病気の解説2026年10月10日

妊娠中の梅毒の治療:飲み薬のペニシリンだけでは赤ちゃんへの感染を防ぎきれないことがあり、日本産婦人科医会の提言は注射(ベンジルペニシリンベンザチン)を積極的にすすめる。妊婦さんは治療のはじめの発熱などが起こりやすく、はじめの注射は入院で

妊娠中に梅毒とわかったら、どんな治療をするのでしょうか。日本産婦人科医会の医会報学術欄「梅毒感染妊婦に対する治療法に関する提言」(医師向け)によると、日本の全国調査(2011〜2018年)では、出産60日以上前から飲み薬のペニシリンで十分に治療しても、赤ちゃんへの感染が14%で起きていました。一方、海外の研究では、持続性ペニシリンの筋肉注射で先天梅毒の98.2%を防げたと報告されています。提言は、母子感染を防ぐために注射を積極的に行うことをすすめています。妊婦さんは治療のはじめの発熱などの反応が40〜50%で起こるとされ、はじめの注射は入院で行うのが望ましいとしています。

目次
  1. 妊婦さんは、自覚のないまま感染していることも
  2. 治療はペニシリン
  3. 飲み薬だけでは防ぎきれないことも
  4. 妊婦さんに起こりやすい反応
  5. ペニシリンにアレルギーがあるとき
  6. まとめ

メル美妊婦健診で梅毒が見つかった人は、どんな治療を受けるのかな。赤ちゃんにうつらないか、すごく不安だと思う。

プレ男飲み薬と注射があるって聞いたけど、どっちがいいんだろう。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、妊娠中の梅毒の治療の話です。日本産婦人科医会の医会報学術欄「第七回:梅毒感染妊婦に対する治療法に関する提言」(医師向け)をもとにまとめました。妊娠中の梅毒の現状については妊娠中の梅毒が増えている、赤ちゃんへの感染については先天梅毒を見てください。

妊婦さんは、自覚のないまま感染していることも

日本産婦人科医会の提言によると、

治療はペニシリン

提言によると、

飲み薬だけでは防ぎきれないことも

提言によると、

妊娠中の梅毒は、早く見つけて、しっかり治療することで、赤ちゃんへの感染を防ぐことができます。治療の方法は、主治医とよく相談して決めてください。

妊婦さんに起こりやすい反応

提言によると、

ペニシリンにアレルギーがあるとき

提言によると、まず本当のペニシリンアレルギーかを確かめます。本当のアレルギーなら、少しずつ薬に体を慣らす脱感作をしてペニシリンを使うのが、より確実だとしています。脱感作ができない場合には、セフトリアキソンを使う意見もあります(「ペニシリンアレルギー」と言われたことがある人の性感染症の治療)。

パートナーの検査と治療については、梅毒は治っても、またかかるを見てください。

まとめ


参考文献

  1. 公益社団法人日本産婦人科医会. 医会報学術欄(デジタル版)第七回:梅毒感染妊婦に対する治療法に関する提言. https://www.jaog.or.jp/lecture/%e7%ac%ac%e4%b8%83%e5%9b%9e%ef%bc%9a%e6%a2%85%e6%af%92%e6%84%9f%e6%9f%93%e5%a6%8a%e5%a9%a6%e3%81%ab%e5%af%be%e3%81%99%e3%82%8b%e6%b2%bb%e7%99%82%e6%b3%95%e3%81%ab%e9%96%a2%e3%81%99%e3%82%8b%e6%8f%90/ (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。