
メル美30代の先輩が、半年くらい生理が来なくて、急に汗が出たりするんだって。「まさか閉経?」って不安がってた。

プレ男30代で閉経って、あるのかな…。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、早発卵巣不全(早発閉経)の話です。日本内分泌学会の一般向け情報(2026年9月更新)をもとにまとめました。
どんな病気?
- 40歳未満で卵巣の働きが低下し、3か月以上生理が来ない(無月経)状態をいいます
- 卵巣の中の卵胞がなくなり生理が永久に止まるタイプ(早発閉経)と、卵胞が少し残っていて、ごくまれに排卵が起こるタイプがありますが、両者を見分けるのは難しいとされます
- 100人に約1人の割合でみられるといわれています
原因
- 多くは原因不明です
- 遺伝・染色体の異常、自己免疫の病気(橋本病、全身性エリテマトーデスなど)、酵素の異常などがあげられます
- 卵巣の手術、抗がん剤、放射線治療で卵胞が減り、卵巣の働きが落ちることもあります
- 喫煙も卵巣の働きを低下させます
- 一部に遺伝するものもありますが、多くは遺伝性ではありません

プレ男たばこも卵巣の働きに影響するんだ。
症状
- 生理不順が先にあらわれることが多く、最終的に生理が止まります
- ほてり(ホットフラッシュ)や汗など、更年期のような症状が出ることもあります(女性の更年期)
- 妊娠はきわめて難しく、最も治りにくい不妊症になります
- 生理が止まった状態を長く放っておくと、女性ホルモン(エストロゲン)の不足で、骨密度が下がって骨折しやすくなる、動脈硬化など心臓や血管の異常が起こりやすくなる、など全身に影響します
治療
- 骨粗しょう症や更年期症状を防ぐため、ホルモン補充療法が基本です
- 子どもを望む人には、さまざまな排卵誘発などが試みられていますが、有効性を示す根拠はとぼしいのが現状です。唯一根拠のある方法は卵子提供による体外受精ですが、日本では一般的ではありません
その後の経過
- 早発卵巣不全と診断されても、その後に排卵や生理が起こることもあり、生涯の妊娠率は5〜10%あるともいわれます
- ただし、その頻度はとても低いため、一般的な閉経年齢(50歳ごろ)まで、定期的にホルモン補充療法を続けることが必要とされています

メル美妊娠のことだけじゃなくて、骨や血管を守るためにも、ホルモン補充を続けることが大事なんだね。
生理が3か月以上来ないときは
- 40歳未満で3か月以上生理が来ないときは、婦人科に相談しましょう
- 生理が止まる原因には、ダイエットや運動(ダイエットで生理が止まる)、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、妊娠など、ほかにもあります
パートナー・まわりにできること
- 妊娠が難しいと知ったときのショックは、とても大きいものです。責めない、急がせない
- これからのこと(治療、家族のかたち)は、2人で、医師やカウンセラーの話を聞きながら考える

40歳未満で生理が3か月以上止まる早発卵巣不全は、100人に約1人にみられます。骨や血管を守るため、ホルモン補充療法を続けることが大切です。
AMH(卵巣予備能)の検査については、AMH(卵巣予備能)検査でわかること・わからないことにまとめています。
まとめ
- 早発卵巣不全は、40歳未満で卵巣の働きが落ち、3か月以上生理が止まる状態。100人に約1人
- 原因の多くは不明。自己免疫の病気、がん治療、喫煙なども
- ほてり・汗、妊娠がとても難しい、放置すると骨・血管に影響
- 治療はホルモン補充療法。50歳ごろまで続ける
- 生涯の妊娠率は5〜10%ともいわれる
参考文献
- 一般社団法人日本内分泌学会. 早発卵巣不全(一般の皆様へ)(2026年9月8日更新). https://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=76 (閲覧日:2026年9月29日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。