世界の神話Mythos

Norse Mythology

ワルキューレ(ヴァルキュリャ)オーディンにつかわされて戦場をかけ、たおれる者をえらぶ「戦死者をえらぶ乙女」。ヴァルハラでは勇士たちに酒をはこぶ。オーディンにさからって眠りのとげをさされ、炎の盾の砦でねむっていたワルキューレもいた

2026年10月10日

油絵。雲の中を黒い馬でかける、くさりかたびらに金の盾をもち、槍をふりあげた女性。うしろにも馬に乗った女性たちがつづき、カラスが飛んでいる
ペーテル・ニコライ・アルボ「ワルキューレ」1869年。油彩。ノルウェー国立美術館所蔵。ウィキメディア・コモンズ(パブリックドメイン)
目次
  1. プロフィール
  2. 1. 戦死者をえらぶ乙女
  3. 2. ヴァルハラで酒をはこぶ
  4. 3. 馬に乗ってあつまる
  5. 4. 盾の砦でねむるワルキューレ
  6. まとめ

プレ男ワルキューレって、ゲームでよく見る、よろいを着た戦う女の子だよね!

メル美もとの北欧神話では、戦場で「だれが死ぬか」をえらぶ乙女たちなんだって。

こんにちは、Dr. Taro です。 神話の解説、今回は北欧神話のワルキューレです。スノッリ・ストゥルルソンの『新エッダ』の「ギュルヴィたぶらかし」(R.B.アンダーソン英訳、1879年)と、『古エッダ』の「巫女の予言」「グリームニルの歌」「勝利をもたらす者の歌」(H.A.ベローズ英訳、1923年)を読みました。北欧神話の全体は北欧神話の入門へ。

油絵。雲の中を黒い馬でかける、くさりかたびらに金の盾をもち、槍をふりあげた女性。うしろにも馬に乗った女性たちがつづき、カラスが飛んでいる

ペーテル・ニコライ・アルボ「ワルキューレ」1869年。油彩。ノルウェー国立美術館所蔵。ウィキメディア・コモンズ(パブリックドメイン)

プロフィール

名前の意味 「戦死者をえらぶ者」(ベローズの注)
主人 オーディン
しごと 戦場でたおれる者をえらび、勝利を決める。ヴァルハラで勇士に酒をはこぶ
べつのよび名 「のぞみの乙女」(オーディンののぞみをかなえる者、ベローズの注)
名前の例 フリスト、ミスト、スケッギョルド、スコグル、ヒルド、スルーズ、ゴンドゥルなど

1. 戦死者をえらぶ乙女

『新エッダ』ギュルヴィたぶらかし(アンダーソン訳の37章)です。

メル美運命の女神ノルンのスクルドも、ワルキューレといっしょに戦場をかけるんだ。

2. ヴァルハラで酒をはこぶ

3. 馬に乗ってあつまる

プレ男名前がたくさん! 本によってリストがちがうんだね。

4. 盾の砦でねむるワルキューレ

『古エッダ』の「勝利をもたらす者の歌」(シグルドリーファの歌)です。竜ファフニールをたおした英雄シグルズの話のつづきです。

ギュルヴィたぶらかしでは、オーディンはワルキューレたちをすべての戦いへつかわし、彼女たちは殺される者をえらび、勝利を決めるとされています。

まとめ


参考文献

  1. Rasmus B. Anderson(英訳). The Younger Edda(1879年). Gylfaginning 37, 42(アンダーソン訳の章番号). Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/18947 (閲覧日:2026年10月10日)
  2. Henry Adams Bellows(英訳). The Poetic Edda(1923年). Voluspo 31 と注; Grimnismol 36 と注; Sigrdrifumol(前書きの散文、1–5節と注). Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/73533 (閲覧日:2026年10月10日)
  3. ウィキメディア・コモンズ. Peter Nicolai Arbo - The Valkyrie - NG.M.00259(1869年、パブリックドメイン). https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Peter_Nicolai_Arbo_-_The_Valkyrie_-_NG.M.00259_-_National_Museum_of_Art,_Architecture_and_Design.jpg (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

Next Stars次に読む

  1. II北欧神話オーディン知恵の泉の水を飲むため、片目を差し出した神々の父。毎朝2羽のカラスを世界に飛ばし、ルーン文字を手に入れるため、風のふく木に9夜つるされた。食べるのはワインだけ、肉は2匹の狼に
  2. IX世界の幻獣ファフニール父を殺して呪われた黄金をひとりじめし、竜(大蛇)の姿になって財宝の上にねそべった男。英雄シグルズは、竜が水をのみに通る道にみぞをほってかくれ、下から剣をつきさした。竜の心臓の血をなめると、鳥のことばがわかるようになった
  3. II北欧神話フレイヤ2匹のネコが引く車に乗る、女神たちの中でいちばん名高い女神。戦場でたおれた者の半分をえらび、遠くへ行った夫をさがして流す涙は赤い金。巨人たちは、何かといえば「フレイヤをよこせ」と言い出した