世界の神話Mythos

Norse Mythology

オーディン知恵の泉の水を飲むため、片目を差し出した神々の父。毎朝2羽のカラスを世界に飛ばし、ルーン文字を手に入れるため、風のふく木に9夜つるされた。食べるのはワインだけ、肉は2匹の狼に

2026年10月6日

長いひげの男性が、長い槍を手に、うつむいた馬に乗っている線画
ローレンツ・フレーリク「槍グングニルを持ち、スレイプニルに乗るオーディン」1895年刊、カール・ギェレルプ訳『古エッダ 神々の歌』(デンマーク語)の挿絵。ウィキメディア・コモンズ(パブリックドメイン)。コモンズの説明によると、ここではスレイプニルは4本足で描かれている
目次
  1. プロフィール
  2. 1. 12の名前をもつ、いちばん古い神
  3. 2. 2羽のカラスと2匹の狼
  4. 3. 片目を知恵の泉に
  5. 4. 風のふく木に9夜——ルーンを手に入れる
  6. 5. ヴァルハラの戦士たち
  7. 6. ラグナロクでの最期
  8. まとめ

プレ男オーディンって、北欧神話のいちばんえらい神さまだよね。なんで片目なの?

メル美知恵と引きかえにしたんだって。ほかにも、知恵のためにすごいことをしてるみたい。

こんにちは、Dr. Taro です。 神さまの解説、今回は北欧神話のオーディンです。スノッリ・ストゥルルソン『新エッダ』(R.B.アンダーソン訳、1879年)と、『古エッダ』の詩「高き者の言葉(ハーヴァマール)」(H.A.ベロウズ訳、1923年)の英訳を、プロジェクト・グーテンベルクで読みました。北欧神話の全体は北欧神話の入門へ。

プロフィール

立場 アース神族の長。「万物の父(アルファズル)」
家族 父ボル、母ベストラ。兄弟ヴィリとヴェー。妻フリッグ。子にバルドル、トールなど
持ちもの 槍グングニル、8本足の馬スレイプニル、金のかぶと
お供 カラスフギンとムニン、狼ゲリとフレキ
住まい アースガルズ。高座フリズスキャールヴ、戦士の館ヴァルハラ

1. 12の名前をもつ、いちばん古い神

『新エッダ』の『ギュルヴィたぶらかし』で、王ギュルヴィが「いちばん高く、いちばん古い神はだれか」とたずねると、こう答えが返ってきます。

2. 2羽のカラスと2匹の狼

メル美毎朝、カラスがニュースを運んでくるんだ。しかも「ムニンが帰ってこないのが心配」って、ちょっとかわいい。

長いひげの男性が、長い槍を手に、うつむいた馬に乗っている線画

ローレンツ・フレーリク「槍グングニルを持ち、スレイプニルに乗るオーディン」1895年刊、カール・ギェレルプ訳『古エッダ 神々の歌』(デンマーク語)の挿絵。ウィキメディア・コモンズ(パブリックドメイン)。コモンズの説明によると、ここではスレイプニルは4本足で描かれている

3. 片目を知恵の泉に

4. 風のふく木に9夜——ルーンを手に入れる

『古エッダ』の「高き者の言葉」138〜145節で、オーディン自身が語ります。

プレ男いちばんえらい神さまが、知恵のために片目をあずけて、9夜も木につるされて…。努力の神さまなんだ。

5. ヴァルハラの戦士たち

6. ラグナロクでの最期

「高き者の言葉」のオーディンは、ルーンを手に入れたあと、「ひとつの言葉が次の言葉へ、ひとつのおこないが次のおこないへ、わたしをみちびいた」と語っています。

まとめ


参考文献

  1. Snorri Sturluson. The Younger Edda; Also called Snorre’s Edda, or The Prose Edda(英訳:Rasmus B. Anderson、1879年). The Fooling of Gylfe, sections 3, 6, 15, 20, 39–41 and Ragnarok. Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/18947 (閲覧日:2026年10月6日)
  2. The Poetic Edda(英訳:Henry Adams Bellows、The American-Scandinavian Foundation、1923年). Hovamol, stanzas 138–145. Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/73533 (閲覧日:2026年10月6日)
  3. Wikimedia Commons. File:Odin holding Gungnir atop Sleipnir by Frølich.jpg(Lorenz Frølich、Karl Gjellerup『Den ældre Eddas Gudesange』1895年刊の挿絵、パブリックドメイン). https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Odin_holding_Gungnir_atop_Sleipnir_by_Frølich.jpg (閲覧日:2026年10月6日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

Next Stars次に読む

  1. II北欧神話成り立ちと大まかなあらすじ伝えたのは、13世紀アイスランドの政治家スノッリの『エッダ』。氷と炎のあいだで生まれた巨人ユミルの体から世界が作られ、神々の国アースガルズ、そして最後の日ラグナロクへ
  2. II北欧神話世界樹ユグドラシル枝は全世界にひろがり天の上まで。3本の根の下には、オーディンが片目と引きかえに水を飲んだ「知恵の泉」。根をかじる竜、悪口を運ぶリス、運命の女神ノルンたち
  3. IX世界の幻獣スレイプニル主神オーディンの8本足の馬。「神々と人間の中でいちばんの馬」は、巨人の城づくりをじゃまするため、ロキが雌馬に化けたことから生まれた。冥界の門も、ふれずに飛びこえた