企業分析2026年10月12日

SCREENホールディングスの強みとは:半導体製造装置(SPE)が売上の約8割、印刷機器・ディスプレー製造装置・プリント基板関連機器も。2026年3月期は営業利益1,225億円(−9.7%)、2027年3月期は1,500億円(+22.4%)の予想。2026年4月に1株→2株の分割

SCREENホールディングスを、2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日、東証の適時開示)で分析しました。売上高6,057億円(−3.1%)、営業利益1,225億円(−9.7%、営業利益率20.2%、固定費の増加と売上の減少)、親会社株主に帰属する当期純利益920億円(−7.5%)、ROE20.3%、自己資本比率67.4%。セグメントの営業利益は、半導体製造装置(SPE)1,227億円(−10.4%、ポストセールスとDRAM向けは増加、ファウンドリー向けと中国・米国向けは減少)、ディスプレー製造装置および成膜装置86億円(+181.8%、OLED向け)、グラフィックアーツ機器36億円(−16.1%、米国関税)、プリント基板関連機器4億円。SPEの売上の88%が海外。年293円の配当(分割前)、2027年3月期は売上高7,250億円・営業利益1,500億円・年175円(分割後)の予想。東京エレクトロン・ディスコとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

目次
  1. 1. ひとことで言うと
  2. 2. 何で稼いでいるか
  3. 3. 強み
  4. 4. 弱み・リスク
  5. 5. ライバルとの比較
  6. 6. 投資プレイヤー的チェックポイント
  7. まとめ

プレ男SCREENって、何をつくっている会社なの?

メル美決算短信を見ると、印刷の機器もあるけど、売上の約8割は半導体製造装置なんだって

企業分析の連載、168社目はSCREENホールディングスです。2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載の東京エレクトロンの強みとは・ディスコの強みとはで確認した数字を使っています。

この記事は会社のしくみと数字の解説で、SCREENホールディングス株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

1. ひとことで言うと

半導体製造装置(SPE)を中心に、印刷用のグラフィックアーツ機器(GA)、ディスプレー製造装置・成膜装置(FT)、プリント基板関連機器(PE)の開発・製造・販売・保守サービスを手がける会社

項目(日本基準・連結) 2026年3月期 前期比
売上高 6,057億円 −3.1%
営業利益 1,225億円 −9.7%
営業利益率 20.2% 前期 21.7%
経常利益 1,243億円 −10.1%
親会社株主に帰属する当期純利益 920億円 −7.5%
ROE(自己資本当期純利益率) 20.3% 前期 25.1%
自己資本比率 67.4% 前期 62.7%
配当 年293円(分割前、配当性向30.1%) 前期 308円

2. 何で稼いでいるか

セグメント 主な動き(決算短信の記載) 売上高 営業利益
半導体製造装置(SPE) ポストセールスとDRAM向けは増加、ファウンドリー向けは減少。台湾向けは増加、中国・米国向けは減少 4,860億円(−6.5%) 1,227億円(−10.4%)
ディスプレー製造装置および成膜装置(FT) OLED向け装置が増加 448億円(+24.9%) 86億円(+181.8%)
グラフィックアーツ機器(GA) 装置とインクなどのリカーリングが増加、固定費と米国関税 575億円(+8.5%) 36億円(−16.1%)
プリント基板関連機器(PE) ポストセールスが増加 145億円(+2.6%) 4億円(−64.2%)

3. 強み

会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。

① 半導体製造装置

② ポストセールス(保守・サービス)

③ 高い利益率と厚い財務

4. 弱み・リスク

① 半導体投資の波

② 固定費の増加

③ 通商政策と地政学

5. ライバルとの比較

半導体製造装置の会社と比べます。3社とも日本基準・2026年3月期です。

SCREEN HD 東京エレクトロン ディスコ
売上高 6,057億円(−3.1%) 2兆4,435億円(+0.5%) 4,369億円(+11.1%)
営業利益 1,225億円(−9.7%) 6,249億円(−10.4%) 1,850億円(+10.9%)
営業利益率 20.2% 25.6% 42.3%
ROE 20.3% 29.6% 25.1%
自己資本比率 67.4% 71.5% 78.9%

6. 投資プレイヤー的チェックポイント

SCREEN HDの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。

見ておく数字 2026年3月期 どこに書いてある
SPEの売上高・営業利益 4,860億円・1,227億円 決算短信(セグメント別の経営成績)
SPEの用途別・地域別の動き DRAM・台湾は増加、ファウンドリー・中国・米国は減少 決算短信(セグメント別の経営成績)
会社の業績予想 2027年3月期 売上高7,250億円、営業利益1,500億円、当期純利益1,100億円 決算短信のサマリー
配当 年293円(分割前)、2027年3月期予想175円(分割後) 決算短信

プレ男半導体製造装置が中心で、来年は大きく増益の予想なんだね。どの用途・地域向けが伸びるかを見ておこう

まとめ


参考文献

  1. SCREENホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日). https://www2.jpx.co.jp/disc/77350/140120260512527359.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
  2. 東京エレクトロン. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月30日). https://www.tel.co.jp/ir/library/report/jngpc500000000l6-att/fy26q4tanshin-j.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
  3. ディスコ. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月22日). https://www.disco.co.jp/jp/ir/library/doc/fr/fr20260422.pdf (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。