
メル美結婚して子どもが生まれてから、夫婦でそういうことがなくなったって悩んでる先輩がいるの。誰にも相談できないって。

プレ男どっちが悪いって話でもなさそうだよね。相談していい悩みなのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、セックスレスの悩みの話です。厚生労働省研究班の「ヘルスケアラボ」の「セックスレス」(監修:国立成育医療研究センター 藤岡泉先生、2025年8月更新)をもとにまとめました。セックスについての悩みは、恥ずかしいことでも、おかしいことでもありません。
セックスレスとは
ヘルスケアラボによると、
- 日本性科学会の定義では、「特別な事情がないのに、カップルの合意した性交やセクシュアル・コンタクト(ふれあい)が、いずれも1か月以上なく、その後も長く続くと予想される場合」をセックスレスとしています
- ヘルスケアラボは、日本の夫婦の約6割がセックスレスといわれているとしています
よくある悩みとして、次のようなものが挙げられています。
- 相手から、スキンシップや誘いがなくなった
- 断られるたびに傷ついて、自分からも誘えなくなった
- 自分は求めているのに、相手がまったくその気にならない
- 子どもができてからなくなった
- 年齢や病気、出産などをきっかけに減った
原因はひとつではない
ヘルスケアラボによると、セックスレスの原因は、こころ・体・関係・生活の変化などがからみあっています。
- こころ:うつ状態や適応障害など、ストレスや疲れ、セックスへの恐怖やトラウマ、コンプレックスなど
- 体:年齢による性機能の変化、出産後のホルモンの変化、子宮内膜症や腟炎による性交痛など(セックスのときに痛い、子宮内膜症)
- 関係:コミュニケーション不足、信頼関係や気持ちのずれ
- 生活の変化:出産後の育児や介護など
さらに、
- 女性の性欲の低下には、妊娠への不安、過去の性暴力の被害や妊娠・出産のトラブル、育ってきた環境の問題などが背景にあることもあります(性欲がわかない)
- 最近は男性の性欲の低下も増えていて、関係が「母と息子」「親友」のように変わり、性の対象としての関係がなくなることも増えているとされています
- どちらかが強く妊娠を望むなど、妊活のプレッシャーで、性行為そのものがつらくなってしまうこともあります

プレ男性交痛みたいに、体の病気が原因になっていることもあるんだ。どちらかのせいって決めつけないほうがいいね。
おたがいに不満がなければ、問題ではない
- ヘルスケアラボによると、カップルや一人ひとりが何を望むかによって、相談や治療が必要かどうかが決まります
- おたがいに不満がなければ、治療は必要ありません

セックスの回数に「ふつう」はありません。でも、どちらかが悩んでいるなら、相談していい問題です。痛みなど体の原因が隠れていることもあるので、ひとりで抱えこまないで。
相談先
ヘルスケアラボによると、次のような相談先があります。
- 婦人科・泌尿器科:性機能の変化や病気など、体の原因を診ます。子宮内膜症や腟炎で性交痛があるときは、婦人科で治療します。妊娠の希望についても相談できます
- 性機能の外来・性科学の専門医:男性の勃起の悩み(ED)や性欲の低下の治療など
- カウンセラー・臨床心理士:夫婦のコミュニケーションの改善や、こころの背景の整理を手伝います。夫婦カウンセリングで、カップルで関係の改善に取り組むこともできます
女性の場合は、セックスレスに悩んだら、まず婦人科に相談してみましょうとされています。
パートナーと話すときのヒント
- 相手を責める言い方ではなく、「わたしはこう感じている」と、自分の気持ちとして伝える
- セックスだけでなく、手をつなぐ、ハグするなど、ふれあい全体について話してみる
- 疲れているときではなく、落ちついて話せる時間を選ぶ
まとめ
- セックスレスは、合意したふれあいが1か月以上なく、その後も続きそうな状態(日本性科学会)
- 原因はこころ・体・関係・生活の変化などさまざま。性交痛など病気が隠れていることも
- おたがいに不満がなければ治療はいらない
- 悩んでいるなら、婦人科・泌尿器科、性機能の専門医、カウンセラーに相談してOK
参考文献
- 厚生労働省研究班 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ. セックスレス(監修:国立成育医療研究センター 妊娠と薬情報センター、女性総合診療センター 女性外科/婦人科 藤岡泉先生、最終更新日:2025年8月7日). https://w-health.jp/sexual_concerns/sexless/ (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。