
メル美生理痛がひどくても、「みんなそうだから」ってがまんしちゃうんだよね。

プレ男どこからが「病院で相談したほうがいい」なんだろう。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、生理(月経)の健康の話です。世界保健機関(WHO)のファクトシート「Menstrual health」(2026年6月18日更新)をもとにまとめました。
世界で約21億人
WHOによると、
- 世界で生理のある女性や女の子は、推計約21億人です
- 生理の周期はホルモンで調整され、平均21〜35日です
- 生理は自然な体のはたらきですが、その経験は人によってちがい、つらい・はずかしい・偏見を受ける経験は、健康や生活に大きく影響します
3人に2人以上に生理痛
WHOによると、
- 生理のある人の3人に2人以上が、生理痛を経験しています。多くは痛み止めや、湯たんぽ・温めるパッドなどでやわらげられますが、とても強い痛みや、生理以外の時期の痛みがある人もいます
- 生理の量が多い人も多く、鉄欠乏性貧血につながることがあります
- 生理の周期はこころの健康とも関係し、生理前や生理中に、不安、落ちこみ、イライラなどが強く出て、学校や仕事、人間関係にさしつかえる人もいます

生理の悩みは、医療者に聞いてもらい、きちんと評価されるべきものです。ひどい痛み、多い出血、つらい気分の変化で生活にさしつかえるときは、がまんせずに相談してください。
病気のサインのことも
WHOによると、生理が予測できない、まれ、とても痛い、量が多い、またはつらい気分の変化などで、ふだんの生活にさしつかえる場合は、次のような病気のサインのことがあります。
- 子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫
- フォン・ヴィレブランド病など、血が止まりにくい体質
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
- PMS(月経前症候群)・PMDD(月経前不快気分障害)
- 早発卵巣不全(卵巣の働きが早く落ちる)
WHOは、医療者が生理の症状を軽く見たり見のがしたりして、診断が遅れることがあるとしています。

プレ男「生理だからしかたない」で済ませないことが大事なんだね。
生理の教育と、生理用品
WHOによると、
- 初めての生理の前に、年齢に合った正しい知識を学ぶことが大切です。痛み、多い出血、落ちこみや不安、生理が来ない・まれなどは、受診してよい理由だと伝えることもふくまれます。生理の教育を行っている学校は、約5校に2校(39%)です
- 世界で約5億人が、生理用品や、水・トイレなどの設備を十分に使えていません
生理の目安は生理(月経)の「ふつう」の目安、生理痛は生理痛(月経困難症)はがまんしなくていい、生理の量が多いときは生理の量が多い(過多月経)、生理用品が手に入らないときは生理用品が手に入らないとき(生理の貧困)を見てください。
(更新)米国内分泌学会(Endocrine Society)の発表(2026年5月12日)によると、50以上の患者団体・専門家団体による国際的な合意(The Lancetに掲載)で、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の英語の名前は「Polyendocrine Metabolic Ovarian Syndrome(PMOS)」に変わりました。この病気では卵巣の異常なのう胞はふえておらず、「のう胞」の名前が誤解や診断の遅れにつながっていたためとしています。3年の移行期間をへて、2028年の国際ガイドラインの改訂で新しい名前に完全に移る予定です。日本内分泌学会の一般向けページ(2026年9月8日更新)では、PCOSに代わる新しい名称として「多分泌代謝性卵巣症候群(Polyendocrine Metabolic Ovarian Syndrome: PMOS)」が今後使用される予定とされています。
まとめ
- 世界で生理のある人は約21億人。周期は平均21〜35日
- 3人に2人以上に生理痛。量が多いと貧血にも
- ひどい痛み・多い出血・つらい気分の変化は、病気のサインのことも
- 生理の悩みは、医療者に聞いてもらうべきもの
- 初めての生理の前から、正しい知識を
参考文献
- World Health Organization. Menstrual health(Fact sheet, updated 18 June 2026). https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/menstrual-health (閲覧日:2026年10月12日)
- Endocrine Society. Polyendocrine Metabolic Ovarian Syndrome: New name to improve diagnosis and care of condition affecting 170 million women worldwide(May 12, 2026). https://www.endocrine.org/news-and-advocacy/news-room/2026/pcos-name-change (閲覧日:2026年10月12日)
- 一般社団法人日本内分泌学会. 多嚢胞性卵巣症候群(一般の皆様へ)(2026年9月8日更新). https://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=75 (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。