企業分析2026年10月10日

三菱重工業の強みとは:発電用ガスタービン・原子力などの「エナジー」と、防衛航空機・艦艇・宇宙の「航空・防衛・宇宙」が2本柱。2026年3月期は受注高7兆6,536億円(+19.5%)、売上収益4兆9,741億円、事業利益4,322億円(+21.8%)

三菱重工業を、2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月12日)で分析しました。受注高7兆6,536億円(+19.5%)、売上収益4兆9,741億円(+14.1%)、事業利益4,322億円(+21.8%、事業利益率8.7%)、親会社の所有者に帰属する当期利益3,321億円(+35.3%)、ROE12.2%。セグメント利益はエナジー2,672億円(火力・原子力・風力発電システム、航空機用エンジンなど)、航空・防衛・宇宙1,515億円(防衛航空機、飛しょう体、艦艇、宇宙機器など)、プラント・インフラ841億円、物流・冷熱・ドライブシステム330億円。三菱ロジスネクスト(現ロジスネクスト)の事業を非継続事業に分類。2027年3月期は売上収益5兆4,000億円・事業利益5,400億円・年29円の見通し。IHIとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

目次
  1. 1. ひとことで言うと
  2. 2. 何で稼いでいるか
  3. 3. 強み
  4. 4. 弱み・リスク
  5. 5. ライバルとの比較
  6. 6. 投資プレイヤー的チェックポイント
  7. まとめ

プレ男三菱重工って、ロケットや戦闘機をつくってる会社だよね? 一番稼いでるのはそこなの?

メル美発電所の機械もつくってるって聞いたよ。AIのデータセンターで電気がたくさんいるって話と関係あるのかな

企業分析の連載、32社目は三菱重工業です。2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月12日)で確認しました。比較にはIHIの2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月8日)を使っています。

この記事は会社のしくみと数字の解説で、三菱重工株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

1. ひとことで言うと

発電システム(ガスタービン・原子力など)と、防衛・宇宙の機器を2本柱に、プラントや冷熱製品もつくる重工業の会社

項目(IFRS・連結) 2026年3月期 前期比
受注高 7兆6,536億円 +19.5%
売上収益 4兆9,741億円 +14.1%
事業利益(会社の指標) 4,322億円 +21.8%
事業利益率 8.7% 前期 8.1%
親会社の所有者に帰属する当期利益 3,321億円 +35.3%
ROE(親会社所有者帰属持分当期利益率) 12.2% 前期 10.7%
親会社所有者帰属持分比率 37.3% 前期 35.2%
配当 年25円(配当性向25.3%) 前期 23円

2. 何で稼いでいるか

セグメント 主な製品(決算短信の記載から) 売上収益 セグメント利益 前期
エナジー 火力発電システム(GTCC、スチームパワー)、原子力、風力、航空機用エンジン、コンプレッサ、舶用機械 2兆626億円 2,672億円 2,053億円
航空・防衛・宇宙 民間航空機、防衛航空機、飛しょう体、艦艇、特殊機械(魚雷)、特殊車両、宇宙機器 1兆3,938億円 1,515億円 999億円
プラント・インフラ 製鉄機械、商船、交通システム、化学プラント、環境設備など 8,808億円 841億円 596億円
物流・冷熱・ドライブシステム 冷熱製品、エンジン、ターボチャージャ、カーエアコン 6,308億円 330億円 204億円

3. 強み

会社の資料で確かめられる事実から、強みと考えられる点を挙げます。

① 発電システムの受注

② 防衛・宇宙

③ キャッシュ・フロー

4. 弱み・リスク

① 通商政策・地政学・為替

5. ライバルとの比較

重工大手のIHIと比べます(どちらもIFRS・2026年3月期)。利益の指標が違う(三菱重工は事業利益、IHIは営業利益)ので、おおまかな比較です。

三菱重工業 IHI
受注高 7兆6,536億円(+19.5%) 1兆9,547億円
売上収益 4兆9,741億円(+14.1%) 1兆6,434億円(+1.0%)
利益 事業利益4,322億円(8.7%) 営業利益1,655億円(約10.1%)
親会社の所有者に帰属する当期利益 3,321億円 1,609億円

6. 投資プレイヤー的チェックポイント

三菱重工の決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。

見ておく数字 2026年3月期 どこに書いてある
受注高(とくにエナジー) 7兆6,536億円 決算短信
エナジーのセグメント利益 2,672億円 決算短信(セグメント情報)
航空・防衛・宇宙のセグメント利益 1,515億円 決算短信(セグメント情報)
会社の業績見通し 2027年3月期 売上収益5兆4,000億円、事業利益5,400億円、当期利益3,800億円 決算短信
配当 年25円、2027年3月期予想29円 決算短信

メル美ロケットや防衛のイメージが強いけど、一番稼いでいるのは発電の機械なんだ。受注が増えているかも大事なんだね

建設機械・鉱山機械の会社はコマツの強みとはへ。

ほかの重工業の会社は川崎重工業の強みとはとIHIの強みとはも参考にしてください。

まとめ


参考文献

  1. 三菱重工業. 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月12日). https://www.mhi.com/jp/finance/library/result/pdf/fy20254q/kessan_tansin.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
  2. IHI. 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月8日). https://www.ihi.co.jp/all_news/2026/ir/__icsFiles/afieldfile/2026/05/08/FY2025_kt_1.pdf (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。