世界の神話Mythos

Norse Mythology

フリッグオーディンの妻で、人の運命を知っていても語らない女神。夫と「どちらの育て子がりっぱな王か」の賭けをし、侍女フッラを送って、旅人に化けたオーディンをつかまえさせた。わが子バルドルが死ぬと、フェンサリルの館でさめざめと泣いた

2026年10月10日

版画。玉座にすわった女神が、左手をあごにあて、右手で前に立つ兜の女性を指さしている。うしろには箱をかかえた侍女たちがいる
カール・エミール・デプラー「フリッグと侍女たち」1880年ごろ(ヴィルヘルム・ヴェグナー『北欧・ゲルマンの神々と英雄』1882年のさし絵)。ウィキメディア・コモンズ(パブリックドメイン。作者は1905年没)
目次
  1. プロフィール
  2. 1. 運命を知る女神
  3. 2. 女神たちのかしら
  4. 3. 巨人のもとへ行く夫を送りだす
  5. 4. 育て子をめぐる夫婦の賭け
  6. 5. フェンサリルの涙
  7. まとめ

プレ男フリッグって、オーディンの奥さんだよね。どんな女神さま?

メル美運命を知っているのに、だれにも言わない女神なんだって。夫と賭けをする話もあるの。

こんにちは、Dr. Taro です。 神さまの解説、今回は北欧神話のフリッグです。『詩のエッダ』(H.A.ベローズ訳、1923年)と、スノッリの『エッダ』(R.B.アンダーソン訳『新エッダ』、1879年)の英訳(どちらもプロジェクト・グーテンベルク)を読みました。北欧神話の全体は北欧神話の入門へ。

版画。玉座にすわった女神が、左手をあごにあて、右手で前に立つ兜の女性を指さしている。うしろには箱をかかえた侍女たちがいる

カール・エミール・デプラー「フリッグと侍女たち」1880年ごろ(ヴィルヘルム・ヴェグナー『北欧・ゲルマンの神々と英雄』1882年のさし絵)。ウィキメディア・コモンズ(パブリックドメイン。作者は1905年没)

プロフィール

立場 主神オーディンの妻。女神(アーシュニャ)たちのいちばん目
住まい フェンサリル(ベローズの注では「海の館」の意味)
力 人の運命を知っているが、自分からは語らない
侍女 フッラ(髪をなびかせ、金の帯を頭にまく。フリッグの箱をもち、くつの世話をし、秘密を知る)
子 光の神バルドル

1. 運命を知る女神

スノッリ『エッダ』の「ギュルヴィたぶらかし」20章です。

メル美知っていても言わない…。何を知っていたんだろう。

2. 女神たちのかしら

同じ「ギュルヴィたぶらかし」36章「女神たち」です。

3. 巨人のもとへ行く夫を送りだす

『詩のエッダ』の「ヴァフスルーズニルの歌」1〜4節です。

4. 育て子をめぐる夫婦の賭け

『詩のエッダ』の「グリームニルの歌」の前書き(散文)です。

プレ男夫婦げんかの賭けで、オーディンが火あぶりに!? フリッグ、なかなかの策士だ…。

5. フェンサリルの涙

スノッリ『エッダ』では、フリッグは人の運命を知っているが、自分からはそれを語らない女神とされています。

まとめ


参考文献

  1. Henry Adams Bellows(英訳). The Poetic Edda(1923年). Voluspo 34 と注; Vafthruthnismol 1–4; Grimnismol(序文と前書きの散文、1–3節). Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/73533 (閲覧日:2026年10月10日)
  2. Rasmus B. Anderson(英訳). The Younger Edda(1879年). Gylfaginning 20, 36. Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/18947 (閲覧日:2026年10月10日)
  3. Carl Emil Doepler. Frigg und ihre Dienerinnen(Wilhelm Wägner, Nordisch-germanische Götter und Helden, 1882年のさし絵). Wikimedia Commons, File:Frigg by Doepler.jpg(パブリックドメイン). https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Frigg_by_Doepler.jpg (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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  1. II北欧神話オーディン知恵の泉の水を飲むため、片目を差し出した神々の父。毎朝2羽のカラスを世界に飛ばし、ルーン文字を手に入れるため、風のふく木に9夜つるされた。食べるのはワインだけ、肉は2匹の狼に
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  3. II北欧神話フレイヤ2匹のネコが引く車に乗る、女神たちの中でいちばん名高い女神。戦場でたおれた者の半分をえらび、遠くへ行った夫をさがして流す涙は赤い金。巨人たちは、何かといえば「フレイヤをよこせ」と言い出した