企業分析2026年10月12日

日本ハムの強みとは:売上の65%は食肉(国産鶏肉・豪州牛肉など)、ハム・ソーセージや加工食品も。北海道ボールパークFビレッジも運営。2026年3月期は売上高1兆4,574億円(+6.3%)・事業利益683億円(+60.7%)

日本ハムを、2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月8日、東証の適時開示)で分析しました。売上高1兆4,574億円(+6.3%)、事業利益683億円(+60.7%、事業利益率4.7%)、親会社の所有者に帰属する当期利益351億円(+31.9%)、ROE6.6%、親会社所有者帰属持分比率53.8%。品目別の売上は食肉65.4%、加工食品18.2%、ハム・ソーセージ8.4%。セグメントの事業利益は、食肉事業本部613億円(+80.5%、国産鶏の相場上昇と豪州牛肉)、加工事業本部72億円(−28.6%、工場の製造経費の高止まり)、ボールパーク事業54億円(+61.9%、北海道ボールパークFビレッジの来場者)。2025年4月に海外事業本部を廃止し2事業本部体制に。年160円の配当、2027年3月期は売上高1兆5,000億円・事業利益610億円(−10.7%)・年180円の予想。味の素との比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

目次
  1. 1. ひとことで言うと
  2. 2. 何で稼いでいるか
  3. 3. 強み
  4. 4. 弱み・リスク
  5. 5. ライバルとの比較
  6. 6. 投資プレイヤー的チェックポイント
  7. まとめ

プレ男日本ハムって、ハムやソーセージの会社でしょ?

メル美決算短信を見ると、売上の6割以上はお肉そのもの(食肉)なんだって。ハム・ソーセージは1割くらいみたい

企業分析の連載、140社目は日本ハムです。2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月8日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載の味の素の強みとはで確認した数字を使っています。

この記事は会社のしくみと数字の解説で、日本ハム株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。特定の商品をすすめるものでもありません。

1. ひとことで言うと

国産鶏肉・豪州牛肉などの食肉と、ハム・ソーセージ・加工食品を売り、北海道でボールパーク事業も手がける会社

項目(IFRS・連結) 2026年3月期 前期比
売上高 1兆4,574億円 +6.3%
事業利益(会社の指標) 683億円 +60.7%
事業利益率 4.7% 前期 3.1%
親会社の所有者に帰属する当期利益 351億円 +31.9%
ROE(親会社所有者帰属持分当期利益率) 6.6% 前期 5.1%
親会社所有者帰属持分比率 53.8% 前期 55.2%
配当 年160円(配当性向44.3%) 前期 135円

2. 何で稼いでいるか

品目別の売上高

品目 売上高 構成比
食肉 9,527億円(+7.3%) 65.4%
加工食品 2,660億円(+9.0%) 18.2%
ハム・ソーセージ 1,222億円(−6.4%) 8.4%
乳製品 410億円(+2.7%) 2.8%
その他 754億円(+10.9%) 5.2%

セグメント別(2025年4月に海外事業本部を廃止し、海外子会社を加工・食肉の2事業本部に移管。前期も組み替え)

セグメント 売上高 事業利益
食肉事業本部 1兆341億円(+8.1%) 613億円(+80.5%)
加工事業本部 5,303億円(−0.6%) 72億円(−28.6%)
ボールパーク事業 310億円(+15.0%) 54億円(+61.9%)

3. 強み

会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。

① 食肉事業

② ボールパーク事業

③ 安定した財務と増配

4. 弱み・リスク

① 加工事業の減益

② 食肉の相場

③ 低い利益率

5. ライバルとの比較

食品大手の味の素と並べます。どちらもIFRS・2026年3月期で、事業利益はそれぞれの会社の指標です。扱う商品はまったく違うので、おおまかな比較です。

日本ハム 味の素
売上高 1兆4,574億円(+6.3%) 1兆5,837億円(+3.5%)
事業利益 683億円(+60.7%) 1,811億円(+13.7%)
事業利益率 4.7% 11.4%
ROE 6.6% 17.7%

6. 投資プレイヤー的チェックポイント

日本ハムの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。

見ておく数字 2026年3月期 どこに書いてある
食肉事業本部の事業利益 613億円 決算短信(セグメントの概況)
加工事業本部の事業利益 72億円(2027年3月期見込み120億円) 決算短信(セグメントの概況・今後の見通し)
会社の業績予想 2027年3月期 売上高1兆5,000億円、事業利益610億円、当期利益380億円 決算短信のサマリー
配当 年160円、2027年3月期予想180円 決算短信

プレ男ハムの会社だと思ってたけど、いまはお肉そのものとボールパークが伸びたんだね。加工事業が戻るかを見ておこう

冷凍食品と低温物流の会社はニチレイの強みとはも参考にしてください。

ほかの食肉・乳製品の会社は伊藤ハム米久ホールディングスの強みとは・雪印メグミルクの強みとはも参考にしてください。

まとめ


参考文献

  1. 日本ハム. 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月8日). https://www2.jpx.co.jp/disc/22820/140120260508519362.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
  2. 味の素. 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月7日). https://news.ajinomoto.co.jp/2026/05/2026_05_07_03.pdf (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。