企業分析2026年10月10日

ブリヂストンの強みとは:世界のタイヤ大手で、売上の約半分が米州。18インチ以上のプレミアムタイヤと鉱山用の超大型タイヤが堅調。2025年12月期は売上収益4兆4,295億円・調整後営業利益4,937億円(+2%)。米国の関税と工場の再編費用も

ブリヂストンを、2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年2月16日)で分析しました。売上収益4兆4,295億円(前期とほぼ同じ)、会社が重視する調整後営業利益4,937億円(+2.2%、率11.1%)、営業利益3,812億円(−14.0%)、親会社の所有者に帰属する当期利益3,273億円(非継続事業を含む、+14.8%)、ROE8.9%。セグメント別の調整後営業利益は米州2,015億円(+12%)、日本1,981億円(+6%)、アジア・大洋州・インド・中国596億円、欧州・中近東・アフリカ424億円(+42%)。市販用プレミアムタイヤ(18インチ以上など)と鉱山用超大型タイヤが堅調な一方、新車用タイヤと南米が減少。米国の追加関税の影響は対策で打ち返したとしています。営業利益の減少は、海外のタイヤ工場の再編費用などによるもの。防振ゴム事業は非継続事業に分類。2026年1月1日に1株→2株の株式分割。年230円(分割前)の配当、2026年12月期は調整後営業利益5,150億円・分割後で年125円の予想。ミシュランとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

目次
  1. 1. ひとことで言うと
  2. 2. 何で稼いでいるか
  3. 3. 強み
  4. 4. 弱み・リスク
  5. 5. ライバルとの比較
  6. 6. 投資プレイヤー的チェックポイント
  7. まとめ

プレ男ブリヂストンって日本のタイヤの会社だよね。日本で一番売ってるの?

メル美アメリカで一番稼いでるって聞いたよ。鉱山のダンプの大きなタイヤもつくってるんだって

企業分析の連載、47社目はブリヂストンです。2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年2月16日)で確認しました。比較には、フランスのタイヤ大手ミシュランの2025年の決算発表(2026年2月11日)を使っています。

この記事は会社のしくみと数字の解説で、ブリヂストン株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

1. ひとことで言うと

乗用車・トラック・バス・鉱山機械などのタイヤを世界で売る会社。いちばん大きい市場は米州

項目(IFRS・連結、継続事業) 2025年12月期 前期比
売上収益 4兆4,295億円 −0.0%
調整後営業利益(会社が重視する指標) 4,937億円 +2.2%
調整後営業利益率 11.1% 前期 10.9%
営業利益 3,812億円 −14.0%
親会社の所有者に帰属する当期利益(非継続事業を含む) 3,273億円 +14.8%
ROE(親会社所有者帰属持分当期利益率) 8.9% 前期 8.0%
親会社所有者帰属持分比率 63.7% 前期 65.2%
配当 年230円(分割前、配当性向46.7%) 前期 210円

2. 何で稼いでいるか

セグメント別の売上収益(セグメント間を含む)と調整後営業利益(2025年12月期)です。

セグメント 売上収益 調整後営業利益 前期比(利益)
米州 2兆1,305億円 2,015億円 +12%
日本 1兆2,659億円 1,981億円 +6%
欧州・中近東・アフリカ 8,529億円 424億円 +42%
アジア・大洋州・インド・中国 5,178億円 596億円 +2%

3. 強み

会社の資料で確かめられる事実から、強みと考えられる点を挙げます。

① プレミアムタイヤ

② 鉱山用の超大型タイヤ

③ 事業の再編

4. 弱み・リスク

① 米国の関税と北米の景気

② 新車用と南米

③ 再編の費用と減損

5. ライバルとの比較

フランスのタイヤ大手、ミシュランと比べます。会計基準・通貨が違うので、おおまかな比較です。

ブリヂストン(2025年12月期) ミシュラン(2025年12月期)
売上 4兆4,295億円(前期並み) 260億ユーロ(−4.4%)
会社が重視する利益 調整後営業利益4,937億円(率11.1%) セグメント営業利益29億ユーロ(率10.9%、為替一定)
利益率の変化 +0.2ポイント −1.5ポイント

6. 投資プレイヤー的チェックポイント

ブリヂストンの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。

見ておく数字 2025年12月期 どこに書いてある
調整後営業利益(率) 4,937億円(11.1%) 決算短信のサマリー
米州の調整後営業利益 2,015億円 決算短信(セグメント)
事業・工場の再編費用 434億円 決算短信(注記)
会社の業績予想 2026年12月期 売上収益4兆5,000億円、調整後営業利益5,150億円 決算短信のサマリー
配当 年230円(分割前)、2026年12月期予想は分割後で年125円 決算短信

プレ男アメリカで一番売ってるけど、日本の利益率が高いんだね。関税や工場の再編のニュースも気にしておかなきゃ

タイヤの会社は住友ゴム工業の強みとはも参考にしてください。

まとめ


参考文献

  1. ブリヂストン. 2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年2月16日). https://www.bridgestone.co.jp/ir/library/result/pdf/r7_4.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
  2. Michelin. Financial information at December 31, 2025(2026年2月11日). https://www.michelin.com/en/publications/group/financial-information-december-31-2025 (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。