
メル美パートナーからの暴力って、心だけじゃなくて体の健康にも関係するのかな。

プレ男世界ではどのくらいの人が経験しているんだろう。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、女性への暴力と健康の話です。世界保健機関(WHO)のファクトシート「Violence against women」(2026年6月18日更新)をもとにまとめました。暴力を受けたのは、受けた人のせいではありません。
約3人に1人が経験
WHOの2023年の推計によると、
- 世界の女性の約3人に1人(31.6%、8億4,000万人)が、一生のうちに、パートナーからの身体的・性的暴力か、パートナー以外からの性暴力を受けています
- 交際や結婚の経験がある15歳以上の女性の約4人に1人(24.7%)が、今のパートナーや元パートナーから暴力を受けています
- 15〜19歳の、パートナーのいる・いた女の子でも、5人に1人以上がパートナーからの暴力を経験しています
- 15歳以上の女性の8%が、パートナー以外から性暴力を受けています
- 暴力は話しにくいため、実際はもっと多いと考えられています。過去20年で、パートナーからの暴力はほとんどへっていないとしています
健康への影響
WHOによると、パートナーからの暴力や性暴力は、体、こころ、性と生殖の健康に、短期的にも長期的にも深刻な影響をあたえます。
- けが、頭痛、腰やおなかの痛み、長く続く骨盤の痛み、胃腸の不調
- 望まない妊娠、中絶(安全でない方法のことも)、婦人科の問題、性感染症やHIV
- 妊娠中の暴力で、流産、死産、早産、低出生体重のリスクが上がる
- うつ、PTSD、不安、眠れない、お酒の問題、自殺未遂
- 子どもの成長や健康にも影響する
- パートナーからの暴力は、女性の健康をそこなう原因の4番目とされています

パートナーからの暴力や性暴力は、けがだけでなく、望まない妊娠や性感染症、こころの病気にもつながります。暴力を受けたのは、あなたのせいではありません。医療機関や相談窓口に頼ってください。
暴力が起きやすい背景
WHOによると、男女の不平等が根本的な原因です。
- 子どものころに虐待を受けた・家庭での暴力を見て育った、お酒の飲みすぎ、暴力を当たり前と考える態度、交際相手をコントロールしようとする行動などが、暴力のリスクに関係します
- 10代の女の子、障害のある女性、トランスジェンダーの女性、セックスワーカーなどは、とくにリスクが高いとしています

プレ男相手をコントロールしようとする行動も、暴力のサインなんだね。10代の恋人どうしでも起きるんだ。
医療の役割
WHOによると、医療は、被害を受けた人への性と生殖の健康のケアやこころのケアを行い、警察や福祉などの支援につなぐ、大切な役割をもっています。
性暴力を受けたときにできることは性暴力の被害にあったら、交際相手からの暴力はデートDVを見てください。
(更新)こども家庭庁の「プレコン Dictionary」(その他|正しい知識Q&A、2025年12月10日更新)では、望まない性行為をされたときの相談先として「性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター」の #8891、「性犯罪被害相談電話」の #8103(ハートさん)、恋人などからの被害では「DV相談ナビ」の #8008(はれれば)と「DV相談+(プラス)」の 0120-279-889 をあげています。受付時間は、この資料では確認していません
(更新)内閣府男女共同参画局のページ(2026年10月12日閲覧)によると、性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターは、全国共通の電話番号「#8891」(はやくワンストップ)で最寄りのセンターにつながります(NTTひかり電話からは0120-8891-77。一部のIP電話などからはつながりません)。通話料は、同じページに「通話料無料」と「一部自治体を除き、通話料がかかります」の両方の記載があり、確認できていません。産婦人科医療やカウンセリング、法律相談などとも連携しています。配偶者などからの暴力(DV)は、DV相談ナビ「#8008」で近くの配偶者暴力相談支援センターにつながり(受付時間内・通話料がかかります)、DV相談+(プラス)では24時間の電話相談やチャット相談を受け付けています。受付時間はセンターごとにちがいます。
女性性器切除(FGM)については、女性性器切除(FGM)(WHO)を見てください。
まとめ
- 世界の女性の約3人に1人が、パートナーからの暴力や性暴力を経験
- 15〜19歳でも5人に1人以上がパートナーからの暴力を経験
- けが・痛み、望まない妊娠・性感染症・HIV、流産・早産、うつ・PTSDなどにつながる
- 相手をコントロールする行動も暴力のサイン
- 暴力を受けたのはあなたのせいではない。医療や相談窓口に頼って
参考文献
- World Health Organization. Violence against women(Fact sheet, updated 18 June 2026). https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/violence-against-women (閲覧日:2026年10月12日)
- 内閣府男女共同参画局. 性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター. https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/seibouryoku/consult.html (閲覧日:2026年10月12日)
- 内閣府男女共同参画局. DV相談について. https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/dv_navi/index.html (閲覧日:2026年10月12日)
- こども家庭庁. プレコン Dictionary「その他|正しい知識Q&A」(2025年10月8日公開、12月10日更新). https://precon.cfa.go.jp/dictionary/qa-other/ (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。