株式投資2026年10月10日

公募増資・第三者割当と「希薄化」:会社が新しく株を発行すると、1株あたりの利益や議決権の割合が薄まる。上場会社は原則として取締役会で決められるが、特に有利な価格での発行は株主総会の特別決議、過半数を持つ株主が生まれる発行には株主への通知が必要(会社法)

公募増資・第三者割当増資と株式の希薄化を、会社法199条・201条・206条の2・210条(e-Gov法令検索)でまとめました。会社が株式を発行するときは、募集株式の数、払込金額などの募集事項を決めます。公開会社では原則として取締役会で決められますが、払込金額が引受人に特に有利な金額の場合は株主総会で理由を説明して決議する必要があります。引受人が議決権の過半数を持つことになる発行では、払込期日の2週間前までに株主に通知し、議決権の10分の1以上を持つ株主が反対すれば株主総会の決議が必要になる場合があります。法令・定款違反や著しく不公正な方法による発行で株主が不利益を受けるおそれがあるときは、差止めを請求できます。仮の計算で、発行済株式数が増えるとEPSがどれだけ薄まるかも示します。

目次
  1. 増資とは
  2. 会社法のルール
  3. 「希薄化」とは
  4. 投資家が見るところ
  5. まとめ

プレ男持ってる会社が「公募増資」を発表したら、次の日に株価が下がってた! お金が集まるのはいいことじゃないの?

メル美「希薄化」っていう言葉をよく聞くよ。何が薄まるんだろう

今回は、公募増資・第三者割当増資と株式の希薄化です。会社法(199条・201条・206条の2・210条)の条文(e-Gov法令検索)で確認しました。

この記事はしくみの説明です。増資を発表した会社の株の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

増資とは

やり方 中身
公募増資 広く一般の投資家から引受人を募る
第三者割当増資 特定の相手(取引先、親会社、投資ファンドなど)に割り当てる
株主割当 いまの株主に、持株数に応じて割り当てる

会社法のルール

募集事項を決める(199条・201条)

支配株主が変わる発行(206条の2)

株主ができること(210条)

メル美勝手に安く株を配ったり、知らないうちに会社の持ち主が変わったりしないように、ルールがあるんだね

「希薄化」とは

株数が増えると、1株あたりの取り分が薄まります。あくまで仮の計算です。

増資の前 2割増資したあと
当期純利益 100億円 100億円(変わらないとする)
発行済株式数 1億株 1億2,000万株
1株あたり利益(EPS) 100円 約83円
あなたの議決権の割合(1万株) 0.010% 約0.0083%

投資家が見るところ

反対に複数の株を1株にまとめるしくみは株式併合とはへ。

役員・従業員に新株予約権を与えるしくみはストックオプション(新株予約権)とはへ。

まとめ


参考文献

  1. 会社法(平成17年法律第86号)第199条・第201条・第206条の2・第210条(e-Gov法令検索). https://laws.e-gov.go.jp/law/417AC0000000086 (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。