都道府県別にみた梅毒(2025年〜2026年第1四半期):届出の約4分の1が東京都。人口あたりでも東京都が全国平均の約2倍。大阪府・福岡県・佐賀県も多い。でも、どこに住んでいても検査は大切
梅毒の届出は、地域によって差があります。国立健康危機管理研究機構の「感染症発生動向調査で届け出られた梅毒の概要」(2026年4月1日現在)によると、2026年第1四半期の届出2,549件のうち614件(24.1%)が東京都で、人口100万人あたりでは東京都43.7、佐賀県32.0、大阪府31.3、福岡県30.0と、全国(20.2)より多くなっています。2025年の四半期ごとの届出を合計すると、東京都3,376件、大阪府1,712件でした。どこに住んでいても、心当たりがあれば検査を。

プレ男梅毒って、東京に多いって聞いたけど、本当なのかな。

メル美人口が多いから数が多いだけじゃないの?人口あたりで比べるとどうなんだろう。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、都道府県別にみた梅毒の話です。国立健康危機管理研究機構(国立感染症研究所)の「感染症発生動向調査で届け出られた梅毒の概要」(2026年4月1日現在)の表をもとにまとめました。どこが多いかを知るのは、地域を責めるためではなく、検査や予防が必要な場所を知るためです。
数字を見る前に
- 梅毒は、診断したすべての医師が届け出る全数報告です
- この資料は、2026年4月1日までに届け出られた数です。あとから届け出られる分は含まれていないので、とくに直近の数は少なめに出ることがあります
- 「人口100万人あたり」は、2020年の国勢調査の人口を使って計算されています
2026年第1四半期(1〜3月ごろ)
資料の表によると、2026年第1四半期(第1〜13週)の届出は全国で2,549件、人口100万人あたり20.2でした。
| 都道府県 | 届出数 | 人口100万人あたり |
|---|---|---|
| 東京都 | 614件 | 43.7 |
| 佐賀県 | 26件 | 32.0 |
| 大阪府 | 277件 | 31.3 |
| 福岡県 | 154件 | 30.0 |
| 熊本県 | 40件 | 23.0 |
| 愛知県 | 169件 | 22.4 |
| 北海道 | 113件 | 21.6 |
| (全国) | 2,549件 | 20.2 |
(人口100万人あたりが多い順に、全国を上回る都道府県の一部)
- 全国の届出の24.1%(約4分の1)が東京都でした
- 人口あたりでみても、東京都は全国の約2倍です
- 前の年の同じ時期と比べた割合は、全国で0.8倍、東京都は0.7倍(882件→614件)、大阪府は0.6倍(427件→277件)でした

メル美人口あたりでも、東京は全国の約2倍なんだ。佐賀県や福岡県も多いんだね。
2025年の四半期ごとの届出の合計
資料の表1(2025年第1〜第4四半期)を合計すると、
- 全国:13,663件
- 東京都:3,376件(約25%)
- 大阪府:1,712件
- 愛知県:857件、福岡県:786件、神奈川県:753件
(更新)次の報告(2026年7月1日現在)では、全国の届出数は、2025年第2四半期が3,747→3,748件、第3四半期が3,594→3,596件、第4四半期が2,997→2,999件と少しふえ、2026年第1四半期は2,549→2,660件にふえていました(遅れて届いた報告がふくまれるため)。都道府県ごとの数の変化は確認していません。直近の四半期の数は、あとからふえることがあります。
数字の読み方で気をつけたいこと
- 表は「届出都道府県」(届け出られた都道府県)ごとの数です。住んでいる場所や、感染した場所とは限りません
- 検査を受けやすい場所や、医療機関が多い地域では、見つかる数が多くなることも考えられます

梅毒は全国で報告されています。数の多い少ないにかかわらず、心当たりがあれば検査を。症状がなくても、血液検査でわかります。
どこに住んでいても、検査を
- 梅毒は、痛みのないしこりや発疹など、気づきにくい症状で始まることがあり、症状がない時期もあります(梅毒)
- 保健所では、無料・匿名で梅毒の検査を受けられるところがあります。東京都の例は、東京で、匿名・無料でHIVと梅毒の検査にまとめています
- 性風俗の利用歴・従事歴のデータは、梅毒の届出と性風俗のデータを見てください
年齢別の数字は、梅毒は何歳に多い?(2025年の届出)にまとめています。
東京都の2025年の内訳は、東京都の梅毒(2025年)を見てください。
大阪府の梅毒と妊娠中の梅毒は、大阪府の梅毒(2025年)を見てください。
まとめ
- 2026年第1四半期の梅毒の届出のうち、約4分の1が東京都
- 人口100万人あたりでも、東京都は43.7で全国(20.2)の約2倍
- 佐賀県・大阪府・福岡県なども全国より多い
- 表は届け出られた都道府県ごとの数。どこに住んでいても、心当たりがあれば検査を
参考文献
- 国立健康危機管理研究機構 国立感染症研究所. 感染症発生動向調査で届け出られた梅毒の概要(2026年4月1日現在、PDF)(表1、表2). https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/idss/target-diseases/syphilis/notification/syphilis2026q1.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
- 国立健康危機管理研究機構 国立感染症研究所. 感染症発生動向調査で届け出られた梅毒の概要(2026年7月1日現在、PDF). https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/idss/target-diseases/syphilis/notification/syphilis2026q2.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。
