中に発作の様子が変わった(回数が増えたなど)
そして、妊婦さんが次のようなときは、すぐに救急車(119)を呼んでください。
- 発作がいつもより長く続く、またはいつもの長さがわからなければ5分以上続く
- 発作のあといつものように回復しない、回復しないまま次の発作が起こる
授乳
- NHSによると、抗てんかん薬を飲みながらの授乳は、ふつうは安全です。ただし、母乳に移る薬もあるので、授乳を考えているときは専門医に相談しましょう
ほかの持病と妊娠については、もともと高血圧の人の妊娠、糖尿病がある人の妊娠、生まれつきの心臓病がある人の妊娠、ぜんそくがある人の妊娠の記事にまとめています。
まとめ
- てんかんがあっても、多くの人は安全に出産できる
- 抗てんかん薬の中には赤ちゃんの発達に影響するものがある。父親が飲んでいる場合もリスクがある
- 妊娠を考えたら専門医に相談。それまでは避妊を。自己判断で薬をやめない
- 予定外の妊娠がわかったら急いで相談
- 発作が5分以上続く・回復しないときは、すぐに救急
参考文献
- NHS. Epilepsy and pregnancy. https://www.nhs.uk/pregnancy/existing-health-conditions/epilepsy/ (閲覧日:2026年10月5日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。