世界の神話Mythos

Norse Mythology

フレイ雨と日の光と大地の実りをつかさどる「アース神族でいちばん名高い神」。オーディンの高座から見た巨人の娘ゲルズに恋をして、ひとりでに戦う剣を家来にゆずった。その剣がないことが、ラグナロクでの命とりになる

2026年10月10日

花をかざった車にのった2人の若者が、雲の上を走っている。車を引いているのは大きなイノシシで、片方の若者が花をまいている版画
カール・エミール・ドープラー「フレイとスキールニル」1882年刊、ヴィルヘルム・ヴェーグナー『北欧・ゲルマンの神々と英雄』より(ドープラーは1905年没)。コモンズの説明では、イノシシの引く車で実りをまくフレイとスキールニル。ウィキメディア・コモンズ(パブリックドメイン)
目次
  1. プロフィール
  2. 1. 豊作と平和の神
  3. 2. オーディンの高座から見た恋
  4. 3. ひとりでに戦う剣をゆずる
  5. 4. 剣のないラグナロク
  6. 5. たためる船スキーズブラズニル
  7. まとめ

プレ男フレイって、フレイヤのきょうだいだよね。名前がそっくり!

メル美うん。実りの神さまで、恋のために大事な剣を手ばなしちゃう話があるの。

こんにちは、Dr. Taro です。 神さまの解説、今回は北欧神話のフレイです。スノッリ『新エッダ』(R.B.アンダーソン訳、1879年、プロジェクト・グーテンベルク)の英訳を読みました。北欧神話の全体は北欧神話の入門へ。

花をかざった車にのった2人の若者が、雲の上を走っている。車を引いているのは大きなイノシシで、片方の若者が花をまいている版画

カール・エミール・ドープラー「フレイとスキールニル」1882年刊、ヴィルヘルム・ヴェーグナー『北欧・ゲルマンの神々と英雄』より(ドープラーは1905年没)。コモンズの説明では、イノシシの引く車で実りをまくフレイとスキールニル。ウィキメディア・コモンズ(パブリックドメイン)

プロフィール

立場 「アース神族の中でいちばん名高い神」。雨と日の光、大地の実りをつかさどる
家族 父は海の神ニョルズ、きょうだいはフレイヤ
妻 巨人の娘ゲルズ
家来 スキールニル
宝 たためる船スキーズブラズニル、金の毛のイノシシ
最期 ラグナロクで、炎の巨人スルトと戦ってたおれる

1. 豊作と平和の神

『ギュルヴィたぶらかし』24節です。

2. オーディンの高座から見た恋

『ギュルヴィたぶらかし』38節です。

メル美ひと目ぼれで、食べることもねむることもできなくなっちゃった…!

3. ひとりでに戦う剣をゆずる

4. 剣のないラグナロク

プレ男恋のためにゆずった剣が、世界の終わりで命とりに…。せつない!

5. たためる船スキーズブラズニル

『新エッダ』によると、フレイはラグナロクで炎の巨人スルトにたおれます。そのわけは、恋のために家来へゆずった剣をもっていなかったからでした。

まとめ


参考文献

  1. Snorri Sturluson. The Younger Edda; Also called Snorre’s Edda, or The Prose Edda(英訳:Rasmus B. Anderson、1879年). The Fooling of Gylfe, sections 24, 38, 44 and Ragnarok; Loke’s Wager with the Dwarfs. Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/18947 (閲覧日:2026年10月10日)
  2. Wikimedia Commons. File:Freyer mit Skirnir.jpg(Carl Emil Doepler〈1824–1905〉、Wilhelm Wägner『Nordisch-germanische Götter und Helden』1882年、パブリックドメイン). https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Freyer_mit_Skirnir.jpg (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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  1. II北欧神話フレイヤ2匹のネコが引く車に乗る、女神たちの中でいちばん名高い女神。戦場でたおれた者の半分をえらび、遠くへ行った夫をさがして流す涙は赤い金。巨人たちは、何かといえば「フレイヤをよこせ」と言い出した
  2. II北欧神話ロキ美しい顔で、うそと悪だくみの名人。神々をたびたび大ピンチにし、また知恵で救う。女神シヴの髪を切った罰から、小人たちの「宝づくり勝負」が始まり、トールのハンマーやオーディンの槍が生まれた
  3. II北欧神話ラグナロク(神々の最後の日)夏の来ない「フィンブルの冬」が3年、狼が太陽と月をのみこみ、炎の巨人スルトが世界を焼く。でもそのあと、緑の大地が海からよみがえり、2人の人間から新しい世界が始まる