梅毒の届出と性風俗のデータ(2025年〜2026年第1四半期):届け出られた男性の約4割に直近6か月の性風俗の利用歴、女性の約3割に従事歴。働く人も利用する人も、定期的な検査とコンドームを
梅毒の届出には、2019年から、直近6か月以内の性風俗産業の従事歴・利用歴をたずねる項目があります。国立健康危機管理研究機構の「感染症発生動向調査で届け出られた梅毒の概要」(2026年4月1日現在)によると、2025年〜2026年第1四半期に届け出られた男性の35〜39%に性風俗の利用歴が、女性の30〜37%に従事歴がありました。また、女性の異性間の届出では、症状のない「無症候」が約3〜4割を占めています。働く人も利用する人も、定期的な検査とコンドームが大切です。

メル美梅毒が増えてるって聞くけど、どんな人が多いのか、データでわかるのかな。

プレ男お店を利用した人や、働いている人に多いって聞いたことがあるけど……。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、梅毒の届出と性風俗のデータの話です。国立健康危機管理研究機構(国立感染症研究所)の「感染症発生動向調査で届け出られた梅毒の概要」(2026年4月1日現在)の表を読んでまとめました。このデータは、誰かを責めるためではなく、検査や予防が必要な場所を知るためのものです。
届出の数
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2025年の四半期ごとの届出は、第1四半期3,325件、第2四半期3,747件、第3四半期3,594件、第4四半期2,997件でした(2026年4月1日までに届け出られた数)
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2026年第1四半期は2,549件で、前の年の同じ時期の約0.8倍です
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最新の速報は、性感染症の速報の記事にまとめています。都道府県別の数は、都道府県別にみた梅毒にまとめています
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資料には、直近の週の数は少なめに出る傾向があるので、解釈に注意が必要と注記されています
性風俗の従事歴・利用歴(直近6か月以内)
届出の表によると、
| 2025年第1〜第4四半期 | 2026年第1四半期 | |
|---|---|---|
| 男性:利用歴あり | 35〜39% | 38% |
| 男性:従事歴あり | 2% | 2% |
| 女性:従事歴あり | 30〜37% | 30% |
| 女性:利用歴あり | 1〜3% | 2% |
- 「なし」「不明」「空欄」も多く、たとえば2026年第1四半期の男性では「不明」が20%、「空欄」が15%あります。実際の割合はわからない部分があることに注意が必要です

プレ男届け出られた男性の4割近くに、利用した経験があるんだ……。利用する側も、他人事じゃないね。
症状のない梅毒も多い
届出の表で、感染経路が「異性間」の女性をみると、
- 2026年第1四半期の655件のうち、症状のない「無症候」が242件(約37%)、全身に発疹などが出る「早期顕症II期」が271件(約41%)でした
- 症状がなくても、梅毒にかかっていることがあります。定期的な血液検査が大切です(梅毒、梅毒の血液検査の見方)
また、先天梅毒(お母さんから赤ちゃんへの感染)の届出も、2025年の各四半期に6〜13件、2026年第1四半期に10件ありました(妊娠と梅毒)。

梅毒は、症状がなくてもうつることがあります。お店で働く人も、利用する人も、定期的な検査とコンドームを。陽性でもあせらず、治療すれば治る病気です。
働く人へ
- 仕事の中で性感染症にかかることは、あなたのせいではありません。定期的な検査で早く見つけて治療することが、自分と相手を守ります
- 検査の頻度や、陽性のときの対応は、新しく働く人のための性感染症ハンドブック、性風俗で働く人とお店のための性感染症ガイドにまとめています
利用する人へ
- 利用したあとは、梅毒の血液検査を含めた検査を受けましょう(性感染症の検査、どれくらいの頻度で受ける?)
- 梅毒はオーラルセックスでもうつることがあり、コンドームで覆われない場所からうつることもあります(性感染症を防ぐ方法まとめ)
- パートナーがいる人は、結果が出るまでコンドームを
まとめ
- 梅毒の届出は、2026年第1四半期は前年同期の約0.8倍だが、まだ多い
- 届け出られた男性の35〜39%に性風俗の利用歴、女性の30〜37%に従事歴(直近6か月、2025年〜2026年第1四半期)。不明・空欄も多い
- 異性間の女性の届出では約4割が症状のない段階
- 働く人も利用する人も、定期的な検査とコンドームを
参考文献
- 国立健康危機管理研究機構 国立感染症研究所. 感染症発生動向調査で届け出られた梅毒の概要(2026年4月1日現在、PDF). https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/idss/target-diseases/syphilis/notification/syphilis2026q1.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。
