企業分析2026年10月10日

NTTの強みとは:ドコモの携帯・金融、NTTデータのITサービスと世界のデータセンター、NTT東西の光回線。2025年度(2026年3月期)は営業収益14兆4,091億円・営業利益1兆7,062億円。住信SBIネット銀行の連結で総資産が46兆円に

NTT(日本電信電話)を、2025年度 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月8日)で分析しました。営業収益14兆4,091億円(+5.1%)、営業利益1兆7,062億円(+3.4%、営業利益率11.8%)、当社に帰属する当期利益1兆370億円(+3.7%)、ROE10.4%。セグメントは総合ICT(NTTドコモなど。営業収益6兆4,581億円、営業利益9,421億円、−7.7%)、グローバル・ソリューション(NTTデータグループなど。5兆46億円、4,882億円、+50.7%)、地域通信(NTT東日本・西日本。3兆2,102億円、3,074億円)。2025年9月にNTTデータグループを完全子会社化、10月にドコモが住信SBIネット銀行を連結子会社にし、総資産は46兆7,213億円、株主資本比率は20.8%に。データセンターの総受電容量は約2,000MW。年5.3円の配当、2026年度は営業利益1兆7,100億円の予想。KDDIとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

目次
  1. 1. ひとことで言うと
  2. 2. 何で稼いでいるか
  3. 3. 強み
  4. 4. 弱み・リスク
  5. 5. ライバルとの比較
  6. 6. 投資プレイヤー的チェックポイント
  7. まとめ

プレ男NTTって、どんな会社が集まったグループなの?

メル美ドコモも、家の光回線も、NTTのグループなんだって

企業分析の連載、40社目はNTT(日本電信電話)です。2025年度(2026年3月期)決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月8日)で確認しました。比較には、この連載のKDDIの強みとはで確認したKDDIの2026年3月期の数字を使っています。

この記事は会社のしくみと数字の解説で、NTT株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

1. ひとことで言うと

ドコモの携帯・金融、NTTデータのITサービスとデータセンター、NTT東日本・西日本の光回線などを持つ、日本最大級の通信グループ

項目(IFRS・連結) 2025年度 前期比
営業収益 14兆4,091億円 +5.1%
営業利益 1兆7,062億円 +3.4%
営業利益率 11.8% 前期 12.0%
当社に帰属する当期利益 1兆370億円 +3.7%
ROE(株主資本当社に帰属する当期利益率) 10.4% 前期 10.0%
総資産 46兆7,213億円 前期 30兆625億円
株主資本比率 20.8% 前期 34.0%
配当 年5.3円(配当性向42.0%) 前期 5.2円

2. 何で稼いでいるか

セグメント 中身(決算短信の記載から) 営業収益 営業利益 前期比(利益)
総合ICT NTTドコモ。携帯・光ブロードバンド、金融・決済、法人向け 6兆4,581億円 9,421億円 −7.7%
グローバル・ソリューション NTTデータグループ。ITサービス、データセンター 5兆46億円 4,882億円 +50.7%
地域通信 NTT東日本・西日本。光サービス、固定電話 3兆2,102億円 3,074億円 +4.0%
その他 不動産、エネルギー 1兆7,526億円 −16億円

3. 強み

会社の資料で確かめられる事実から、強みと考えられる点を挙げます。

① データセンター

② ドコモの金融・決済

③ AIのサービス

4. 弱み・リスク

① ドコモの減益

② 固定電話の縮小

③ 借入と大きな投資

5. ライバルとの比較

KDDIと比べます。どちらもIFRS・2026年3月期ですが、NTTはITサービス・データセンターの割合が大きく、事業の中身が違うので、おおまかな比較です。

NTT(2025年度) KDDI(2026年3月期)
売上 14兆4,091億円(+5.1%) 6兆719億円(+4.1%)
営業利益 1兆7,062億円(+3.4%) 1兆991億円(+1.1%)
営業利益率 11.8% 18.1%
親会社の所有者に帰属する当期利益 1兆370億円 7,071億円

6. 投資プレイヤー的チェックポイント

NTTの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。

見ておく数字 2025年度 どこに書いてある
総合ICT(ドコモ)の営業利益 9,421億円 決算短信(セグメント)
グローバル・ソリューションの営業利益 4,882億円 決算短信
地域通信の営業利益 3,074億円 決算短信
会社の業績予想 2026年度 営業収益15兆600億円、営業利益1兆7,100億円 決算短信のサマリー
配当 年5.3円、2026年度予想5.4円 決算短信

メル美携帯だけじゃなくて、世界のデータセンターや銀行まで。どの事業で稼いで、どこが伸びているかを分けて見るのね

データセンターも持つ警備の会社はセコムの強みとはへ。

ITサービスの会社はNEC(日本電気)の強みとはへ。

通信設備の工事の会社はコムシスホールディングスの強みとは・エクシオグループの強みとはも参考にしてください。

まとめ


参考文献

  1. NTT. 2025年度 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月8日). https://group.ntt/jp/ir/library/results/2025/pdf/fy2025q4kessan0508.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
  2. KDDI. 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月12日). https://newsroom.kddi.com/ir-news/assets/2026/kddi_ir-1148_4471/kddi_2026_4qc_PsXBu3.pdf (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。