
プレ男ゆうべ、出したら精液が茶色っぽかったんだ…。まさか大きな病気?性病?

メル美びっくりするよね。どんなときに病院に行けばいいのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、精液に血が混じる「血精液症(けっせいえきしょう)」の話です。驚く症状ですが、まずは落ち着いて読んでください。
血精液症ってどんなもの?
日本泌尿器科学会によると、
- 精液に血が混じって、赤っぽく見える状態です。色は、鮮やかな赤から茶色っぽいものまでさまざまで、ときに血のかたまりが混じることもあります
- 茶色っぽいのは、出血してから少し時間がたった血と考えられます
- 多くの場合、痛みなどほかの症状はありません
- 精液の大部分は、精嚢(せいのう)と前立腺から出る液なので、出血しているのは多くの場合、精嚢か前立腺です

プレ男茶色なのは、古い血なんだ。
原因は?
-
検査をしても原因がはっきりしない「特発性」が多く、前立腺や精嚢の小さな血管からの出血と考えられています
-
ほかの原因として、精嚢や前立腺の炎症、血のめぐりの問題、腫瘍や結石などがあります(頻度は低め)
-
前立腺の検査(生検)のあとに起こることもよくあります
-
海外の研究をまとめた論文(系統的レビュー、2021年、約2,000人)では、原因がわかった人のなかで多かったのは、尿路や生殖器の感染・炎症で、次が前立腺などの結石でした。約半数は原因不明で、その多くは自然に治っていました。がんは、40歳より上の人の5.4%で見つかり、その9割は前立腺がんでした
-
感染には性感染症がかくれていることもあります。おしっこの痛みや尿道からのうみがあるとき、心当たりがあるときは、性感染症の検査もあわせて相談しましょう
自然に治ることが多い
- 特発性のものの多くは、治療しなくても自然によくなります。ただし、色が完全にもどるまで数週間かかることもあります
- 血精液症がきっかけでがんが見つかる確率は高くないので、あまり心配しすぎなくて大丈夫、と学会は説明しています
こんなときは泌尿器科へ
- 症状が長く続く
- 出血の量が増える
- 中高年以上(年齢が上がるほど、悪性腫瘍が多くなるため)
- 痛み、おしっこの症状、熱などほかの症状がある
受診すると、おしっこの検査、外陰部や前立腺の診察、超音波検査などを行います。中高年以上の人は、前立腺がんを調べるPSAという血液検査をすることもあります。

メル美長引くとき、年齢が上の人は、ちゃんと受診だね。
パートナーへの影響は?
- 学会によると、若い人の場合、血精液症があってもパートナーへの悪い影響はありません
- ただ、コンドームを使う、少しのあいだセックスをひかえて安静にするのがよいとされています

精液に血が混じる血精液症の多くは、原因がはっきりせず、自然によくなります。長く続く、量が増える、中高年以上のときは、泌尿器科に相談しましょう。
射精が早い・遅い、精液が出ないといった悩みは、射精の悩みの記事にまとめています。
まとめ
- 血精液症は、精液に血が混じる状態。痛みはないことが多い
- 原因は特発性(はっきりしない)が多く、自然に治ることがほとんど。色がもどるまで数週間かかることも
- 長く続く・量が増える・中高年以上・ほかの症状があるときは泌尿器科へ
- パートナーへの悪影響はないが、しばらくはコンドームや安静を
参考文献
- 一般社団法人日本泌尿器科学会. 精液が赤くなった、精液に血が混じる(一般のみなさま). https://www.urol.or.jp/public/symptom/17.html (閲覧日:2026年9月29日)
- Madhushankha M, Jayarajah U, Abeygunasekera AM. Clinical characteristics, etiology, management and outcome of hematospermia: a systematic review. Am J Clin Exp Urol. 2021;9(1):1-17. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33816690/ (閲覧日:2026年9月30日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。