金・コモディティ2026年10月10日

原油価格を動かすもの:需要(中国などの成長・景気)、供給(OPECプラスの減産・米国のシェールオイル)、地政学リスク。2020年4月にはWTIが一時マイナス価格に。日本が輸入する原油の多くはホルムズ海峡とマラッカ海峡を通る

原油価格が何で動くのかを、資源エネルギー庁「エネルギー動向(2025年6月版)」第2章第2節「一次エネルギーの動向」でまとめました。代表的な指標はWTIやブレント。世界の石油消費は1973年の5,606万バレル/日から2023年には1億22万バレル/日になり、非OECD諸国のシェアは25%から55%に拡大。2022年の石油消費の63%は輸送用です。供給では、2016年に15年ぶりの協調減産で「OPECプラス」が生まれ、米国はシェール革命で2023年に過去最高の生産。価格は、2008年の世界金融危機、2014年夏以降の供給過剰、2020年のコロナ禍(4月にWTIが一時マイナス)、2022年のロシアのウクライナ侵略などで大きく動きました。投資する方法と注意点も。売買をすすめるものではありません。

目次
  1. 原油価格の「ものさし」
  2. ① 需要:誰がどれだけ使うか
  3. ② 供給:誰がどれだけ掘るか
  4. ③ 地政学リスクと輸送ルート
  5. 価格はこう動いてきた(資源エネルギー庁)
  6. 原油に投資するには・注意点
  7. まとめ

プレ男ガソリン代が上がったり下がったりするのって、原油の値段のせい? 原油の値段は誰が決めてるの?

メル美ニュースで「OPECプラスが減産」ってよく聞くけど、それで値段が変わるのかな

今回は、原油価格を動かすものです。資源エネルギー庁「エネルギー動向(2025年6月版)」第2章第2節「一次エネルギーの動向」で確認しました。

この記事はしくみの説明です。原油や関連する商品・株の売買をすすめるものではなく、価格の予想もしません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

原油価格の「ものさし」

① 需要:誰がどれだけ使うか

→ 中国やインドなどの景気、世界の景気後退への懸念は、原油価格を動かす大きな要因です

② 供給:誰がどれだけ掘るか

OPECとOPECプラス

米国のシェールオイル

メル美産油国が掘る量を減らせば値段は上がりやすく、増やせば下がりやすい。でも米国のシェールもあるから、思いどおりにはいかないんだね

③ 地政学リスクと輸送ルート

価格はこう動いてきた(資源エネルギー庁)

時期 出来事 価格
2000年代半ば〜 中国など非OECD諸国の需要急増 上昇
2008年 世界金融危機で需要急減 急落
2010年代前半 世界経済の回復、OPECの減産など 高い水準
2014年夏〜 米国などの増産とOPECの増産、需要の伸びの鈍化 急落
2017年〜 OPECプラスの協調減産 回復
2020年 コロナ禍で需要が急減。4月にWTIが一時マイナス価格 大幅下落
2022年 ロシアのウクライナ侵略 3月に急上昇、その後下落
2024年 4月以降、中国・インドなどの需要の弱さ 概ね下落傾向

原油に投資するには・注意点

燃料の値段が業績を大きく動かす会社の例はANAホールディングスの強みとはへ。

原油価格で利益が大きく変わる会社の例はINPEXの強みとはへ。

原油などの指標に連動する上場の債券はETN(上場投資証券)とはへ。

まとめ


参考文献

  1. 経済産業省 資源エネルギー庁. エネルギー動向(2025年6月版) 第2章 第2節 一次エネルギーの動向. https://www.enecho.meti.go.jp/about/energytrends/202506/html/s-2-2.html (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。