陰部のニキビのようなブツブツ、性病?毛の根元の炎症「毛包炎」かも。剃ったあと・脱毛のあとに出やすい
陰毛の生えぎわに、赤いポツポツや、先が白く膿んだブツブツが——性病かと不安になりますが、毛の根元(毛包)に炎症が起きる「毛包炎」のことがよくあります。原因の多くは皮ふにいる黄色ブドウ球菌で、カミソリや脱毛のあと、蒸れやすい場所に出やすいもの。見分けのヒント、予防、受診の目安をまとめました。

プレ男VIOを自分で剃ったら、ニキビみたいな赤いブツブツがいっぱいできちゃった…。まさか性病?

メル美私もワックス脱毛のあとに、ポツポツができたことあるよ。毛穴の炎症かも?
こんにちは、Dr. Taro です。 「性病と間違えやすいもの」、今回は毛包炎(もうほうえん)です。毛のう炎、毛嚢炎とも呼ばれます。
毛包炎ってどんなもの?
ニュージーランドの皮ふ科情報サイトDermNetや、米国の医学テキストStatPearlsによると、
- 毛包炎は、毛の根元(毛包)に炎症が起きた状態です。赤くて、さわると痛いポツポツができ、先が白く膿んでいることがよくあります
- ポツポツは、毛穴を中心にできます。ひげ、陰部(鼠径部・陰毛のあたり)、おしり、胸、背中、腕や脚などに多くみられます
- 多くは軽く、自然に治ることも多い病気です。ただ、免疫が弱っている人などでは、重くなることがあります

プレ男毛穴を中心にできる、っていうのがポイントなんだ。
原因
- 細菌:いちばん多いのは、皮ふにいる黄色ブドウ球菌です。深くまで感染すると、おでき(せつ)になることがあります
- カミソリ・脱毛:剃る、ワックス、電気脱毛、毛抜きのあと、毛が生えてくるときに毛包が刺激されて起こりやすくなります
- 温泉・ジャグジー:温かいお湯で増える緑膿菌という細菌で起こる毛包炎もあります
- 蒸れ・ふさぐもの:油分の多い軟膏や保湿剤、ばんそうこうなどで毛穴がふさがれて起こることもあります
性感染症との見分けのヒント
見た目だけで自分で判断することはできません。そのうえで、次のようなちがいが参考になります。
| 毛包炎 | 気をつけたい性感染症の例 | |
|---|---|---|
| できる場所 | 毛穴を中心に、毛の生えているところ | 毛のないところにもできる |
| きっかけ | 剃毛・脱毛のあと、蒸れ | 性的な接触のあと |
| 見た目の例 | 先が白く膿んだ赤いポツポツ | 小さな水ぶくれが集まる(性器ヘルペス)、真ん中がへこんだつぶつぶ(伝染性軟属腫)、痛みのないしこりやただれ(梅毒) など |
- 性的な接触のあとに出てきた、水ぶくれやただれがある、治ったと思ったらくり返す、というときは、性感染症の可能性も考えて受診しましょう

メル美剃ったあとにできたなら、毛包炎のことが多いんだね。
予防とセルフケア
DermNetのすすめをもとにまとめました。
- 毛包炎が治ったあと、しばらく(約3か月)毛の処理を休む
- 剃るなら、電気シェーバーを使う、シェービングジェルをたっぷり使うなど、肌にやさしい方法で
- 保湿剤は、油分の少ないものを選ぶ
- 締めつけの強い下着や、蒸れをさけるのもよいでしょう
受診の目安
- なかなか治らない、悪化する、何度もくり返すときは、皮膚科へ
- 大きく腫れて痛む(おでき)、熱が出るときも早めに受診を
- 治療は、原因に合わせて、抗菌薬(ぬり薬・飲み薬)などが使われます
- 医療脱毛を考えている人は、VIO脱毛の記事もどうぞ

剃ったあとにできるニキビのようなブツブツは、毛包炎のことがよくあります。性的な接触のあとに水ぶくれやただれが出たときは、受診してください。
わき・足のつけ根・おしりなどに、痛いしこりやうみが何度もくり返しできるときは、化膿性汗腺炎のこともあります。
まとめ
- 毛包炎は、毛の根元の炎症。毛穴を中心に、赤いポツポツや膿んだブツブツができる
- 原因は黄色ブドウ球菌が多い。剃毛・脱毛のあと、温泉・ジャグジー、蒸れでも
- 性的な接触のあとの水ぶくれ・ただれ・しこりは、性感染症の可能性も
- 治らない・くり返す・腫れて痛むときは皮膚科へ
参考文献
- Oakley A. Folliculitis. DermNet(2014年4月更新). https://dermnetnz.org/topics/folliculitis (閲覧日:2026年9月29日)
- Winters RD, Mitchell M. Folliculitis. StatPearls. Treasure Island (FL): StatPearls Publishing; 2026. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK547754/ (閲覧日:2026年9月29日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。