
メル美職場の先輩、30代で高血圧の薬を飲んでるんだって。妊娠を考えてるけど、薬はどうすればいいのかなって。

プレ男勝手にやめるのも危なそうだし、まず相談だよね。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、もともと高血圧がある人の妊娠の話です。英国NHSの資料をもとにまとめました。妊娠中に血圧が高くなる病気については、妊娠高血圧症候群の記事を見てください。
妊娠を考えたら、まず主治医に相談
NHSによると、
- 血圧の薬を飲んでいて妊娠を考えているときは、まず主治医に相談しましょう。妊娠前に別の薬に切りかえることがあります
- すでに妊娠がわかったときは、すぐに医師に伝えてください。できるだけ早く薬を変える必要があることがあります
- 血圧の薬の中には、妊娠中に安全でないものがあり、胎盤や赤ちゃんへの血の流れを減らしたり、赤ちゃんにほかの影響をおよぼしたりすることがあるためです
- 自己判断で薬をやめないようにしましょう

メル美妊娠前に薬を切りかえることがあるんだ。妊娠を考えはじめたら、早めに相談だね。
妊娠中の血圧の目安
NHSによると、
- 妊娠中の高血圧は、血圧が140/90〜159/109mmHg。定期的な確認が必要ですが、いつも治療が必要とは限りません
- 160/110mmHg以上は重い高血圧で、それより下がるまで治療が必要です
- 妊娠の前半は血圧が下がりやすいので、しばらく薬を休めることもあります。ただし、必ず医師と相談してから
健診を欠かさずに
- 高血圧があると、妊娠高血圧腎症になりやすくなります。妊娠高血圧腎症は、ふつう妊娠20週以降に起こり、胎盤の問題で血圧が上がり、腎臓・肝臓・脳などに影響することがあります
- NHSによると、妊娠前から高血圧がある、前の妊娠で妊娠高血圧腎症になった、母や姉妹が妊娠高血圧腎症になった人で起こりやすいとされています
- 高血圧があっても体調はふつうのことが多いので、健診で毎回、血圧と尿のたんぱくを調べることが大切です。赤ちゃんの育ち具合も確かめます
- ひどい頭痛、見えにくさ、急なむくみなどは、すぐに連絡しましょう(妊娠中の頭痛、妊娠中のむくみ)

もともと高血圧がある人は、妊娠を考えたら主治医に相談を。血圧の薬には妊娠中に向かないものがあります。自己判断でやめず、健診も欠かさずに。
自分でできること
- 毎日体を動かす(歩く、泳ぐなど)こと、健康的でバランスのよい食事が、血圧を保つのに役立ちます(妊娠中の運動)
- NHSは、マグネシウム、葉酸、魚油などのサプリメントが高血圧を予防するという十分な根拠はないとしています
お産と産後
- 高血圧があると、医師がお産の時期を含めてお産の計画を相談することがあります。血圧が目標の範囲内なら、経腟分娩ができます
- 妊娠中に血圧の薬を飲んでいた人は、陣痛中も飲み続けます
- 産後も血圧を確かめ、薬を続けるか、変えるか、やめるかを医師と相談します
- 授乳中も、多くの血圧の薬は母乳に移る量がとても少ないとされ、ふつうは授乳できます。薬を飲んでいるときは、医師や助産師に相談しましょう
腎臓の病気がある人の妊娠については、腎臓の病気(慢性腎臓病)があって妊娠を考えたらにまとめています。
まとめ
- 血圧の薬を飲んでいて妊娠を考えたら、まず主治医に相談。妊娠がわかったらすぐ連絡
- 血圧の薬には妊娠中に向かないものがある。自己判断でやめない
- 妊娠中は140/90以上が高血圧、160/110以上は重い高血圧(NHS)
- 妊娠高血圧腎症になりやすい。健診で毎回、血圧と尿を
- 産後も血圧を確かめる。授乳はふつうできる
参考文献
- NHS. High blood pressure (hypertension) and pregnancy. https://www.nhs.uk/pregnancy/existing-health-conditions/high-blood-pressure/ (閲覧日:2026年10月5日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。