世界の神話Mythos

Greek Mythology

ヒュアキントスアポロンが愛したスパルタの若者は、ふたりで円盤投げをたのしんでいたとき、はねかえった円盤にあたって命を落とした。なげくアポロンの前で、若者の血は紫の花に変わり、花びらには「アイ、アイ(ああ、ああ)」というなげきの文字がきざまれた

2026年10月10日

花の画集のページ。左に青むらさきの星のような花をつけたヒヤシンス、右に黄色いスイセンがえがかれている
「青いヒヤシンスと黄色いスイセン」(『花の画集(フロリレギウム)』18葉の裏)1608年、フランス。ヴェラムに水彩など。クリーブランド美術館所蔵(CC0)。いまのヒヤシンスの絵です。神話の花がいまのヒヤシンスと同じかどうかは、英訳(「ユリのようで、色が紫」)からはわかりません
目次
  1. プロフィール
  2. 1. 竪琴も弓もわすれて
  3. 2. 円盤投げ
  4. 3. アポロンのなげき
  5. 4. 紫の花
  6. まとめ

プレ男ヒヤシンスの花って、神話から名前がついてるの?

メル美ヒュアキントスっていう若者のお話なんだって。アポロンの悲しい事故のお話なの。

こんにちは、Dr. Taro です。 神話の解説、今回はギリシャ神話のヒュアキントスです。オウィディウス『変身物語』第10巻(B.モア英訳、1922年)と、アポロドーロス『ビブリオテーケー(ギリシャ神話)』(J.G.フレイザー英訳)を、ペルセウス・デジタル・ライブラリーで読みました。『変身物語』では、竪琴の名手オルペウスが歌う物語のひとつとして語られます。ギリシャ神話の全体はギリシャ神話の入門へ。

花の画集のページ。左に青むらさきの星のような花をつけたヒヤシンス、右に黄色いスイセンがえがかれている

「青いヒヤシンスと黄色いスイセン」(『花の画集(フロリレギウム)』18葉の裏)1608年、フランス。ヴェラムに水彩など。クリーブランド美術館所蔵(CC0)。いまのヒヤシンスの絵です。神話の花がいまのヒヤシンスと同じかどうかは、英訳(「ユリのようで、色が紫」)からはわかりません

プロフィール

出身 スパルタ(『変身物語』)
親 ミューズのクレイオとピエロスの子とも(アポロドーロス1.3.3)、スパルタの王アミュクラスの子とも(アポロドーロス3.10.3)
愛した神 アポロン
さいご 円盤があたって命を落とした
変わったもの 紫の花。花びらに「AI AI」の文字

1. 竪琴も弓もわすれて

メル美大事な仕事をわすれるくらい、いっしょにいたかったんだね。

2. 円盤投げ

3. アポロンのなげき

プレ男神さまでも、事故はどうにもならなかったんだ…。アポロン、つらかっただろうな。

4. 紫の花

『変身物語』では、ヒュアキントスの血が紫の花に変わり、アポロンはその花びらに、なげきの言葉「AI, AI」を書きしるしました。

まとめ


参考文献

  1. Ovid. Metamorphoses, 10.162–219(英訳:Brookes More、1922年). Perseus Digital Library. https://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus:text:1999.02.0028:book=10:card=162 (閲覧日:2026年10月10日)
  2. Apollodorus. The Library(英訳:J. G. Frazer、1921年), 1.3.3; 3.10.3. Perseus Digital Library. https://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus:text:1999.01.0022 (閲覧日:2026年10月10日)
  3. クリーブランド美術館. Blue Hyacinth and Yellow Narcissus, folio 18 (verso), from Florilegium, 1608(1963.594.18.b、CC0). https://clevelandart.org/art/1963.594.18.b (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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