
プレ男建設現場で働いてる父のおでこに、カサブタがついた赤いところがずっと治らないんだって。湿疹かな?

メル美ずっと日に当たる仕事だと、皮膚がんのこともあるって聞いたよ。皮膚科で見てもらったほうがいいかも。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、メラノーマ以外の皮膚がんの話です。日本皮膚科学会の「皮膚科Q&A メラノーマ以外の皮膚悪性腫瘍」をもとにまとめました。ほくろのがん(メラノーマ)についてはほくろを取る前に:それ、本当に「ほくろ」?へ。
皮膚がんにもいろいろある
皮膚をつくる細胞がそれぞれがん化して、ちがう皮膚がんになります。
- メラノサイト(色をつくる細胞)→ メラノーマ
- 表皮の角化細胞 → 日光角化症、ボーエン病、有棘細胞癌
- 毛包 → 基底細胞癌
- アポクリン腺(わき・陰部など)→ 乳房外パジェット病
日光角化症とボーエン病は、がん細胞が表皮の中にとどまっている状態(表皮内がん)で、ほかへ転移することはできません。
どんな見た目?
| 種類 | 見た目 | できやすい場所 |
|---|---|---|
| 基底細胞癌 | ほくろに似ているが、よく見るとテカテカして、小さな黒い粒が集まって見える。中央がへこむ、少しの刺激で出血しやすい | 顔がいちばん多い |
| 日光角化症 | 湿疹に似ている。カサブタがついた、赤みのある円形・だ円形・いびつな形 | 顔、高齢男性の頭、手の甲など日光に当たる場所 |
| ボーエン病 | 湿疹に似ている。赤・茶・黒がまじった色で、カサブタがつく | 脚がいちばん多い |
| 有棘細胞癌 | 皮膚からつき出た赤いかたまり。進むとジクジクして、においが出る | 頭や首がいちばん多い |
| 乳房外パジェット病 | 湿疹やいんきんたむしに似ている。赤くジクジクし、茶色や白く抜けたところがまじる | 陰部(男性では陰嚢)、わき、肛門のまわり |
- どれも60歳以上で多くなるとされています

プレ男「湿疹に似てる」皮膚がんがこんなにあるんだ…。
原因:紫外線
- 基底細胞癌:子どものころに浴びた紫外線の影響が大きいと言われています
- 日光角化症:長い期間浴びた紫外線が原因です
- 有棘細胞癌:日光角化症やボーエン病から進むことがあり、ひどいやけどのあとや、長く続く炎症(治りにくく、くり返す傷)などもきっかけになります
早く見つければ、手術でほぼ根治が可能
- 基底細胞癌、日光角化症、ボーエン病は、手術でほぼ根治(完全に治ること)が可能とされています。塗り薬や凍結療法が選ばれることもあります
- 有棘細胞癌や乳房外パジェット病も、進行していなければ手術でほぼ根治が可能です。進むと、リンパ節への転移を調べる検査や、手術・抗がん剤・放射線を組みあわせた治療が必要になることがあります

メラノーマ以外の皮膚がんは、60歳以上で多く、紫外線が大きな原因です。早く見つければ手術でほぼ根治が可能です。いつもとちがう皮膚の変化に気づいたら、自己判断せずに皮膚科専門医へ。
予防と早期発見
- 紫外線をできるだけさけることが大切です。スポーツや仕事でむずかしいときは、日焼け止めを塗る、帽子や日傘、長袖を(男こそ日焼け止め)
- 治りにくく、くり返す傷は、早めに皮膚科専門医へ
- ふだんから自分の皮膚や手、爪を見ること。いつもとちがうものが出てきた、色が黒い・赤い、さわるとかたい・痛いなどの変化に気づいたら、自己判断せずに皮膚科専門医へ
- 陰部など人に見せにくい場所でも、ためらわずに皮膚科専門医に相談を
紫外線の強い時間帯や日焼け止めの塗り方は紫外線と日焼け対策、爪の黒いすじなど爪の変化は爪の変化で気づけること、紫外線を防ぐオゾン層の話はフロンとオゾン層へ。

プレ男父に、早めに皮膚科に行くように言ってみる。仕事のときの帽子もすすめよう。

メル美若いうちからの日焼け対策が、将来の予防になるんだね。
まとめ
- 皮膚がんはメラノーマだけではない。基底細胞癌、日光角化症、ボーエン病、有棘細胞癌など
- ほくろに似てテカテカ、カサブタのついた赤い湿疹のよう、などの見た目
- どれも60歳以上で多い。紫外線が大きな原因(子どものころ・長年の日光)
- 早く見つければ手術でほぼ根治が可能
- 日焼け止め・帽子・長袖で予防。いつもとちがう変化は皮膚科専門医へ
参考文献
- 公益社団法人日本皮膚科学会. 皮膚科Q&A メラノーマ以外の皮膚悪性腫瘍(Q1〜Q6、Q8). https://qa.dermatol.or.jp/qa29/index.html (閲覧日:2026年10月7日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。