世界の神話Mythos

Greek Mythology

アリオンとイルカたくわえたお金をねらう船乗りたちに、海へ飛びこめとせまられた竪琴の名人。「さいごに一曲だけ」と、晴れ着で船の上に立って歌い、そのまま海へ。すると、イルカが背にのせて、岬まではこんでくれた

2026年10月10日

銅版画。あれた海を、帆をいっぱいにはった大きな帆船が3隻すすんでいる。右下の波間では、大きなイルカのような生きものの背に、竪琴をもった人が乗っている
ピーテル・ブリューゲル(父)の原画による「強まる嵐の中の3隻の帆船と、イルカに乗るアリオン」(『帆船』の連作より)1561〜65年。エングレーヴィングとエッチング。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)。右下にアリオンがいます
目次
  1. プロフィール
  2. 1. 竪琴の名人
  3. 2. 船の上で
  4. 3. さいごの一曲
  5. 4. イルカの背に乗って
  6. まとめ

プレ男イルカが人を助ける話って、むかしからあるの?

メル美古代ギリシャの歴史家ヘロドトスが書いてるんだって。歌の名人がイルカに助けられたお話。

こんにちは、Dr. Taro です。 神話の解説、今回はギリシャの伝説、アリオンとイルカです。歴史家ヘロドトスの『歴史』第1巻23〜24章(A.D.ゴドリー英訳、1920年、ペルセウス・デジタル・ライブラリー)を読みました。ヘロドトスは「コリントスの人びととレスボスの人びとが言うには」と、言い伝えとして書いています。ギリシャ神話の全体はギリシャ神話の入門へ。

銅版画。あれた海を、帆をいっぱいにはった大きな帆船が3隻すすんでいる。右下の波間では、大きなイルカのような生きものの背に、竪琴をもった人が乗っている

ピーテル・ブリューゲル(父)の原画による「強まる嵐の中の3隻の帆船と、イルカに乗るアリオン」(『帆船』の連作より)1561〜65年。エングレーヴィングとエッチング。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)。右下にアリオンがいます

プロフィール

出身 レスボス島のメテュムナ
わざ 竪琴の名手。当時ならぶ者がいなかった
はじめてしたこと ディテュランボス(ディオニュソスにささげる歌舞)をつくって名づけ、コリントスで教えた
つかえた王 コリントスの王ペリアンドロス
助けた生きもの イルカ

1. 竪琴の名人

2. 船の上で

メル美こんなときに「歌わせて」って…。音楽家の誇りなのかな。

3. さいごの一曲

4. イルカの背に乗って

プレ男「元気にしてました」ってうそをついたところに、本人登場! スカッとするね。

ヘロドトスによると、アリオンはさいごに晴れ着で歌って海へ飛びこみ、言い伝えでは、イルカが背にのせてタイナロン岬まではこびました。

まとめ


参考文献

  1. Herodotus. The Histories(英訳:A. D. Godley、1920年), 1.23–24 と注. Perseus Digital Library. https://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus:text:1999.01.0126:book=1:chapter=23 (閲覧日:2026年10月10日)
  2. メトロポリタン美術館. After Pieter Bruegel the Elder, Three Caravels in a Rising Squall with Arion on a Dolphin, from “The Sailing Vessels”, 1561–65(59.534.24、パブリックドメイン). https://www.metmuseum.org/art/collection/search/338713 (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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  1. Iギリシャ神話ディオニュソスぶどう酒とツタの神。海賊にさらわれると、船にぶどう酒があふれ、帆にぶどうのつるがからみ、神はライオンに変身。海にとびこんだ海賊たちはイルカになった。助かったのは、神だと見ぬいたかじ取りだけ
  2. Iギリシャ神話アポロンヘラのじゃまで、どの土地にも生まれる場所をことわられた母レト。小さな島デロスのヤシの木の下で生まれ、ひと口の神の食べものでむつきをやぶって「竪琴と弓はわたしのもの」。デルポイでは大蛇をたおし、イルカの姿で神官をつれてきた
  3. Iギリシャ神話オルペウスとエウリュディケ蛇にかまれて死んだ新妻を、竪琴の歌で冥界から連れもどす。条件は「地上に出るまで、ふり返ってはならない」。あと少しのところで、ふり返ってしまった