企業分析2026年10月12日

ZOZOの強みとは:ファッション通販「ZOZOTOWN」の手数料で稼ぐ会社。2025年4月に英国のファッションプラットフォームLYSTを買収。2026年3月期は商品取扱高6,660億円(+8.4%)・営業利益694億円(+7.1%)、ROE46.6%

ZOZOを、2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月30日、東証の適時開示)で分析しました。商品取扱高6,660億円(+8.4%、その他商品取扱高を除くと6,462億円・+12.4%)、売上高2,284億円(+7.2%)、営業利益694億円(+7.1%、売上高営業利益率30.4%)、EBITDA769億円(+10.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益479億円(+5.7%)、ROE46.6%、自己資本比率53.9%。ZOZOTOWNとLINEヤフーコマースは計画を上回り、2025年4月に全株式を取得したLYSTは欧米のラグジュアリー業界の不調などで計画を下回った。LYSTの連結で粗利率は33.0%(−1.5ポイント)。年39円の配当(2025年4月に1株→3株の分割、配当性向72.1%)、2027年3月期は売上高2,419億円・営業利益744億円・年40円の予想。MonotaRO・ファーストリテイリングとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

目次
  1. 1. ひとことで言うと
  2. 2. 何で稼いでいるか
  3. 3. 強み
  4. 4. 弱み・リスク
  5. 5. ライバルとの比較
  6. 6. 投資プレイヤー的チェックポイント
  7. まとめ

メル美ZOZOTOWNって、自分で服を仕入れて売っているの?

プレ男決算短信を見ると、ブランドの商品を預かって売る受託販売などの手数料が中心なんだって。だから売上高に対する営業利益率が30%もあるみたい

企業分析の連載、189社目はZOZOです。2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月30日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載のMonotaROの強みとは・ファーストリテイリング(ユニクロ)の強みとはで確認した数字を使っています。

この記事は会社のしくみと数字の解説で、ZOZO株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。特定の通販サイトをすすめるものでもありません。

1. ひとことで言うと

ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」とファッションメディア「WEAR by ZOZO」を運営し、「Yahoo!ショッピング」などへの出店(LINEヤフーコマース)、英国のファッションプラットフォームLYSTも手がける会社

項目(日本基準・連結) 2026年3月期 前期比
商品取扱高 6,660億円 +8.4%
売上高 2,284億円 +7.2%
営業利益 694億円 +7.1%
売上高営業利益率 30.4% 前期 30.4%
EBITDA 769億円 +10.2%
親会社株主に帰属する当期純利益 479億円 +5.7%
ROE(自己資本当期純利益率) 46.6% 前期 49.4%
自己資本比率 53.9% 前期 52.6%
配当 年39円(配当性向72.1%) 前期 107円(分割前)

2. 何で稼いでいるか

事業別の商品取扱高と売上高

事業 商品取扱高 売上高
ZOZOTOWNの受託販売 4,927億円(+5.2%) 1,347億円(+3.9%)
LINEヤフーコマース 789億円(+13.4%) 242億円(+13.4%)
LYST(新たに連結) 422億円 58億円
ZOZOTOWNのUSED販売 211億円(+7.3%) 201億円(+6.8%)
広告事業 ー 119億円(+6.0%)
項目 2026年3月期 前期比
商品取扱高(その他商品取扱高を除く) 6,462億円 +12.4%
売上総利益 2,130億円 +7.4%
粗利率(対商品取扱高) 33.0% −1.5ポイント
販管費率(対商品取扱高) 22.2% −1.0ポイント
EBITDAマージン(対商品取扱高) 11.9% −0.2ポイント

3. 強み

会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。

① 高い利益率とROE

② セールと集客

③ 海外への展開

4. 弱み・リスク

① LYSTの不振

② 国内のファッション消費

③ 事業の終了

5. ライバルとの比較

ネット通販・アパレルの会社と並べます。決算期と会計基準(ファーストリテイリングはIFRS・8月期)が違い、業態もかなり違うので、おおまかな比較です。

ZOZO(2026年3月期) MonotaRO(2025年12月期) ファーストリテイリング(2025年8月期)
売上(売上収益) 2,284億円(+7.2%) 3,339億円(+15.9%) 3兆4,005億円(+9.6%)
営業利益 694億円(+7.1%) 462億円(+24.6%) 5,643億円(+12.6%)
営業利益率 30.4% 13.8% 16.6%
ROE 46.6% 28.7% 20.2%

6. 投資プレイヤー的チェックポイント

ZOZOの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。

見ておく数字 2026年3月期 どこに書いてある
商品取扱高(その他を除く)の伸び +12.4% 決算短信(経営成績)
粗利率・販管費率(対商品取扱高) 33.0%・22.2% 決算短信(経営成績)
LYSTの計画との差 計画を下回った 決算短信(経営成績)
会社の業績予想 2027年3月期 売上高2,419億円、営業利益744億円、当期純利益497億円 決算短信のサマリー
配当 年39円、2027年3月期予想40円 決算短信

メル美手数料で稼ぐしくみだから、利益率がとても高いのね。LYSTが計画どおりに伸びるかを見ておきたいな

フリマアプリの会社はメルカリの強みとはも参考にしてください。

まとめ


参考文献

  1. ZOZO. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月30日). https://www2.jpx.co.jp/disc/30920/140120260428513735.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
  2. MonotaRO. 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年2月3日). https://corp.monotaro.com/ir/upload_file/tdnrelease/3064_20260203545388_P01_.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
  3. ファーストリテイリング. 有価証券報告書 第64期(2024年9月1日〜2025年8月31日). https://www.fastretailing.com/jp/ir/library/pdf/yuho202508.pdf (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。