
メル美「精子や卵子の提供を受けて子どもを持つ」って話をニュースで見たの。日本ではどうなっているのかな。

プレ男法律やルールがどうなっているのか、よく知らないな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、提供された精子・卵子を使う治療の話です。日本産婦人科医会の研修ノート「No115 プレコンセプションケア」(医師向け)の「家族を持つための様々な選択肢」をもとにまとめました。
家族を持つ方法はさまざま
研修ノートによると、
- 10組のカップルのうち1〜2組は、妊娠するために不妊治療を必要とし、体外受精などの生殖医療でも妊娠・出産に至らないことがしばしばあります
- 早くに閉経した女性、子宮のない女性、同性カップル、結婚を選ばずに子どもを望む女性などは、家族を持つための特別な支援が必要だとしています
- 家族を持つ方法には、提供された精子・卵子を使う治療のほか、特別養子縁組などもあります

家族を持つ方法には、妊娠・出産のほかにも、提供された精子や卵子を使う治療や、特別養子縁組などさまざまな選択肢があります。
どんな治療がある?
研修ノートによると、
- 提供精子を使う人工授精(AID):第三者から提供された精子を使う人工授精です
- 提供精子・提供卵子を使う体外受精や顕微授精
があります。
日本のルール(2025年4月時点)
研修ノートによると、
- 日本には、2025年4月時点で、生殖医療を規制する法律はありません
- AIDは、日本産科婦人科学会の見解によって、法律上の夫婦に限り、匿名の提供者の精子のみを使うとされています
- 提供卵子を使う治療には規制がありませんが、実施しているのは一部の施設に限られ、件数はきわめて少ないとされています
- 2025年2月に、提供された精子・卵子を使う治療を規制する法案(特定生殖補助医療法案)が国会に提出されましたが、廃案になったとしています
- 2021年に施行された法律(民法の特例法)では、生まれた子どもの親子関係が定められていますが、子どもの「自分の出自を知る権利」の実現はまだ不十分だと指摘されています

プレ男法律での決まりはまだなくて、学会のルールで運用されているんだね。
(更新)衆議院の議案審議経過情報によると、第217回国会(2025年)に参議院議員から提出された「特定生殖補助医療に関する法律案」は、2025年2月5日に参議院で受理され、5月30日に内閣委員会に付託されましたが、「審査未了」となり成立していません。参議院の第218回〜第221回国会の議案情報(2026年10月12日閲覧)では、「生殖補助」をふくむ名前の議案は見つかりませんでした。
特別養子縁組
研修ノートによると、特別養子縁組は、実の親との親子関係を解消して、養親と新たな親子関係を結ぶ制度で、15歳未満の子どもを対象に、家庭裁判所の決定により養親になることができます。くわしくは、「特別養子縁組」と「里親」を見てください。
不妊の検査については、不妊の約半分は男性にも原因があるや赤ちゃんがほしいと思ったらを見てください。
まとめ
- 家族を持つ方法は、妊娠・出産のほかにもさまざま
- 提供精子による人工授精(AID)や、提供精子・卵子による体外受精がある
- 日本では2025年4月時点で法律の規制はなく、AIDは学会のルールで法律上の夫婦・匿名の提供者に限られる
- 提供卵子の治療はごく一部の施設で、件数は少ない
- 特別養子縁組という選択肢もある
参考文献
- 公益社団法人日本産婦人科医会. 研修ノート No115 プレコンセプションケア「(2)家族を持つための様々な選択肢」. https://www.jaog.or.jp/note/no115_2_7_2/ (閲覧日:2026年10月10日)
- 衆議院. 議案審議経過情報 第217回国会 参法1 特定生殖補助医療に関する法律案. https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/keika/1DDE146.htm (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。