基礎知識2026年10月4日

B型肝炎の血液検査の見方:「HBs抗原」「HBs抗体」「HBc抗体」の3つで、いまの感染・過去の感染・ワクチンの効果を見分ける。HBs抗原が陽性なら、専門の医療機関へ

B型肝炎の検査結果に並ぶ「HBs抗原」「HBs抗体」「HBc抗体」。米国CDCは、この3つの組み合わせで、いま感染しているのか、過去に感染して治ったのか、ワクチンで免疫がついているのか、まだ免疫がないのかを判断するとしています。HBs抗原が陽性なら、いま感染している状態なので、専門の医療機関につながることが大切です。過去の感染でも、抗がん剤などで再活性化することがあります。組み合わせごとの意味をまとめました。

目次
  1. 3つの検査の意味
  2. 組み合わせの読み方
  3. HBs抗原が陽性だったら
  4. 「過去の感染」でも気をつけること
  5. だれが検査を受ける?
  6. まとめ

プレ男健診の結果に「HBs抗体 陽性」って書いてあった。陽性って、B型肝炎にかかってるってこと?

メル美「抗原」と「抗体」で意味がちがうんだよね。ややこしい…。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、B型肝炎の血液検査の見方の話です。B型肝炎の検査は、3つの検査の組み合わせで読みます。米国CDCの資料をもとにまとめました。最終的な判断は、検査をした医師に確認してください。

3つの検査の意味

検査 何を見ている? 陽性のとき
HBs抗原 ウイルスの一部(表面のたんぱく) いま、ウイルスが体の中にいる(感染している)
HBs抗体 HBs抗原に対する抗体 免疫がある(過去の感染が治った、またはワクチンによる)
HBc抗体 ウイルスの芯の部分に対する抗体 いまか過去に、感染したことがある(ワクチンでは陽性にならない)

組み合わせの読み方

米国CDCの表をもとにしています。

HBs抗原 HBc抗体 HBs抗体 考えられること
陽性 陽性 陰性 いま感染している(急性か慢性かは、IgM型HBc抗体などで見分ける)。専門の医療機関へ
陰性 陽性 陽性 過去に感染して、治った状態
陰性 陰性 陽性 ワクチンによる免疫(3回の接種を終えている場合)
陰性 陰性 陰性 感染したことがなく、免疫もない。ワクチンの対象
陰性 陽性 陰性 いくつかの可能性がある(過去の感染、ごくわずかなウイルスが残る感染、検査の偽陽性など)。追加の検査が必要

出典:CDC「Interpretation of Hepatitis B Serologic Test Results」

プレ男オレの「HBs抗体 陽性」は、ワクチンか、昔かかって治ったか、なんだ。HBc抗体も見ないとわからないんだね。

HBs抗原が陽性だったら

「過去の感染」でも気をつけること

B型肝炎の検査は、HBs抗原・HBs抗体・HBc抗体の3つの組み合わせで読みます。HBs抗原が陽性なら、症状がなくても専門の医療機関へ。

だれが検査を受ける?

まとめ


参考文献

  1. Centers for Disease Control and Prevention. Clinical Testing and Diagnosis for Hepatitis B(Interpretation of Hepatitis B Serologic Test Results、スクリーニングの推奨). https://www.cdc.gov/hepatitis-b/hcp/diagnosis-testing/index.html (閲覧日:2026年10月4日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。